リーシーの物語 (下)

  • 文藝春秋 (2008年8月8日発売)
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本棚登録 : 115
感想 : 15
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  • 本 ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163273105

感想・レビュー・書評

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  • カズオ・イシグロなどを読む人であれば、時系列の行き来などは気にならず、読みにくい作品ではないと思う。分かりやすく衝撃的な作品ではなく、物語全体を一貫して流れる、しっとりとした不気味な空気感と、そのなかに見出される、人の或いは愛の美しさが印象的だった。最後の数行の美しさは全て読んだ人にしか分からない宝だと思う。ただ、感情移入が難しい瞬間も少なくなかった。

  • 再読。
    長編だけど、大作ではない。
    回想シーンがあまりに多く、また、凝った構成になっているため、理解するのに一苦労。
    もっと単純でストレートな話の方が好きだなあ。

  • 愛おしさで結ばれた最高の2人の物語

    だからこそ、今はもう既に2人じゃないことが本当に悲しい

  • 最後の最後、スコットが、体の調子を取り戻そうと、何度もブーヤムーンへ行くのだけれども、そこへ至る道にはロングボーイが横たわっていて・・・読んでいて、こっちも「まじかよ・・・」。一緒に絶望したのはいい思い出。

  • デバッシャー家の四姉妹とその両親、さらにDばあちゃんのスピンオフ、書かれないかなあ。
    それにしても、一度はイっちゃったものの見事生還してリーシーを助けるアマンダの存在感はぶっち切りに魅力的だ。

  • 薄気味悪くなんだか得体の知れないものがにょろにょろ、、ずるずる?
    文章のポツンとされたところも気持ち悪かった。
    居心地の悪いところに置き去りにされたようで。
    原文もあんな感じなのでしょうか?
    キング恐るべし。

  • 別世界の様子とか作家の少年時代とか、少しつながってきた。

  • わ、わかりづらかった・・・。

    夫婦の間だけのジョーク、家族にしか分からない言い回し、その世代じゃないと知らない歌、見てない映画、とどめにアメリカンジョーク(笑)・・・アウェー過ぎる!

    今までもそういう手法だったけど、しかし今回が分かりづらさ一番だったわー★
    国立公園で踊るシーンはステキだったけど。
    ストーカー野郎の股間ねじり上げるためだけにブーヤ・ムーンに呼ばれたのかアマンダ・・・(゜д゜)

  • キングらしい、キーワードが何度も出てきたり散りばめられたり、血が出るシーンは本当に気持ち悪いし、キレイじゃない言葉もたくさんだったり。
    でもラストは美しい。ここにいたるまでの道のりは、私にはもう少し短くていいかな。

  • 二段組み上下巻の作品。とにかく長かったー。人間の闇の部分を描くために、ファンタジー的な要素が必要なのは理解できるのだけど、この手の作品は疲れる。残念ながら、キングをもってしても。時間がもったいない。

    印象的だったのは、「世の中には錨の役目をするものがあるんだ」(p.351他)というくだり。人が正気でいられること、もっと言えば、この世にいることを繋ぎ止めるものやひとが、わたしたちには必要だということ。絶望の淵に立たされたときに、しっかりと踏んばらなければならないことを思い起こさせること。これがなければ、究極に追い詰められたときに生き延びることが難しいのだと思う。逆にそれがあれば、スコットのように、生きていける。
    (ただ、この錨については、p.353では、「ちょっとした魔法除け、自分の両足を大地にしっかりと繋ぎとめておくための品、うっかりわき道にそれるのを防ぐ杖として」と説明されているので、わたしが考えていることと、少し違うのかもしれないのだが)。

    ま、そんなとこ。とりあえず、疲れたー。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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