銭湯の人魚姫と魔女の森

D
  • 文藝春秋 (2008年8月29日発売)
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本 ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784163274102

感想・レビュー・書評

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  • 著者は20台女性のようだ。風呂が壊れたので銭湯へ行くことになったようだが。銭湯も多くを巡る、エッセイではなく、1つのところで展開していく。あさひ湯。。
    若い人たちも銭湯に行くのだなあと思った。銭湯⇒裸の付き合い、身分や肩書きなどない。銭湯でおばちゃんと知り合い、おばちゃんは有名人らしい占い師。
    若者の恋愛小説という面もある。漢字にフラれた、振り仮名が読みづらい。というか、メタファーになっているのだろう。男と同居するに至るが、ハッピーエンドとはならず。
    銭湯の歌となると、「神田川」のようだ。どの本を読んでも出てくる。影響は大きいようだ。

  • 好きな人は好きだろう表現の仕方。
    慣れるまではウザかった。
    漢字で書いた文字の横の、よくわからんカタカナ表現。多少ならおしゃれだけど,乱発されるとちょっと、ね。

    でもまぁ、1章を読み終わる頃にそれも慣れて、ストーリーとしてはまぁまぁ面白かった。
    星野サン、私も会いたい。
    長らく言ってないお風呂屋さんに行ってみたいな、とも思った(*´-`)

  • サターン•リターン?ジェラっとビーム?ショコラボンボン?うーん、素敵。表紙も素敵そんな感じでふと、図書館で借りてきました。

    主人公のちょっとチキンで痛い感じが好き。不安とかすごく共感できたし、言いたかった皮肉とか悪口を代弁してくれたみたい。読んでいて気持ちよかった。横文字やルビをめっちゃ使っていたので、読みにくいかと思いきや全然そんなことありませんでした。むしろすんなり。
    キャラクターはどれも無理なくリアルに個性的。いるいる、ってかんじ。特にダブルクロスの社長とその取り巻き。的確に表現しててワロタ。

    おばあちゃん、めっちゃ長生きしてほしい。主人公とだんだん距離が縮まっていくのが自分のことのように嬉しかった。

    サターン•リターン、メモメモ。

  • 初めて読む作家さん。もっとぶっとんだ感じだったらどうしようかと心配していたけど、わりと読みやすかった。
    女性が同性を可愛いという時の心理も共感したり。
    若い主人公が、銭湯でお婆ちゃんと仲良くなる過程がほのぼのしていた。
    手をとってつかまってもらえるのは本当に信頼されている人だけ。少しずつ主人公に親しみをおぼえ、ついにお婆ちゃんが手をとった場面は心がじんわり。
    特に大きな事件があるわけでもない、かといって退屈もない。なんだか表現しがたい不思議な作品だった。

  • 表紙、挿絵、すべてご本人が描いてるようです。

    ウサギではなく、
    ウサギ耳をつけたプレーリードッグ。
    可愛すぎです。

    29.5歳。
    土星の周期と同じで、
    この時には何かが起こる。
    その結果で、
    次の29.5年後、
    60歳までの未来が決まる。

    29.5=サターンリターンの年。

    イラストレーターのフウは、
    お風呂の故障のため
    愛しのダーリンと
    銭湯に行く。

    そこで出会ったのは、
    占いのできる魔女。

    果たして彼女は本当に魔女なのか。

    漢字にふられているルビがとても斬新です。
    文章も、
    あれこれ、わんわんしてる感じがありますが
    最後はすっとまとめてくれています。

    読みやすいし、
    女の子特有の部分もしっかり描いてくれています。

    登場人物たち全員が面白いです。
    オカマも
    猫も
    星野さんも
    弟子も
    ダーリンも
    ミホ子も
    園田も
    おかあさんも。

    みんなみんな魅力的で、突っ込みどころありです。

    これから、
    「妖精」の読み方は「ゴブリン」になりました。

    気付いたら、
    女はみんな魔女になってたりして。

  • ジャケ買いしたが、今まで読んだ本の中でもまた新しいタイプの主人公だった。
    現代的、という感じ。

    著者のDさんはイラストレーターもされており、絵の方にもファンになった。

  • 女の子だなっていう文章。作者の女の子女の子がわかる。かわいいながらも極悪な少女の心が浮き彫りにされている。温泉の如く何もかも裸になっていく。

  • 装丁とタイトルに惹かれ手にとった1冊。最初は不思議感いっぱいであったけど、銭湯で出会ったおばあさんの占いと、若かりし頃の話と、主人公の恋愛の悩みでしたねぇ。

  • 装丁に引かれて手に取った本。
    作者名が珍しかったので、ケータイ小説みたいな話なんだろうかと偏見を持っていたけれど、軽く面白く、時にドキッとしながら読めた。

  • 東京でイラストレーターをしている女の子の話。
    描写が独特で、世の中には「魔女」がたくさんいるという考え方は面白かったです。

    「いま、この瞬間以上に、俺たちは若くなる事はないのだ。」

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著者プロフィール

フォロワー数約300万人のインスタグラマー
学生の頃に Instagram を開設し、「アルマーニ」 や「プラダ」などからファッションショーの招待状が送られるインスタグラマーとなる。2020年からは投稿にアニメ要素をプラスし、さらに世界中の人々の注目を集め、290万フォロワーを突破。2022年にはインフルエンサー枠で「済州観光公社」や「トルコ大使館」から自国に招待される。現在はインスタグラマーとして最前線で活動しつつも、企業SNS のコンサルティングや、保護猫活動に注力している。著書に『僕のインスタが200万フォロワーになった理由 Instagramで人生が変わる』(技術評論社)、『間違いだらけのInstagram』(アスコム)がある。

「2023年 『集客から採用、ブランディング、D2Cまで Instagram活用ワザ100』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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