- 本 ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163270708
感想・レビュー・書評
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タイトルからいつもの森博嗣作品を想像していたのだけど、読んでビックリ、なんともほっこりさせられる、やわらかい物語だった。
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小さな不動産屋で働く、地味で真面目なひとりの青年が、とある部屋を借りてから人生が大きく動き出す。濃いキャラばかりが登場し、彼の生活にどんどん踏み込んできますが、全く彼は動じない。そして事態はあらぬ方向へ…。
周りに流されながら生きているようでいながら、自分の大切なものはきちんと手放さず、周りに人がなぜか集まってくるような人って必ずいますよね。 -
森博嗣のよいところはこの手の読みやすい話にあると思う。しかし、10年ぶりに読んだらあの頃のままで思わず苦笑いしてしまった。使わなくなったステンレスのカトラリ。そんな気分になる。この話はカフェかなんかで読むのがいい。血まみれ殺人の話やらべったりし過ぎた恋愛の話よりもいいんじゃないかなあと。現実より少し離れてリア充になりたい、そういう時に読む本です。
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流されるって、器が大きくないとできないことなのかも。
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普通の凡人サラリーマンにジャンジャン幸運が訪れ、とんとん拍子に成功していく話。
こんなにうまくいきまくったら、人生苦労しない。 -
久しぶりの森作品
相変わらず言葉の使い方が独特で楽しい♪
街のちっちゃな不動産屋さん「銀河不動産」に就職した
青年と、彼をとりまくあまりにも個性的すぎる人間たちの物語。
あまりにもとんとん拍子すぎでしょ!って感じはあるけど
すらすら読めてクスっと笑えて
ほのぼのした読後感です -
ミステリィではないけどね。
うん。好きですこれ。主人公の高橋くんが素敵です。
世の中って人との繋がりで出来てるから、
それ次第で自分の人生なんてどんどん変わってしまうんだなぁ。
誰かにちょっと手を出されただけで大きく変わるのに自分のものだなんて
人生って不思議。 -
不思議なお話だった。受動的な主人公の、流されゆくままに進む物語。最後の方で「私は、ただただ成り行きに任せて、その日その日を勤めていただけです」という台詞がよかった。
否、どんな言葉であれ、その優しい眼差しに比べれば私に与える影響は小さい。私は、ずっと彼女のために、彼女に嫌な思いをさせない一心で、一所懸命に生きてきたのだ。
彼女との出会いは唐突で、押しかけ女房的で、それを受け入れられるだけの度量と相性があった主人公は、「主体性のない男」というだけではないのだ、と最後に気付かされる。が、いや、実はそんなことはないのかもしれない。 -
派手さはまったくなく、ほっこり淡々とお話がすすむ
省エネの主人公、エネルギッシュに生きるわけではないけれど目の前のことをコツコツとしっかりやる、そういう積み重ねが幸せにつながるんだな、と思った
著者プロフィール
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