三国志 (第七巻)

  • 文藝春秋 (2008年9月15日発売)
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  • 本 ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163274003

感想・レビュー・書評

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  • 段々と佳境を迎えつつあり、遂に劉備が蜀へ。視点が三国志演義とは違い、また史実なのか小説なのか、微妙な位置ですね。

  • 丁斐の逸話には考えさせられる。泣いて馬謖を斬り、信賞必罰を旨とした諸葛亮の態度と曹操の違い。

    馬超との戦後、許褚が武衛中郎将となり、武衛の称号がここから始まるとあった。これが本朝での頼朝の呼び名まで続くのか……。

  • 劉備は荊州四郡を押さえ、戦力は巨大化する。劉備、孫権より荊州を譲られる。曹操、関中に兵を進める。そのまえに馬超との熾烈な戦いが待っていた。戦場に矢の雨が降る.
    孫権、曹操と睨み合いながら、劉璋との戦いへ……。
    <amazon商品詳細より>

    劉備、益州を占拠してついに三国鼎立。
    この巻では、曹操の人間力とその魅力が描かれている。
    同時に劉備の韜晦さと狡さのようなものも際立っている。
    周瑜を亡くした孫権を魯粛が支え、
    派手さはないが重要な三国志の一局面である。

  • 登場人物をわすれる。

  • メインは劉備による益州の獲得と曹操の西方侵攻、そして劉備と孫権の対立といった内容
    益州の獲得はかなり細かく書かれていたと思うし、道中の周囲の気を揉んでいる様子が面白い。
    [more]
    それにしてもこの劉備は演義と異なり、徳ではなく独自の理論で動いている上に、余り語らないから周囲の心配と勘違いの影響が大きい大きい。
    これも気心がしれた小規模な集団が長かった事が影響しているのだろうか。
    孫権に関しては余りないが、以前から要所要所で考えが足りない為に完全な形での勝利を逃している気がする。周瑜の提案した益州攻めとか、曹操への攻撃とか
    曹操は特に奇策等に頼らずに圧倒的な戦力差で物事を進め、後継者を決定したので勢力が盤石となっていることがよくわかる。
    やっと三国鼎立が成されたと実感できた。
    最後に?統の死は演義と異なり、ただ運が悪いということではなく、人間的であったことがよくわかる描写で良かったと思う。

  • 劉備、ついに蜀を手に入れる

  • 周瑜は急逝し、劉備と孫権の鍔迫り合いが激しくなっていく。孫権の妹が劉備の元から逃げる際に劉禅を連れ出し、趙雲や張飛の船の追跡行の場面がドラマティック。北方では曹操と闘う馬超の存在が大きく。これも吉川三国志とは違う世界が詳しく描かれている。曹操の後継者を曹丕とするか曹植とするかを迷う曹操の姿も新鮮だ。

  • 領土を広げ始めた劉備、跡継ぎ問題に悩みながらも順調に敵を倒していく曹操。そして、周瑜を失い苦戦する孫権。派手な戦いはないが、そこに至るまでが丹念に描かれている。

  • 三国志武将名鑑的な叙述で、大河小説的(盛り上げ)要素に欠ける。古代中国史から何かを学ぶという点では、有益だと思う。

  • 【メモ】劉備は孫権から荊州を譲られる。曹操は関中に兵を進める。馬超との戦い。周ユの存在。魯粛。

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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