星のしるし

  • 文藝春秋 (2008年10月10日発売)
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  • 本 ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163274805

感想・レビュー・書評

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  • ただ漠然と流れる日常、飄々と紡ぐ筆致。取り立てて悩みとかあるわけでもない日常だけど、でも周りには分かり合える友とか家族とか、ちゃんといるんだなって思える。分かり合えない間柄もあるけど。

  • 大阪在住の独身女性果絵。彼あり、友人夫婦あり、実家あり、仕事あり。彼の家で仲間達と集まるシーンなどはリアリティーあり。

  • 図書館で手に取った。
    静かに、しかし若干焦りながら位している女性の話。スピリチュアルなあれこれ。
    割と好きかな。

  • ・わたしは祖父が死んだ実感がないままだったが、火葬場で職員が枦の扉を閉めた時やっと、わたしのおじいちゃんを燃やさんといてよ、と思った。(25)
    ・ほんで死んで会われへんようになっても、それまでとなにも変わらへんし、かえって考えるようになったから、おるときはおらへんかったのに、おらんようになったらおるっていうか。(120)

  • 占いもヒーリングもしたことない。
    けど
    してみるのも経験かな。

  • 【日常を綴った物語】

    主人公はよく言えばほんわかしている感じ、悪く言えばぼんやりしているようにみられるタイプの女の人で、彼女の日常が綴られています。

    占いや祖父の死など身の回りの出来事をもとに、ゆっくりと(どこか分らないけど、一歩先へ)進んでいるような物語でした。

    タイトルの『星のしるし』とはどういう意味なんだろう、物語のラストでみた不思議な夢はどういう意味なんだろうと読み終わったあとにも、ちょっとしたもやもやした感じは残っちゃいました。

    “祖父の死、占い、ヒーリング、UFO、宇宙人……。日常の中にごくあたりまえにあるいくつもの見えない「しるし」が、最後に果絵にひとつの啓示をもたらす。”と商品説明にはあるのですが、それでも残念ながらピンときませんでした。

    以前、他の本を読んだときにも同じように思った気がするのですが、一文一文が「~た。」「~だった。」で終わるものが多すぎで、なんか読みにくく感じちゃいました。

  • どんなお話だった?って聞かれたら
    どう答えていいかわからないお話だった。

    誰もみな、幸せになりたくて
    もがいてるんだな。

    宇宙人は、勝手に友好的な気がしていたけど
    もし宇宙人に会っても様子をみた方がいいんだな。

    『もしかして、神さまに祈ったり願ったりするのは、こうゆう感じかもしれない、と思った。
    どこかで、自分を見ていてくれたらいいのになって思うような、そうゆうの。』

  • 読みやすい本ではあったけれど「え、で?」っていう感想しか湧いてこなかった・・・。
    何をテーマに何を伝えたかったのか私には全くわからなかった。

  • 柴崎友香の小説はいつものことながら会話がとてもよい。
    日常的過ぎて意識をするっと透過してしまいそうなんだけど、ふとした瞬間にこの本のエピソードを思い出しそう。

  • 神様は信じてるけどサンタさんは最初から信じてなかったし、神様は場合によっちゃとても胡散臭くて、だから、神様を信じてます、神様のようにあなたをお慕いしております、といった時にもっとかっちりくる言葉があると思ってた。
    「もしかして神さまに祈ったり願ったりするのは、こういう感じかもしれないと、思った。どこかで、自分を見ていてくれたらいいのにって思うような、そういうの。」
    こういうのを集めてたら見つかるかな。

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著者プロフィール

柴崎 友香(しばさき・ともか):1973年大阪生まれ。2000年に第一作『きょうのできごと』を上梓(2004年に映画化)。2007年に『その街の今は』で藝術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞、2010年に『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞(2018年に映画化)、2014年『春の庭』で芥川賞を受賞。他の小説作品に『続きと始まり』『待ち遠しい』『千の扉』『パノララ』『わたしがいなかった街で』『ビリジアン』『虹色と幸運』、エッセイに『大阪』(岸政彦との共著)『よう知らんけど日記』など著書多数。

「2024年 『百年と一日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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