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本 ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784163273907
感想・レビュー・書評
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優しい短編集
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四季4部作が図書館に並んでいて、ずっと気になっていたけれど、秋なので秋の1冊から手をつけてみた。
短編12編。
オニババと三人の盗賊/サンマの煙/風速四十米/ヨコヅナ大ちゃん/少しだけ欠けた月/キンモクセイ/よーい、どん!/ウイニングボール/おばあちゃんのギンナン/秘密基地に午後七時/水飲み鳥、はばたく。/田中さんの休日
時代の流れや、寄る年波や、持って生まれた環境や、暮らしていくうえで離れていく家族や、働く辛さや、すれ違い、擦り減りゆく日々の暮らしやら、、、
どこかに自分がいるような話ばかり。これはまた季節ごとに全刊読まなきゃな。つぎは冬になったら、また冬の1冊を読んでみよう。 -
短編集、テーマは秋。
『鬼婆と三人の盗賊』小学校近くにある昔ながらの文房具店にいる口うるさい婆さんと、その文房具店で万引きしようとした小学生三人の男の子たちとのふれあいの話し。
『サンマの煙』転校を繰り返し、もう友達なんかいらないといった少女と、転校先の田舎の町にいた女の子との夏の日の出来事。自分も転校していたので、よくわかる。
『風速四十米』台風が近づいてきて、心細くなった年老いた両親と息子との話。今やこの話に時代が追いついてきた。切なくなる。 -
娘の塾の国語の問題で、「ヨコヅナ大ちゃん」が取り上げられていて、課題を読んだだけじゃわからなかった背景が、人肌の温度のように物語から伝わる。娘も一気に読み切った、温かな短編集。
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しとしとと、降り続く秋雨のように、涙がこぼれ続ける。
静かな時の移ろいを感じさせてくれる作品。
秋の夜長にぴったりな、体の中から温めてくれるような物語たち。 -
感動
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24/136
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いつもながら色々と考えさせられる。
懐かしいような甘酸っぱいような。
水飲み鳥、なぜかちょっと懐かしかった。
著者プロフィール
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