- 本 ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163274003
感想・レビュー・書評
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段々と佳境を迎えつつあり、遂に劉備が蜀へ。視点が三国志演義とは違い、また史実なのか小説なのか、微妙な位置ですね。
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丁斐の逸話には考えさせられる。泣いて馬謖を斬り、信賞必罰を旨とした諸葛亮の態度と曹操の違い。
馬超との戦後、許褚が武衛中郎将となり、武衛の称号がここから始まるとあった。これが本朝での頼朝の呼び名まで続くのか……。 -
登場人物をわすれる。
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メインは劉備による益州の獲得と曹操の西方侵攻、そして劉備と孫権の対立といった内容
益州の獲得はかなり細かく書かれていたと思うし、道中の周囲の気を揉んでいる様子が面白い。
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それにしてもこの劉備は演義と異なり、徳ではなく独自の理論で動いている上に、余り語らないから周囲の心配と勘違いの影響が大きい大きい。
これも気心がしれた小規模な集団が長かった事が影響しているのだろうか。
孫権に関しては余りないが、以前から要所要所で考えが足りない為に完全な形での勝利を逃している気がする。周瑜の提案した益州攻めとか、曹操への攻撃とか
曹操は特に奇策等に頼らずに圧倒的な戦力差で物事を進め、後継者を決定したので勢力が盤石となっていることがよくわかる。
やっと三国鼎立が成されたと実感できた。
最後に?統の死は演義と異なり、ただ運が悪いということではなく、人間的であったことがよくわかる描写で良かったと思う。 -
劉備、ついに蜀を手に入れる
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周瑜は急逝し、劉備と孫権の鍔迫り合いが激しくなっていく。孫権の妹が劉備の元から逃げる際に劉禅を連れ出し、趙雲や張飛の船の追跡行の場面がドラマティック。北方では曹操と闘う馬超の存在が大きく。これも吉川三国志とは違う世界が詳しく描かれている。曹操の後継者を曹丕とするか曹植とするかを迷う曹操の姿も新鮮だ。
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領土を広げ始めた劉備、跡継ぎ問題に悩みながらも順調に敵を倒していく曹操。そして、周瑜を失い苦戦する孫権。派手な戦いはないが、そこに至るまでが丹念に描かれている。
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三国志武将名鑑的な叙述で、大河小説的(盛り上げ)要素に欠ける。古代中国史から何かを学ぶという点では、有益だと思う。
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【メモ】劉備は孫権から荊州を譲られる。曹操は関中に兵を進める。馬超との戦い。周ユの存在。魯粛。
著者プロフィール
宮城谷昌光の作品





