少女怪談

  • 文藝春秋 (2008年6月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784163270005

作品紹介・あらすじ

とてつもなく愛らしく、けっこう残酷。女の子四人のこわくない「怪談」。危うい年頃のせつない心模様を描き尽くした傑作短篇集。

みんなの感想まとめ

危うい年頃の少女たちが描く、日常の中に潜む異界の物語が魅力的に展開されます。生き霊や神隠しといった不思議な要素を通じて、彼女たちが見つめる世界は、愛らしさと残酷さが同居しています。彼女たちの心模様は、...

感想・レビュー・書評

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  • ★「許すわけないじゃん」

    【感想】
    ・うーん、まあ、これといった感想はないけど、一種の「やおい系」? 純文学ってことかな。
    ・小一時間で読めます。

    【一行目】
     犬、可愛い……

    【内容】
    ・ふつうにめんどくさい年頃の女の子たちの話。
    ・身勝手な美少女が出会った犬を。
    ・同級生だった女子高生の生霊にとりつかれた男子高校生。
    ・従姉妹が傘を忘れていってからなんとなくうまくいかない我が家。
    ・ママに恋人ができてちょっと不機嫌な女の子が出会った男の子と空き家を探検。

  • どなたかの感想でもあったが、言うほど「怪談」でもないし、オビのイラストほどかわいい内容でもない。どうにも自分にはピンとは来ず、今の若者にはこういうのがしっくり来るのだろうかと思った次第(とはいえ初出は15年くらい前だけど)。pixivで装画のTivさんのページを見たところ、どのイラストもかわいらしい。アニメで見ていた『政宗くんのリベンジ』もTivさんの作画で、さらに『政宗くんのリベンジ』の原作は小説ではなかったのだと知れたことが今回の収穫。

  •  いろいろわかっているのに、なにもわかんないみたいな、子供のふりをした私のせいのような気がした。
    (P.109)

  • 【あらすじ】
    とてつもなく愛らしく、けっこう残酷。女の子四人のこわくない「怪談」。危うい年頃のせつない心模様を描き尽くした傑作短篇集。

    【感想】

  • とにかく短すぎるしおもしろくない。
    どの話も直接的過ぎて文章幼くて何を伝えたいのかさっぱりわからなかった。表紙読みはだめだなー。

  • 「とてつもなく愛らしく、けっこう残酷。」

    女子の残酷さは、こんなもんじゃないと思うんだけどな。

  •  「とてつもなく愛らしく、けっこう残酷。
      女の子四人のこわくない『怪談』。」

     「ペティの行方」「青いスクーター」「アキちゃんの傘」「ミミカの不満」収録。

     印象深いのは冒頭の「ペティの行方」。コンビニの前から犬を盗んで来ちゃった磯辺みどり。とても自然に自分が美人な方であること、学校のグループでも中心的な立場に居ること、謝れば大抵許してもらえることを知っている。だからこそ、出来心でふらっと犬を連れ出してみたりして…。
     偶然出会った大学生の先輩。
    「なんかもうめんどくさいな」「次、降りてね」「その帽子、似合ってねーよ」
    言葉の端々が、ぐさって来る。仕方ない。犬は盗んだものだし、少し付き合ってあげるかって上から目線だったのは、みどりだから。
     最近あまりうまく行ってないクラスメイト。
    「盗んだでしょ」「イソコ」
    突然、敵になったような気がしてしまう。でも、死彼方い。犬はやっぱり盗んだものだし、デカブス、メガネって心の中であだ名を付けて呼んでたのはみどりもだから。
     犬の飼い主、拓美。「僕のせいだ」と繰り返し思う拓美と、「私は悪くない」と思うみどり。二人がぶつかったら、どうなるんだろう。怖くないけど、なんだかぞくぞくするような余韻を残して終わる。

