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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784163270500
みんなの感想まとめ
多様な人間ドラマが織りなす物語が魅力の作品で、特に夫婦の強さや愛情の機微が丁寧に描かれています。主人公たちが直面する幕末の時代背景の中で、彼らの逞しさや成長が感じられ、読者を惹きつけます。京ことばが心...
感想・レビュー・書評
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先日「花鳥の夢」を読んだ時に巻末の著書紹介で興味を持った作品。
「千両花嫁」とはどういう意味か?と思えば、正にその通り。
主人公・真之介は奉公していた道具屋のお嬢様と恋仲になり主人に許しを請うと、主人は一年以内に自分の店を構え千両の結納金を持って迎えに来たら娘・ゆずをやると難題を吹っ掛ける。すると真之介、本当に道具屋を開業し一年で千両を作って持っていく。しかし主人は約束など知らんと二人の仲を許さない。そこで千両を置いてゆずとともに駆け落ちしてしまう。
表紙のほんわかした雰囲気とは裏腹に危なっかしい話なのだが、この先も道具屋商売ならではの様々な駆け引きが描かれる。また舞台設定も幕末の京都ということで新撰組や坂本龍馬、勝海舟など有名人が次々現れ物騒な事件も起こる。先に書いた、千両の結納金が新撰組に奪われたり奪い返したり、改めて結納金を納めに行けば突き返されたり、千両もの大金があちこち行って落ち着かないのも不思議。
真之介・ゆず夫婦の関係が面白い。
真之介は元々捨て子で老舗道具屋〈からふね屋〉に拾われて奉公人となり二番番頭まで登り詰めた叩き上げ。一方のゆずは〈からふね屋〉のお嬢様として生まれ育ちのんびりした風情。しかし道具の目利きはゆずの方が上で、いざというときの腹の据わり具合もなかなか。
立ち位置の違いから真之介がゆずをお嬢様として遠慮して扱っているのかと思えばそうではなく、夫として力強く引っ張る。と思えば真之介の窮地をゆずが救うこともある。
どちらが上とかどちらが引っ張るとかではなく、その時その時で助け合ったり背を押したり対等なのが良い。
時に喧嘩もするがそれもスパイス。二人の店〈とびきり屋〉の番頭始め奉公人たちも仲良く盛り立ててくれる。
先の新撰組は近藤勇と土方歳三が出てくるが、近藤勇は時に強引で刀の目利きが出来ないのを人のせいにしたりちょっと器が小さい。芹沢先生と呼ばれる巨漢はとかく意地悪で何かと金を寄越せと言う。
坂本龍馬はさっき言ったことをすぐに忘れるほど忙しない。頭の中も日本のことをあれこれ考えて忙しない。
様々なピンチを機転と度胸で乗り切る夫婦が面白いが、七話もあると似たパターンもあって少し中弛みもあった。
しかし終盤、真之介の出生に関わる曰くありげな布が出てきたり、ゆずの両親が二人の夫婦関係を許す兆しが見えてきたりと気になる展開に。
シリーズ作品らしく続編もあるので追いかけていきたい。これから時代と環境が激変していく中で道具屋という商売がどうなるのか、夫婦がどうなるのか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先日読んだ「平成二十三年度 代表作時代小説」でこのシリーズを知り、早速、図書館で探してみたもの。過去に読んだ山本兼一さんの作品は、重厚で枯れた印象を持っていたのだが、本作は、やわらかくも力強い芽吹きのような明るさが感じられ、「とびきり屋」夫婦にすっかり魅了されてしまった。続編の三冊を追加登録。
後から知ったのだが、作者は京都ご出身とのこと。本作の京ことばの心地よさと、絶妙な店の立地(舞台設定)は、作者ならではとあらためて納得。
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道具屋の若夫婦を主人公に、幕末の京都を描く。
江戸を描いた小説は多いけれど、京都側は珍しく、新鮮。
歴史上の人物を絡め、幕末の雰囲気が色濃い。
ピンチを機転とはったりで乗り切る、主人公たち。
応援したくなる。
この方にしては珍しく、ほのぼのした作品。
http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-ecdb.html -
人に勧められて。自分では手に取らなかった作家さんだけどすらすらと読めて、夫婦の逞しさを幕末の中に感じられ面白い。
