少女怪談

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 110
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163270005

作品紹介・あらすじ

とてつもなく愛らしく、けっこう残酷。女の子四人のこわくない「怪談」。危うい年頃のせつない心模様を描き尽くした傑作短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • どなたかの感想でもあったが、言うほど「怪談」でもないし、オビのイラストほどかわいい内容でもない。どうにも自分にはピンとは来ず、今の若者にはこういうのがしっくり来るのだろうかと思った次第(とはいえ初出は15年くらい前だけど)。pixivで装画のTivさんのページを見たところ、どのイラストもかわいらしい。アニメで見ていた『政宗くんのリベンジ』もTivさんの作画で、さらに『政宗くんのリベンジ』の原作は小説ではなかったのだと知れたことが今回の収穫。

  •  いろいろわかっているのに、なにもわかんないみたいな、子供のふりをした私のせいのような気がした。
    (P.109)

  • 【あらすじ】
    とてつもなく愛らしく、けっこう残酷。女の子四人のこわくない「怪談」。危うい年頃のせつない心模様を描き尽くした傑作短篇集。

    【感想】

  • とにかく短すぎるしおもしろくない。
    どの話も直接的過ぎて文章幼くて何を伝えたいのかさっぱりわからなかった。表紙読みはだめだなー。

  • 「とてつもなく愛らしく、けっこう残酷。」

    女子の残酷さは、こんなもんじゃないと思うんだけどな。

  •  「とてつもなく愛らしく、けっこう残酷。
      女の子四人のこわくない『怪談』。」

     「ペティの行方」「青いスクーター」「アキちゃんの傘」「ミミカの不満」収録。

     印象深いのは冒頭の「ペティの行方」。コンビニの前から犬を盗んで来ちゃった磯辺みどり。とても自然に自分が美人な方であること、学校のグループでも中心的な立場に居ること、謝れば大抵許してもらえることを知っている。だからこそ、出来心でふらっと犬を連れ出してみたりして…。
     偶然出会った大学生の先輩。
    「なんかもうめんどくさいな」「次、降りてね」「その帽子、似合ってねーよ」
    言葉の端々が、ぐさって来る。仕方ない。犬は盗んだものだし、少し付き合ってあげるかって上から目線だったのは、みどりだから。
     最近あまりうまく行ってないクラスメイト。
    「盗んだでしょ」「イソコ」
    突然、敵になったような気がしてしまう。でも、死彼方い。犬はやっぱり盗んだものだし、デカブス、メガネって心の中であだ名を付けて呼んでたのはみどりもだから。
     犬の飼い主、拓美。「僕のせいだ」と繰り返し思う拓美と、「私は悪くない」と思うみどり。二人がぶつかったら、どうなるんだろう。怖くないけど、なんだかぞくぞくするような余韻を残して終わる。

     「青いスクーター」は、店頭に飾られた青いスクーターに、カノジョと一緒に乗りたいなって冴えない男の子の浩一の物語。ある日突然、鏡やガラスに、昔の同級生の生首を見るようになった。同級生、生きてるけど。モテナイのに、クラスの女の子にはちゃっかり差を付けた接し方をしちゃう。だからなおさら、モテナイ。本命じゃない女の子を誘って、
    「罰ゲームだから」
    なんて言っちゃう。だから、かな。
    「もう来ないでね、絶対」「むりむりむり」
    好みなかんじになった、昔の罰ゲームの相手には当然嫌われるし、告白した相手には三連続で無理と言われる。因果応報、なのかな。自然に残酷な学校カースト。

     「アキちゃんの傘」は、年上のいとこが忘れて行った傘を勝手に使ってみた日から、どうもついてないような気がするノエのお話。変なカタチの傘、からかわれても彼氏は守ってくれない。でも、逃すのは惜しいからそのまま付き合っちゃう。家庭にはそれとなく複雑な事情があって、ママは片付けをしないし、パパは家に帰って来ない。
     そしてパパの秘密、いとこのアキちゃんと浮気してるんじゃないかな、って気付いちゃう。でも、何も言わない。気付いてるけど、だからママのことを悪く言ってみたりするけど。子どものふりは、続けられない。

     「ミミカの不満」。小学生のミミカには、パパがいない。ママだけ。でも、新しいパパが、できるらしい。子どものふりして、反抗してみたり。ミミカはママの愛情を一人占めできないことが、不満。だから寄り道。まっすぐ家には帰らない。
     ある日出会った男の子と一緒に、空家の探検をすめけれど置いて行かれてしまって。不安。そしたらやっぱり、ママのいる所に、自分の家に、帰りたくなる。やっぱり、子ども。

     全部を通して、大人になりかけてるけれど大人じゃない、そんな子どもたちのさ迷う心を描いてる短編集。子どもならではの、残酷さ。怖くないけど、怖い本。

  • 2012年11月読了。

    少し物足りなさを感じた。
    けれどちょっとずつ何かがずれているような、でも見に覚えがまったくない気がしてしまう残酷さ?は巧み。

  • コンビニにいた犬を好奇心で盗んでしまった
    ママに恋人ができてから家に帰るのが楽しくなくなった
    中学の同級生の生霊がついて不気味で仕方がない
    いとこが傘を忘れていってからうまくいかないことばかりが起きる

    小学生~高校のもどかしい気持ち

    表紙の絵がアニメ(笑)
    ちょっぴり切ない幼いあの頃

    人見知りな子が共感)^o^(

  • これは怪談なのだろうか?

  • よくわからんけど怖い。
    オカルト的な怖さじゃなくて
    少女のなかの闇(?)が怖い。

    ぱっとしないからこそサラっと読めました。

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著者プロフィール

藤野千夜(ふじの・ちや)
一九六二年福岡県生まれ。一九九五年「午後の時間割」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。一九九八年『おしゃべり怪談』で野間文芸新人賞、二〇〇〇年「夏の約束」で芥川賞受賞。

「2019年 『掌篇歳時記 秋冬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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