彼女について

  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1126
レビュー : 239
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163275802

感想・レビュー・書評

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  • 私が知っているばななさんの作風とはちょっと違う作品だった。
    でも、読んだ後に、しっかりとした足取りで生きていくことの素晴らしさ、そして幸せとは、特別なものではなく、小さなことの積み重ねだということを感じさせてくれた一冊。

    揺るがない軸、そして受け入れる強さを持ち、自分の運命を受け止めた上で、誰かを愛して、誰かのために祈ることができる人間になりたいと思った。

  • 「ひとかげ」を読み始めたときの印象がよみがえった。なんだか突飛。でも読み進めていくうちに印象がどんどん細やかになる。
    主人公の視線をものすごく自分の目と近い位置で感じられるというか、取るに足りない、もしかしたら誰の目にも映らないような些細な動きが丁寧に的確に描かれていて、唸るような文がたくさんあった。終わり方もいいな。
    そこまでを人生とカウントしていいんだったら希望を感じられる。

  • 途中でなんだか、お父さんがお母さん殺したとか、魔女だとか、なんかそういう設定に入り込めず途中で断念。
    色々書いているばななだけれどこれは~うーーーん、もういいわ。

  • なんでかな。ばななでも全く入り込めないものもある。
    これはそんな本。かなぴ。

  • 図書館で借りて読。
    吉本ばななの著作を読むのは久しぶりだったけど、あれ、こんなのだっけ。こんなにオカルトちっくだったっけ。と思った。

    正直あまり楽しめなかったけれど、時々ハッとするような言葉があったりした。

  • だいすきなばななさん。

    ばななさんの書く男性は、どうしてこんなに素敵な人ばかりなのか。昇一も例外ではなく、やっぱり素敵。由美子のことを、「由美ちゃん」と呼ぶところが好き。

    突拍子もない話のようにみえて、でも生きる上で大切なことを教えてくれる。
    私は、生きる上での土台を、両親や祖父母、妹弟たちによって、しっかり作られてきたと、結婚した今、強く感じています。だから、複雑な家庭で育った子どもたちへの手助けができたら、と思ってしまうのかな。

    さみしい話でもあるのに、なぜだか、最後はさみしい気持ちにならなかった。これこそ、まるでピクニックに出かけるような、身軽な感じ。昇一が目が覚めたとき、少しでも明るい気持ちで現実を生きていけますように。

  • ファンタジックでふわふわした世界観の本書。
    最後にこの空気感の謎が解けて、驚いたり切なかったり。

  • 生と死の間をさまよっているような、そんな感覚に陥ってしまった。足元が覚束ない。ちゃんと地面に立てていないような、そんな気分になった。
    最後の展開には驚いたけども、無理矢理な感じもしたけども、なんだか納得してしまう自分もいてなんだかなあと思った。ひとを救う、ということはよしおまえを救ってやろうなんて思っている人間には無理なんだな。身体にはそれでいいのかもしれないけれど、精神はちがう。きっと、ちがう。
    この違和感はたぶんこのひとにしか書けないんだろうなあ。

    (224P)

  • 今までのばななさんが全部つまった感じ。
    レビューでお見かけしたけど、ほんとそうだと思った。
    良し悪しはともかく、なんか言えなかったこと全部一回言ってみました!って感じがした(笑)
    オチが個人的にちょっと不満だけど、ばななさん書きたいもの書いたのならいいかなという感じ。

  • ファンタジーふうに纏められているけれど、
    どこにでもあるんじゃないかと思える、家族のおはなし。
    閉じられた世界の中は外からじゃ見えない。

    自分と被せてしまうところが多々あってくるしかったので
    飛ばし飛ばしで内容だけ拾うように読んだんですけど、
    すごくつらいはなしなのに、それを包むようにやさしく描くばななさんの力量はさすがだなと思いました。

    個人的に印象に残ったのは
    「だれが死んでも、なにがあっても、それは今ではないんだね。もう気にしなくていいんだ。大事に抱いていても仕方ないのね。」というセリフ。


    ばななさんの描く「育てる人」が素敵で大好きです。

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著者プロフィール

吉本ばなな(本名:吉本 真秀子 よしもと まほこ、旧筆名:よしもと ばなな)
1964年、東京都生まれの作家。日本大学芸術学部文芸学科卒業。卒業制作の「ムーンライト・シャドウ」が日大芸術学部長賞を受賞。また「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞、デビュー作となる。
1989年『TUGUMI』で山本周五郎賞を受賞。1996年イタリアのフェンディッシメ文学賞(35歳以下部門)、1999年イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門を受賞。2000年『不倫と南米』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。その他代表作に、映画化された『アルゼンチンババア』などがある。
海外での評価が高く、著作が多くの国で翻訳されてきた。

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