     「青いスクーター」は、店頭に飾られた青いスクーターに、カノジョと一緒に乗りたいなって冴えない男の子の浩一の物語。ある日突然、鏡やガラスに、昔の同級生の生首を見るようになった。同級生、生きてるけど。モテナイのに、クラスの女の子にはちゃっかり差を付けた接し方をしちゃう。だからなおさら、モテナイ。本命じゃない女の子を誘って、
    「罰ゲームだから」
    なんて言っちゃう。だから、かな。
    「もう来ないでね、絶対」「むりむりむり」
    好みなかんじになった、昔の罰ゲームの相手には当然嫌われるし、告白した相手には三連続で無理と言われる。因果応報、なのかな。自然に残酷な学校カースト。

     「アキちゃんの傘」は、年上のいとこが忘れて行った傘を勝手に使ってみた日から、どうもついてないような気がするノエのお話。変なカタチの傘、からかわれても彼氏は守ってくれない。でも、逃すのは惜しいからそのまま付き合っちゃう。家庭にはそれとなく複雑な事情があって、ママは片付けをしないし、パパは家に帰って来ない。
     そしてパパの秘密、いとこのアキちゃんと浮気してるんじゃないかな、って気付いちゃう。でも、何も言わない。気付いてるけど、だからママのことを悪く言ってみたりするけど。子どものふりは、続けられない。

     「ミミカの不満」。小学生のミミカには、パパがいない。ママだけ。でも、新しいパパが、できるらしい。子どものふりして、反抗してみたり。ミミカはママの愛情を一人占めできないことが、不満。だから寄り道。まっすぐ家には帰らない。
     ある日出会った男の子と一緒に、空家の探検をすめけれど置いて行かれてしまって。不安。そしたらやっぱり、ママのいる所に、自分の家に、帰りたくなる。やっぱり、子ども。

     全部を通して、大人になりかけてるけれど大人じゃない、そんな子どもたちのさ迷う心を描いてる短編集。子どもならではの、残酷さ。怖くないけど、怖い本。

  • 2012年11月読了。

    少し物足りなさを感じた。
    けれどちょっとずつ何かがずれているような、でも見に覚えがまったくない気がしてしまう残酷さ?は巧み。

  • コンビニにいた犬を好奇心で盗んでしまった
    ママに恋人ができてから家に帰るのが楽しくなくなった
    中学の同級生の生霊がついて不気味で仕方がない
    いとこが傘を忘れていってからうまくいかないことばかりが起きる

    小学生~高校のもどかしい気持ち

    表紙の絵がアニメ(笑)
    ちょっぴり切ない幼いあの頃

    人見知りな子が共感)^o^(

  • これは怪談なのだろうか?

  • よくわからんけど怖い。
    オカルト的な怖さじゃなくて
    少女のなかの闇(?)が怖い。

    ぱっとしないからこそサラっと読めました。

  • ■とてつもなく愛らしく、けっこう残酷。女の子四人のこわくない「怪談」。危うい年頃のせつない心模様を描き尽くした傑作短篇集。

    ■■表紙の絵は可愛いんですが、内容はちっとも可愛くないです。っていうか藤野千夜らしい未成熟な少女達の影をクローズアップしたような、読む人によっては嫌な怖さを覚えるかもという作品。

  • ふーん?って感じでした。
    表紙絵に惹かれて図書館で借りたもの。最後の話が一番好きだったかな。

  • こわいこわい。

  • さらっと読めた。
    怪談だったのかな?あたしの感性が足りないのかな?
    でもどの話も少女達の強い思いが原動力になってた。

  •  藤野作品では三作品目。

     微妙な年齢の女の子4人が遭遇(一作だけ例外あり)した怖くない「怪談」を描いた短編4作。犬を盗んで連れてきてしまったみどり、女の同級生の生き霊に付きまとわれている浩一、従姉の傘を黙って借りてしまってから不幸が重なるノエ、廃屋にて今まで一緒にいた男の子が消えてしまったミミカ。さて、4人を待ち受ける結末とは?

