髪結い伊三次捕物余話 我、言挙げす

  • 文藝春秋 (2008年7月14日発売)
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本 ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784163272207

感想・レビュー・書評

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  • 内容(ブックデータベースより)

    奉行の不正を告発し閑職に追われた朋輩の義父。自分ならどうする、と懊悩する不破の息子・龍之進は武士の矜持について考えるが……

    令和6年9月30日~10月2日

  • 2024年8月31日
    女が認められてない
    それでもお文は違う。
    言葉って大事。
    帯刀氏がなぜ袖の下をうけなかったか、は正義ではない、実は小心者だから。
    人が悪事をしない大きな理由かもしれない。
    その後の自分がどうなるか、想像力の問題た。

  • 個より組織の論理

  • 髪結い伊三次シリーズ8巻。

  • まあまあ。伊三次が殆ど活躍しなくて、ベテランのそつの無い人になってしまって不破の息子の話ばかりになって面白さ半減。

  • 前巻2冊が龍之進中心で
    伊三次達はひと休みといった感じでしたけれど、
    今回はバランスが良いです。
    特に良かったのは、「明烏」。

    お文がもし、大店の娘として
    迎えられていたらという幻想譚。

    自分の意志で選んだ幸せ・そして苦労...。
    幸せには違いないけれど、ふと、
    迷いや悔いまでいかない、
    そのくせ心に引っかかる悩みが
    若くはない、さりとて嫗になったわけでもない、
    大人の女に影を落とす瞬間を描いています。

    好いた惚れたを言わなくなって共棲みしているお文と伊三。
    夫婦としては当たり前なのですが、どこかで
    「苦労してくれて当たり前」と互いが思っている時に
    陥りやすい悩みなのかもしれません。
    違う幸せが、あったかも...。と。

    でもやはり、お文は世間は甘くないと気を張ってきた
    自分の読みは正しかったことを知ります。
    伊三次と自分が、熱く深く、想い合っていることも。

    所詮自分の手で掴んだものでない金や幸福は
    泣いても笑っても他人のもの。
    自分で生き抜ける幸せを
    お文は思い知ったことでしょう。

    夫婦も危ういときに、常と同じとタカをくくっていると
    壊れてしまうのでしょうが、夢の中で離れてみると
    一途になれたりして。いい読後感でした。

    龍之進のひとときの淡い恋物語も余情があって
    いい男になっていくのを予感させます。

    金とお役目と世間の目に傷つけられた男の
    末期の心意気とかなしみを描いた表題作では
    伊三次一家は,苦労して構えた家を
    類焼で焼け出されて家を失います。

    急展開があるかもしれない次作、
    一気に読みそうです。

  • シリーズ八冊目。主人公なのに伊三次の影がどんどん薄くなっている…。でも子供の伊予太坊がかわいい。

  • 髪結い伊三次捕物余話 第八弾

  • 髪結い伊三次シリーズの新作なんですかね。
    読みたいです。
    伊三次シリーズはどれを読んでも面白いから、きっとこれも面白いんでしょうね。期待大!

  • 11/29/08図書館

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著者プロフィール

1949年函館生まれ。95年、「幻の声」で第75回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年に『深川恋物語』で第21回吉川英治文学新人賞、翌01年には『余寒の雪』で第7回中山義秀文学賞を受賞。江戸の市井人情を細やかに描いて人気を博す。著書に『十日えびす』 『ほら吹き茂平』『高砂』(すべて祥伝社文庫)他多数。15年11月逝去。

「2023年 『おぅねぇすてぃ <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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