火村英生に捧げる犯罪

  • 文藝春秋 (2008年9月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784163274508

みんなの感想まとめ

多様なトリックとユーモアが詰まった短編集で、各短編が異なる視点からミステリーの魅力を引き出しています。アリスと火村のコンビが織りなすやりとりや、意外性のある人間関係が展開される中で、特に「長い影」や「...

感想・レビュー・書評

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  • アリス&火村シリーズで読んでいないものを発見したので読んでみる。
    超短編~短編が8編収録。
    こういうトリックやパズルに特化した短編集は有栖川さんのお得意。

    「長い影」
    『非定型型縊死』という言葉を初めて知った。言葉通り変わった形の縊死とアリバイ崩し。意外な人間関係も面白い。

    「鸚鵡返し」
    鸚鵡を使ったトリックだが、策士策に溺れると言った感じ。落語のようなオチが良い。

    「あるいは四風荘殺人事件」
    火村先生が現実の事件だけでなく、未完の小説作品にまで駆り出される? これこそアリスの出番じゃないのか、と思ったのにアリスでは駄目だったらしい。
    いかにもな仕掛けにワクワクする。

    「殺意と善意の顛末」と「偽りのペア」もショート・ショートみたいなオチの効いた話。

    「火村英生に捧げる犯罪」
    火村に対する挑戦状が大阪府警に届き、アリスには盗作疑惑の電話が掛かる。入試の試験監督で大学から出られない火村に代わり、アリスが事件現場に赴く。探偵のいないワトソンは活躍出来るのか?
    アリスの扱いが段々可哀想な感じになっているようでお気の毒。結局今回も火村のお使いだったし。
    大袈裟な仕掛けの割には小者感いっぱいの犯人だった。

    「殺風景な部屋」
    ダイイングメッセージも読み取る側の頭脳が要る。判ってみれば子供じみたこじつけだが面白い。今際の際に何をどう残すか、文明の利器に感謝。

    「雷雨の庭で」
    リモート会議でずっと話をしている間に起きた殺人事件。互いに席を外したのは短い間。その間に濡れもせず隣家の人間を殺せるのか。
    文明の利器を逆手にアリバイトリックを練り上げた筈が、肝心の証拠を消していなかった痛恨のミス。しかしこんな死に方、漫画みたい。

    呆気ない話もあるが、犯人当てありアリバイ崩しあり、トリックあり、様々なパズルが楽しめた。

  • それぞれ目線の異なる短編集になっていて面白かった。珍しく(?)フィールドワークに出られない火村先生が描かれる表題作が特に好き。現場にいなくても謎を解いてしまうのはさすが。アリスと火村先生の掛け合い漫才のようなやりとりも楽しい。

  • 短編集。感動するほどでもないけど、そうか!という推理ネタがいっぱい。
    表題作は思ったほど。いつかのジャバウォッキーよろしく、犯人と対峙してバチバチ、というのを想像していたのです。トリックなら「雷雨の庭で」、話の仕掛けなら「あるいは四風風~」がよかった。後者は作家アリスシリーズのユーモアがある。頭に「長い影」を持ってきたのはすごい采配だ、ミステリーらしいミステリー。

  • 8編の短編集。
    「鸚鵡かえし」は珍しく火村目線で書かれてるのでとても新鮮だった。
    好きだったのは「あるいは四風荘殺人事件」
    私も多分コースター用意するな(爆)
    そして違う話ではアリスが警察側からどんな風に見られてるのかが垣間見れる。
    アリスはアリスで頑張ってるんだけどねー。
    柳井警部の娘さんは無事に合格できたんだろうか?
    一つ一つ気軽に読める短編集だった。

  • 表紙の字の並びがすごく火アリ。火村先生のフィールドワークの動機がかつての自分への贖罪なら、憎むべきはずの犯罪は火村にとって必要なものになってしまう。そのジレンマを理解して与えるのがアリスっていう。表紙だけでだいぶ妄想した。

  • 前作『妃は舟を沈める』よりも軽い感じで楽しめた(笑)火村目線の短編もあったりして(笑)全体的に驚きとかはないけど、楽に楽しめる感じで良かったかな(笑)火村シリーズが好きな人には十分かな(笑)『火村英生に捧げる犯罪』は展開としては良かった。最後が少し物足りないかな(笑)柳井警部や森下刑事とかにアリスが好き放題言われてるのが面白かった(笑)

