- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163270609
感想・レビュー・書評
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ももんじ屋の「くじらや」が度々登場する。浅草にもあったなぁ〜。
さてと、一人娘の知穂の縁談を絡め、いろんな登場人物がそれぞれの個性を生かし活躍。
締めはやはり、鏡三郎の見事な感と推理で解決に至るのだが、いろいろな話がよくもこんなにあるものだと感心してしまう。
作者佐藤雅美は、江戸の文献を読み解くことも、作品を作り上げることと同じくらい好きなのだろう。
生き生きと時代の人々が蘇る。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もう少しだったのにな。知穂さんが気の毒。
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縮尻鏡三郎シリーズ!
おお、娘にせっかく舞い降りた
縁談(?)が、運命のいたずらで
相手が死んでしまう
簡単に身辺に重大な変化が起きる
のは佐藤雅美先生の作風なのか?
金持ちで誠意ある頓馬な夫に合掌 -
この人の文体の持つリズムが好き。くじら屋のももんじいは、そんなに美味しいのだろうか。
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縮尻鏡三郎の5〜時計細工師が詐欺に合いそうになり,墨色で色が深いと云われた娘が取り替え引き替えで男をくわえこんだり,不義密通をしたと噂を立てられた女性が実は違う縁談を実行するために強姦されていたり,質屋をしくじった二人の運命が交錯したり,御家人株を買った養子が殺されたり,旗本が自分の次男に分家を嗣がせようと企んで脅迫に来た女を門外まで追って殺したり,火事で行方が紛れた柳行李を取りに来た浪人が強盗の上がりをかすめていたり・・・しながら,,娘知穂が経営している塾の地面を買い取って呉れた男性と縁談がまとまり掛けて殺される〜金があるところにはあって,ないところにはないってことか?