花鯛

  • 文藝春秋 (2008年7月28日発売)
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本 ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784163271408

感想・レビュー・書評

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  • 釣りと男たちとの切ない事情。

    苦しい店の経営と別れた妻との娘と釣りに行った花鯛。
    うまくいかない仕事と、上司と思いを寄せた人の息子と釣りに行ったオニカサゴ。

    中学の同級生だった銀一と、かつての担任との再会と一緒に食べた寒平目。
    妻と大阪で一人で住む母との不仲に挟まれた状態で息子と食べた甘鯛。

    決して楽ではない状況のなか釣れる楽しさは快感だろう。
    人々の日常に潜む深刻なことも、美味しい魚が幸せを呼んでくれる。

  • 作者は釣り好きなのか、釣りに絡めて短編がよく書けるものだと思うよ

  • この人は別名を「ドリアン助川」と言います。2007年の「カラスのジョンソン」がすごく気に入ったので読んでみました。海釣りをモチーフにした短編4編で、「山本甲士」の最近のシリーズを想い出させますがこちらはもっと前向きな結末で好感が持てます。「カラスのジョンソン」以降だいぶ読み逃しているみたいなので、時間のあるときに読んでみようと思います。

  • 釣りをテーマにした短編集。

    短いけれどその中に家族や友達や主人公を取り巻く人たちの愛情たっぷりの人生ドラマが詰まっています。

    明川さんの小説は初めて読むと思っていたんやけど、、

    その昔、、叫ぶ詩人の会のドリアン・T・助川さんと知ってびくりくりくり(@_@)

  • ドリアン助川さんとは知らずに、地味な作者だと勝手に想像していた。最後に著者略歴でびっくり。オニカサゴの話が好き。

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