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相変わらず上手さを感じさせる短編集。一話一話どれもが非常にしっかりと書かれた、きちんと読ませるストーリーになっていて、今回も大変満足させてもらった。
皿ねぶり、は、勝海舟、坂本龍馬、そして岡田以蔵が登場する。最後に三人が言葉短くやりとりする小さな場面が描かれているのだが、司馬遼太郎の「人斬り以蔵」(もしかしたら、「竜馬がいく」だったかも。記憶が怪しい)に、ほぼ全く同じ場面がある。意図的なんだろうか。どうなんだろう。司馬遼太郎ファンとしてはちょっと気になり、もしわざとだとしたら何となく嬉しい気がするところである。
ゆずが真之助との結婚を認めようとしない母親の琴から、初めて自身の嫁入り当時の話と重ね合わせる形で本当の気持ちを聞かされる「金蒔絵の蝶」は、母娘のすれ違う愛情の機微が見事に描かれていて、本短編集の白眉。琴の我が子を思う愛憎の深み、その何とも言えないせつなさが胸を打つ。ままならない人生、どうにもならない気持ちを心の奥に沈めて生きる、そんな生き方もある。山本兼一、お見事。 -
見立ての勝負に毎回ドキドキしてしまう。目利きができて度胸もあるゆずがかっこいい。これは惚れてしまう。夫の真之介も雰囲気は飄々としているのに有言実行で、本当に素敵な夫婦。新撰組が出てくるのも面白い。続編もあるので読むのが楽しみ。
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このシリーズは、大店の娘さんに恋した奉公人が駆け落ち同然で大店を出て、道具屋さんを開き、町から持ち込まれる様々な難題を二人で解決していくお話。
二人の優しい人柄や、目利きの鋭さ、度胸、機転が素晴らしくて読んでいて気持ちいいです。
新撰組や坂本龍馬も出てきて、町人からすると、こういう風に見えるのかと、目から鱗の部分もありました。 -
連作短編7編
幕末の京都を舞台に,駆け落ちして夫婦になった真之介とゆずが,道具の目利きと人物の目利きを武器に,たくましくしたたかに,そして愛情深く生きてゆく.ふんわりとした中に芯がすうっと通っているのが良かった. -
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山本兼一さん作品、初読み。
幕末の京都が舞台で、尊王攘夷やら開国やらがからんでいるのがちょっと・・・、だったけれど、サクサクと読めました。 表紙の絵がほんわかだから、調子狂う(笑) -
この作品は「利休にたずねよ」から派生して読んでみた。
山本さんの作品は歴史文学作品にしては読みやすい。
内容も茶道のことなど興味惹かれるお話ばかりだった。
茶道の若宗匠とゆずの婚姻問題のところが面白かった。
次巻も読んでみようと思った。 -
幕末の京
かけおちし夫婦となったばかりの道具屋で
新撰組や龍馬、高杉晋作も登場
真之介とゆずの仲良しさんぶりが微笑ましい
目利きがおもしろい -
ほのぼの 時々 谷あり
幕末の京都
駆け落ちした2人が営む道具屋さんのお話
その時代の京都の街が目に浮かぶよう
2人がだんだん夫婦になってくる。 -
幕末の京都の古道具屋が舞台。夫婦のなれそめ、お店の成り立ち、目利きの女房。幕末の京都を楽しみたい。
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こういうシリーズはスタートが一番面白いなあ。気が楽に読めるものは、大切。
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江戸時代の町人ものは大好きなので、楽しく読めた!
幕末の歴史上の人物が次々と出てくる(笑)。最近、この時代の話をよく読んでるな…もっと詳しく史実を知りたくなってきた。
この道具屋を営む主人公夫婦が幕末の動乱を経て、どんなふうに明治を迎えて生きていくのか、続きがあると嬉しいな。 -
面白かったが、一本筋が見えない気がする。
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いい話
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面白いか面白くないかで判断するのであれば
面白くはないかな・・・
次作に期待
そうそう
京都の人のえげつなさがちょっと…
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