     なんだかライトノベルのような表紙に思わず借りてしまった本作。物語もこんなふうにほんわかなのかな…と思い読み進めていったが、表紙と物語のギャップにびっくり。最初の「ぺティの行方」を読みながら何度も表紙と本文を見比べてしまった。表紙には「危うい年頃のせつない心模様を~」と書かれているが、あまりせつない…とは感じなかった。しかし、結構危うすぎ。犬を連れ出してしまった主人公(女子中学生)は飼い主の男の子を色仕掛けでどうにか言いくるめようとするし、同じ同性の友達を「デカブス」「性別の検査を受けたほうがいいのでは」などと悪態を吐きまくる。これは「危うい年頃のせつない心模様」ではないだろう、と思った。ラストで飼い主と鉢合わせする寸前のところで、なんだか少し救われた感じがした。是非、この続きを読んでみたい。以降の「青いスクーター」「アキちゃんの傘」はあまり毒がなく面白かった。前者は生き霊に四苦八苦する主人公の姿がなんだかユーモラスだったし、後者はゆがみが生じ始め、緩やかに崩壊していっている家族の描写が明るくも暗くもなく描写されていてよかった。家族の中で「ちゃんとしているのは自分だけ」と誇らしげにありながらも、どこか孤独を感じている主人公の心理描写、そして他の家族の駄目さ加減、どこかイラっとさせる描写はさすがだと思った。というか、この母親は子供に対してネグレストしているのではないかと思った。そのくらい駄目な母親。そして最後の「ミミカの不満」は小四の女の子が主人公なのだが、そのマザコンっぷりがなんだか鼻についてあまり楽しめなかった。しかし、先生に話しかけられただけで泣きそうになってしまう気弱さ、友達と仲良くできず話をするのは母親とその仕事仲間のみ、成績はいいものの学校では図書室にひきこもってばかりという設定は、よくテレビや新聞で取り沙汰される現代っ子を象徴しているようで読んでいて少し悲しげな気持ちになった。

     つまらなかったわけではなかったが、なんだか肩すかしをくらったような気がした。私はもう、本作中で描かれているような「危うい年頃」をとっくに過ぎてしまったので、もしかしたら今のはこうなのかもしれないが「『危うい年頃のせつない心模様』…なのか?」と少し首を傾げてしまった。しかし、私の初の藤野作品「中等部超能力戦争」のときにも思ったが、藤野作品は文中に時折挟まれる、2、3行の短い短文がなんだかいい味を出しているような気がする。区切り、リズムがいいというか。

     登場人物たちと同世代なら、楽しめるかもしれない。

  • 表紙の可愛さに負けて読んでみたのですが……。
    あんまり後味がよろしくない感じ…。短編だから、読みやすいっちゃ、読みやすいんですが。どの話も、この後をもっと突っ込んでくれ…!って言いたくなるような、そんな感じでした。

    追記:あれ、微妙に表紙変わってる?

  • 2010年1月22日

  • なんとも藤野千夜らしいというかむしろ児童書(児童…書?)らしいというか。
    さらっと読めてよいと思います。
    タイトルに惹かれて読んだのですがもうちょっと怪談、少女特有のドロドロを期待していたので肩透かしかな。
    ただこの表紙…この表紙は大変読みづらかった…。

  • うっすら、不気味。さらっとして読みやすかったけど、もう一息!って気もした。千夜さんの描く思春期の少年少女が大好きで、グダグダ感すら気持ちよかったりするんだけど、今回はいろんな意味でもう少し引っ張って欲しかったかな。
    一話目の「ペティの行方」は個人的にはちょっといただけなかった。誰かのかわいい愛犬を盗んじゃいかんだろ!飼い主の少年が気の毒でイマイチ感情移入できなかったかな。
    でも「青いスクーター」「アキちゃんの傘」は、うまいっ。かわいらしい「毒」です。読み手の年齢によって感じ方が違うかも?あと5、6年して娘がローティーンになったら、かなり「痛い!」と思いながら読みそうな気がするわ。思春期の微妙さを痛感した一冊でした。

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著者プロフィール

福岡県生まれ。小説家。漫画編集者を経て、1995年「午後の時間割」で第14回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。その後、98年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞、2000年『夏の約束』で第122回芥川賞、25年『じい散歩』で第6回宮崎本大賞を受賞。『団地のふたり』はテレビドラマ化し話題に。その他の著書に『ルート225』『編集ども集まれ!』『団地メシ!』などがある。

「2026年 『団地のさんにん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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