夏のくじら

  • 文藝春秋 (2008年8月11日発売)
3.73
  • (49)
  • (75)
  • (78)
  • (13)
  • (1)
本棚登録 : 402
感想 : 95
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784163273303

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 後半の終了間際の描写が良かった。よさこいに全力で取り組む主人公の篤史の見ている世界が読み手にも見えるような気がした。全体として、登場人物のやりとりと心情の変化や、自分がずっと気になっていた、「いずみ」の正体がわかっていくところが面白かった。

  • 高知の夏の風物詩・よさこい祭り。
    東京からやってきた内気な大学生・守山篤史は憧れの女性への思慕を胸に鯨井町チームに参加する。
    (アマゾンより引用)

  • 高知の祭り、よさこいを舞台にした小説
    恋愛をベースにするか、よさこいにかける想いをベースとするか、悩むけど、「青春小説」なのは間違いない

    高知に縁があるので、余計に楽しく読ませてもらった

    よさこいのことはもちろんのこと、土佐の地名や文化を、土佐弁で語られているところに、高知を目一杯感じれる一冊だった

    ミステリばかり読んでいるので、ちょっと読み進めにくかったけど、ミステリ要素はあった

  • 土佐よさこい。青春。
    再会できてよかったね。
    踊りのシーンはよく分からなかった。
    大会当日はバタバタしていることだけが伝わった。

  • 土佐のよさこい祭りを舞台にしたお話で、
    よさこい祭りの参加者がどういう想いで参加しているのか、
    というのが分かって良かったと思う。
    あと、主人公の憧れの女性がどこにいるのか、
    というミステリー仕立ての部分も同時に進行していって、
    そっちがどうなるのか、というのも気になりつつ
    読んでいくのが楽しかった。
    最後の最後は、「もうちょっとだけ読みたいのに」と
    いうところで終わるのがいいかと思う。

  • 高知よさこい祭りを舞台にした青春小説。知らないことが多くて読み進めるスピードは遅くなったが、話としては好印象。本番に向けて盛り上がり、そして終焉が見えて行く様子が感じられた。

  • 暑い夏の熱い青春ストーリー♪高知のよさこいを舞台にして、恋と夢が華やかに熱く咲いている作品でした。夢中になれるものっていいなぁ。理屈や損得抜きで凄いものは凄いし、楽しいものは楽しい。きっと終わった後の充足感はとんでもないのでしょうね☆見たことのないよさこいですが、とっても見たくなりました。念願の彼女に会えて良かったね♪やる気のなかった最初が懐かしく感じる読後でした。

  • 都会から、祖父母の住む高知の大学生になった篤史
    少年時代から長い夏休みを一人で送り込まれた馴染み
    ではあるが、望んできた場所ではない複雑な感情をもたらす高知にきて、従兄弟の多朗に誘われて中学時代に”よさこい”に参加したのだが・・・
    最後に気まずい状況になり、足が遠のいたのに周囲に驚かれながら高知の大学に進学して、再びヨサコイチーム立ち上げスタッフとしてなし崩し的にかかわりを深める
    巻き込まれて物語が進んでいるのでもなく、やはり高知に来る理由もあった篤史だった
    最初は読みずらいというか、居場所が無い気まずい主人公の気持ちに感染して、あまり良い印象でないのですが、結局この一年間の間に読んだすべての本より良かったです!
    好きです♪こういう物語!カミサンに薦めたさ(笑)

  • ちょっと興味が持てなくて・・・。

  • 高知のよさこい祭りって、名前は知っていたけどこんなに楽しく熱いものだったんだ!と新鮮な驚き。
    参加費を払ったり食料を用意したり、ほとんどがボランティア。賞にもお金があるわけではない。それでも、ただひたすらに踊る人々の美しさ。
    頑張った結果に必ず見返りを求めたり、そもそも見返りがなかったら頑張れない人は、決して少なくない。求めなくても頑張れる、それほどの魅力にとりつかれた人は、本当に見ていて胸が熱くなる。
    一度で良いから本場のよさこいを見てみたいと思った。

全95件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大崎梢の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×