  • 2008年。
    「長い影」
    「鸚鵡返し」
    「あるいは四風荘殺人事件」
    「殺意と善意の顛末」
    「偽りのペア」
    「火村英生に捧げる犯罪」
    「殺風景な部屋」
    「雷雨の庭で」
    詳細はしょるが、短編いっぱい書けるって、アイディア豊富なんだろね。アリスは意外と毒舌で、火村とのやりとりの絶妙さが安定要素。

  • 火村とアリスが活躍する短編集。
    長編と違ってサクサク読み進められるものが多かったし火村目線の話なんかもあったりして面白かった(火村目線になったのには理由があるらしいけれど)。
    長く続いているシリーズを読むと時代の変化に関する呼び名の変化やトリックなんかがあったりするのだけれど、いつの時代も火村とアリスの関係性は変わらなくてそこがほっとするというか変わらないなーと苦笑しちゃうところというか。
    あんなに犯人を追い詰める時は恐ろしいオーラを出す火村先生がアリスといると漫才コンビみたいな発言をしちゃうのもちょっと笑えてしまう。
    「鸚鵡返し」が個人的に一番好きだったなー読みやすさも含めて。

  • 数十ページの長編と十ページ程度の掌編と、スラスラ読める割にミステリのトリックが面白く、楽しく読めた。

  •  目次を見る限りあとがきが無いので借りるのを敬遠していた。全て読み終えたらあとがきがあるではないか。こういうことでは困る。不親切。
     『あるいは四風荘殺人事件』は「高校の物理の復習か」と思いながら読む。
     『殺風景な部屋』はドラマ版でネタバレしていたので、犯人がすぐ特定できた。視聴する前に原作を全て読んだつもりでいたのだが、ショートショート的な短編から小ネタを拾っていたのだな。
     表題作は『赤毛連盟』のバリエーションだろうか。
     巻頭と巻末作品は読み応えがあった。

  • 2022.01.30 図書館

  • うーん、いまいち?

  • いろいろなパターンの短編。小洒落たものから読み直さないと理解不能なものまでバラエティ豊か☆

  • 大人の火村とアリス。

    久しぶりのコンビを読んだら、シリーズを最初から読みたくなってきました!!

    挑戦される話より最後のお話が割と好きです。
    魔がさしたとしかいいようのない事件って悲しい。。。

    あとですね!前からこんなでしたっけ??
    そこかしこでアリスってばみくびられすぎでしょー!
    いつの間にやら、「可哀想」やら「不憫」な単語が似合う推理作家に成長してたwww

  • 4

  • 読みやすいタイプだった。

    氏の作品は読んだ作品、比較的昔のが多かったせいか、少しばかり回りくどさがあったんだけども、短編だったおかげで、極力そうしたところは排除されるため、シンプルに内容を楽しめた。

    その中でも本のタイトルにもなっているそれは短い中にしっかりトリックらしいトリックがちりばめられていて、非常に楽しく読めた。

  • 京都で、30歳のエステティシャンが扼殺された。
    ほどなくして、大阪府警に「これは火村英生に捧げる犯罪だ」という文面の挑戦状が届く。
    一方、作家の有栖川有栖のもとには「先生に盗作されたと言っている人物がいる」との怪電話が……。
    気鋭の犯罪社会学者・火村英生と、ワトソン役の作家・有栖川有栖が登場する人気シリーズ。
    (アマゾンより引用)

    有栖川さんは短編のが面白い。

  • 火村英生×有栖川有栖シリーズ、私の中では3冊目。

    個人的には有栖川先生(実物)の作品は長編より短編の方が合うな〜と感じさせてもらえました。
    トリックも比較的簡単で「それは無理ない?」と感じるトリックは少なかったです。

    「鸚鵡返し」には笑ってしまいました。赤川次郎先生の小説でも読んでるんかな?星新一先生かしら…笑
    とても好きです。

    他作家さんのお話では見るのですが、有栖川有栖先生の作品で「仕方のない殺人」をあまり見かけない気がして(数冊しか読んでおりませんので今後読む作品が仕方のない殺人ばかりだったら、そっとこの記述は消しに参ります)いましたが、「雷雨の庭で」は私の読みたかったものに近く、私的当たり作品だな〜と噛み締めながら読ませて頂きました。
    殺人に良いも悪いも、仕方がないもないのかな。

  • 短編の謎解き集。
    殺風景な部屋が個人的には好き。


    C0093

  • あれ?読んだことある?と思ったら文庫版を2か月前に読んだばっかりだった。
    でも麻雀をネタにした四風荘とか、トリックをちゃんと理解できたのでよかったかも。コリオリの力ね。
    あとは火村先生に捧げる犯罪とか。
    唯一?有栖川有栖が解決する事件だし。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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