銀河祭りのふたり

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 45
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163273402

作品紹介・あらすじ

夫婦の情愛、家族の絆-。大評判「信太郎人情始末帖」感涙の完結篇。

感想・レビュー・書評

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  • 信太郎人情始末帖 シリーズ7 完結編

    愛嬌稼業のおぬいが、気に入らない母と姉は、事あるごとに、辛く当たっていたが、ここへきて、ようやく、頑なな心がほぐれてきた。

    貞五郎は、小なつのもとへ。

    植辰の巳之助と世帯を持った、妹のおゆみにも、おめでたの兆し。

    幼馴染みの元吉も、許嫁ができ、中山同心から手札を貰い、本町の親分に。

    万事丸く収まりそうなところに、信太郎と、腹違いの兄、多々屋玄太が拐かされた。
    信太郎の危機に、美濃屋一族が、団結する。

    「雨降って地固まる」の通り、弟を憎んでいた玄太と、信太郎の気持ちが次第に寄り添っていく。

    最初は、許嫁がいながら、2歳年上、子持ちの吉原引手茶屋の女将と割ない仲になり、許嫁を捨て、勘当され、女の元に走る、大店の跡取り息子。
    しかも、その許嫁は、盗賊に手籠にされ、首を括って、自害する。と、とんでもない出出しで「なんじゃこりゃ!」状態だったが、読み進めていくにつれ、登場人物の、情け深い人情に触れ、読後感が良く、離れがたい作品となった。

    杉本章子氏の、残り少ない作品を楽しみたい。

  • 第6弾が借りれなかったので、最終巻を読む。
    信太郎さん、良かったね。
    これが最終巻が・・・、という終わり方。
    貞五郎さんと子つな姐さんのお話がまとまり良かった。

  • 全7巻。 途中、韓国ドラマ?という展開もあったが最後まで見届けたいと読むのを止められなくなったのも確かだ。収まるところは収まったのだがずっと読んできてこれでおしまい?と物足りないようなこれでいいような・・・少しもやもや感を残しつつ大団円。相変わらずリフレインの多さは気になるが読みやすく面白かった。

  • 2017.1.16

  • 千代太の成長を見届けたい。実は、甘えん坊の太市も気になる。千代太ができすぎで、太市こそ近く感じるのだ。しかし、シリーズは完結してしまった。惜しい。

  • 1989年「東京新大橋雨中図」で第100回直木賞をもらってから若い女性で時代物(江戸時代)を書く彼女のファンになりました。時代考証の確かさ市井の人を主人公にした人情味あふれる物語が好きです。

    今回で「信太郎人情始末帖」は完結となるが2001年に刊行された「おすず」から「水雷屯」「狐釣り」「きずな」「火喰鳥」「その日」そして「銀河祭りのふたり」。7年かけてのシリーズとなりましたが平岩弓枝の「御宿かわせみ」みたいにドラマ化されないか楽しみにしています。

  • 4/7-4/8

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著者プロフィール

すぎもと・あきこ
1953年、福岡県八女市生まれ。ノートルダム清心女子大学国文学科卒業後、金城学院大学大学院修士課程修了。江戸文学を学ぶ。1980年「男の奇跡」で歴史文学賞佳作入選、作家デビューを果たす。1989年「東京新大橋雨中図」で直木賞受賞。2002年『おすずーー信太郎人情始末帖』で中山義秀文学賞を受賞。近著に『起き姫 口入れ屋のおんな』など。本作は「お狂言師歌吉うきよ暦」シリーズ4作目の完結編となる。

「2016年 『カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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