彼女について

  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1143
レビュー : 242
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163275802

感想・レビュー・書評

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  • 最後10頁の意外性に驚きを感じました。

    今までのばななさんの世界観とちょっと違う感じ。
    それは非日常の世界があったから。
    あの世とこの世で切り離される瞬間がとてもせつなくて
    、今までのばななワールドにはない、主人公の感情が弾け、一気に噴出しているところが特に良かったです。

    前半は淡白すぎな気がしましたが。

  • 思いもしなかった結末に衝撃を受け、受け入れられず、
    ただただ涙。
    物語の中に、完全に吸い込まれてしまった。

  • 文章のリズムは静かで淡々としているので、読んでいて心地よいのだけどなんとなく感じる違和感。
    視覚にはわからないんだけどビー玉を転がしたら転がっていっちゃうような歪みを始終感じるお話。この先には狂気がまってる。そんな感じ。
    歪み、狂い。
    ハッピーエンドが好きなんだけどなといいながら最後まで読み終わりました。

  • 読んでいて最初はよくわからないことが多かったけれど、最後になってようやく呑み込めた感じでした。一度読んだ後にもう一度読むとすごい読みやすく読めるのだろうなあと思います。このお話を通して、人を愛することについての視野が広がったような気がします。由美子ちゃんとパパが庭で抱き合ったあのシーンが切なくて一番好きです

  • 何年後かに再読するとまた違った感想を持ちそう。

  • スピリチュアル系は、私はあんまり好きじゃない。でも、吉本ばななさんの書くこういうお話は好き。現実にあるかないかは超越していて、すっと心に沁み込んでくる。

    よくあるといえばあるパターンのお話ではあるけれど、全くつまらなくはなくて、じんわりとした気持ちになりました。よかったです。

  • 魔女の娘である主人公・由美は、ある悲劇の夜からだらだらと記憶もないように暮らしてきた。そんななか、母の双子の妹の息子(つまりいとこ)の昇一が訪ねてくる。亡くなった叔母が最期まで気にかけていたのは、自分のことだというのだが――母と叔母の過去について、あの夜のことについて、そして自分自身のことについて、二人の短い旅がはじまる。

    久々ばななさん。私の読書や創作のルーツは全て彼女にあるのでやはりスーッと物語が読む頭にも体にも浸透していくのであります。今回はわりと普通に魔術やら魔女やら白魔女やらなんやらが何の抵抗もなく出てきてちょっとぎょっとしたりしたけど、別にラノベっぽいことは全然なく、全編に行き渡るテーマやメッセージはやはりばななさん一貫して持っているもので安心したと言うか何と言うか。
    「家族」ひいては「母親」について書いている作品でもある気がしたので、最近私そっち方面ですごくぎくしゃくしていて、というかものすごく希求しているものが「家族」なんだなあとやっと気付いたので、うわっとくるところもあって、私も主人公のように昔あった輝かしい日々に少しでも戻れたらどんなにいいか、と思ったりするのです。

    最後の展開は正直全然予想していなかったのでびっくりきた。まあ、ありがちなパターンではあるのかもしれないけど、ばななさんがそれをするとは思わなかった。……というとなんか誤解を生じさせるかもしれないけど。ぜひ読んでみてください。

  • 大好きなよしもとばななさんの小説の中でも特にお気に入りの一冊
    たびたびでてくる魔女というキーワードとは裏腹に、主人公は現実的な普通の女の子
    箒に乗って空を飛んだりしない
    想像もつかないラストまで、私達も惹き付けて離さないよしもとファンタジー
    キラキラと光る水面の輝きのような、そんな美しく広がる魔女の魔法

  • やきもきしながら読み進めた。ってのも、ふたりの関係が!関係が!うわああああ!さっさと―(以下省略)今まで読んだ彼女の本の中でも、特に不思議だった。そしてラストで、ああそういうことか、だからなんか不思議と受け入れられなかったのだな、と、すとんと落ち着いた。でも、どうも納得いかないなあ。消化不良。昇一くんが、ものすごくすてきだった。うっとりしちゃった。だからこそ、もっともっと彼の言葉を味わいたかったなあ。それがもっとこうあまいものだったら、余計にうっとりだよね。だから―    ハッ。何を言っているんだ。自分。

  • 何箇所かで泣いた

    僕は生きているだけで誰かの夢そのものなんだ。

    最後のほう、納得行かないひともいるのかも
    私はすきだけど

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著者プロフィール

吉本ばなな(本名:吉本 真秀子 よしもと まほこ、旧筆名:よしもと ばなな)
1964年、東京都生まれの作家。日本大学芸術学部文芸学科卒業。卒業制作の「ムーンライト・シャドウ」が日大芸術学部長賞を受賞。また「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞、デビュー作となる。
1989年『TUGUMI』で山本周五郎賞を受賞。1996年イタリアのフェンディッシメ文学賞(35歳以下部門)、1999年イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門を受賞。2000年『不倫と南米』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。その他代表作に、映画化された『アルゼンチンババア』などがある。
海外での評価が高く、著作が多くの国で翻訳されてきた。

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