ちょいな人々

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163275505

感想・レビュー・書評

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  • 〈内容〉社内女性のほめ言葉に有頂天になる中年課長はじめ、おっちょこちょいだけど愛すべき人たちの破天荒なユーモアワールド。

  • 重い作品を読んだ後の清涼的な作品を求めるならこの作品も良いと思う。荻原氏のユーモア溢れる一冊。
     「ちょいな人々」「ガーデンウォーズ」「占い師の悪運」「いじめ電話相談室」「犬猫語完全翻訳機」「正直メール」「くたばれ、タイガース」の7編の短編集でどこかで経験した事があるような、これから経験しそうな事のような、ちょいとトボケた日常を描いている。

     どの話も、ちょいと笑みが溢れ、吹き出してしまう。それは私の周りの実在する者を思い浮かべる事が出来たからだ。「何でも度を越すといけませんよ!」と、荻原氏のユーモアの中に程よく日常を皮肉り、警鐘する展開はとても面白い。

  • ちょいっていうニュアンスにふむふむと納得。シニカルに突つきながらも『でも何だか憎めないんだよねぇ』と温かくコケにするという感じ。嫌いじゃない。てか面白かった。
    荻原作品は初めて読んだけど、他のも読む。

  • 現実にありそうなお話。
    人間って悲しい程自分に都合いいように考えますよね。
    というかそうしないと生きてくのも辛いかな。

    最後のお話が好きです。野球ファンのけんかは楽しそう。

  • 7つの短編集でどれも視点が面白く、発展の仕方もラストのまとめ方もスッキリしていて楽しく読めました。
    “ちょいな人たち”の一生懸命さは微笑ましく、なるほどなぁ〜そうだよなぁ〜なんて、共感する部分も多くありました。
    あっさり読めて、キャラクターにも愛着が湧き、クスリと笑えるイイ話しでした。

  • 内容も”ちょい”な感じでした~
    期待していた分だけガッカリ…
    座敷わらしを上回る作品がなかなか出てこないです…

  • ちょっぴり残念だったりして、おもわずふふと笑ってしまったり、にんまりしたり、さらっと読んで、気が晴れる本。
    特に「正直メール」はなるほどねと思った。
    メールって簡単だけど、メールでは済ませられないことをメールで済ませてしまわないように、気をつけよう。

  • 正直なメールは大笑い♪

  • 荻原さんらしい短編集。地に足の着いたしっかりしたストーリーが続く。クスッと笑ってしまう部分や納得してしまうとこもいい感じ。印象に残ったのはやはりクールビズにおたおたする人々。
    でもさらりと読めてすぐに忘れてしまいそうな気はした。

  • 荻原さん得意のユーモア小説。7つの短編からなっているのだが、どれも笑えた。
    ものすごく面白いってことはなくてもクスって笑えてしまう。
    読んでると作者の荻原さんの得意満面な顔が浮かんでくる。
    きっとストーリーを考えながら、荻原さんもクスクス笑いをしていたに違いない。

    一番面白かったのは、最後のタイガーズの話。
    結婚を申し込みに来たのに、相手の父親が巨人ファンであることがわかっ
    トラキチの主人公との激しい舌戦が始まる。
    その中で、巨人は金にまかせて選手を集めると主人公が言う場面で
    「え~?巨人の生え抜きっているの?あ?星飛馬?あ、伴忠太?」には笑えた。

    荻原さんの本は本人も楽しんで書いてるのが伝わってきて気持ちが良い

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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