聖女の救済

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 8877
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163276106

作品紹介・あらすじ

男が自宅で毒殺されたとき、離婚を切り出されていたその妻には鉄壁のアリバイがあった。草薙刑事は美貌の妻に魅かれ、毒物混入方法は不明のまま。湯川が推理した真相は-虚数解。理論的には考えられても、現実的にはありえない。

感想・レビュー・書評

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  • 面白い!
    やはりガリレオシリーズの長編は面白かった。
    短編集でも楽しめますが、長編の様々な人間模様や散りばめられた謎が最後に一つにまとまる様がなんとも気持ちいい!

    タイトルの「聖女の救済」。なんで救済なんだろうと思ってたら、私が考えつくような「救済」ではなかった。

    女性はコワイ⁉︎

    オススメです♪

  • 犯人の覚悟、忍耐力が凄いと感じた。
    ガリレオをシリーズは引き込まれてページをついついめくってしまう。改めて良いと感じた。

  • ガリレオ5。犯人が初めから分かっている倒述なんだけど、ラストまで真相は分からない。子供を作ることに執着する夫、信頼していた後輩。何故裏切られた後輩を妻は庇おうとするのか?そして、毒物の混入経路は一体どこに?
    ホワイダニットの傑作だと感じた。シンプルだけど、読ませる話が書けるのは流石。
    ただ、冷静な視点で考えると、キャラクター造形、トリック、そして最後の決め手の証拠の突拍子のなさはバカミスっぽさあり。

  • 「容疑者Xの献身」に続く2作目の長編物です。
    ちょっと?の部分もありますが、毎回トリックが面白く読んでいます。
    特に長編物は人間味が描かれています。
    今回の「聖女の救済」も男性の女々しいところが可愛らしく共感がもてます。
    トリック自体は やはり??のところがありましたが、それを解いていく過程や考え方が非常に面白く、参考になります。
    ただ「容疑者Xの献身」がよくできすぎていたので、今回は少し残念でした。
    今後もこのシリーズは続けて読んでいきたいと思います。

  • 理論的は考えられても、現実にはありえない。「おそらく君たちは負ける。僕も勝てないだろう。」解説文と引用の文句にひかれ、読んでみました。ガリレオ長編は3作目。
    偶然が重ならないと、うまくいかないような手段に対して、犯人の執念で成し遂げる。文中でも不可能という説明が出てくるが、それがありえそうな人物の描き方なのがよい。
    草薙の心情も描かれるが、ちょっと微妙な感情の揺れなのが、それらしい反面、ちょっとわかりにくいのもあった。
    話的には、ジワジワとくる感じがよかったです。

  • 今回は流れ的に犯人の当たりはすぐにつけられましたが、トリックが凄かったです。
    タイトルの意味が分かると、その決意と執念に圧倒されます。
    湯川先生でないと解けなかったろうなと、さらにシリーズが好きになった作品です。

  • 彼女の清らかさが、
    「罪」などとは、無縁である(はずの)汚れの無さが、
    神々しくて
    眩しすぎて
    全くつけいるスキが無い…。

    さらに、聖女に恋した草薙刑事が
    彼女を守るように立ちはだかっている。

    これは、完璧なディフェンス。

    今回ほど、
    湯川先生の登場を(早く、早く)と待ち望んだ物語は
    無かったと思う。

    科学は、
    人の決して消えない念から生まれた奇跡を、
    打ち破る事が出来るのだろうか。

    最後まで、その攻防の行方は予想がつかず・・・
    これまでで、
    最も困難な推理だったかも知れない。

  • 中学生ぶりに再読。トリックを忘れていたので、ページを捲る手が止まらなかった。
    ガリレオシリーズは、一見難解なトリックに思えて分かりやすく、納得できるところが好き。今回も、不可解と思わせて納得のできるものだった。
    登場する女性たちの背景などが明らかになっていくのも面白い。

  • ガリレオシリーズの長編。
     前作長編、「容疑者xの献身」は東野圭吾作品の中でも上位に入るほど完成度が高く衝撃的だった。今作も長編という事で期待しながら読み進めた。
     今作においては何と言っても「トリック」が注目であり、最近はミステリーよりも人物描写や人間関係について重きを置く印象があるが、ガリレオでは昔の様に尖ったミステリーにチャレンジしている。
    (本格の様な作品が大好きだった)
     上記したトリックでは、容疑者xの献身を超える様な衝撃度はなかったものの、独自性に富んだ、オリジナリティ溢れる内容であり、おおいに楽しめた。結果として賛否両論ある様だが僕は少なからず衝撃を受けたし、読了後は余韻を楽しむことができた。
    「聖母の救済」のタイトルも皮肉というか、作品の正しい解釈を伝えている様に感じ、隅々まで丁寧に構成されたミステリーだ。
    願わくばガリレオシリーズでは昔の様にどんどんミステリーに尖ってほしい。

  •  こんなトリック誰も思いつかないし、思いついても実行できない、正に推理小説ならではのトリック。さらに文系なので虚数解と言われてもピンと来ない。我が家の浄水器は同じ蛇口で切替ツマミが付いているタイプだが、ここでは別蛇口の想定だろうか。同蛇口なら原水でも心理的に怖くて絶対使えない。
     被害者が殺されても仕方がないほどの女の敵なのだが、こういう男はきっと子育てでも我を通して、子どもの気持ちとかまったく考えなさそう。
     今作から小説でも内海刑事が登場するが、常に冷静な感じが良い。ドラマは柴咲コウが出ていないシーズン2は観ていないのだが、面白かったのかな?

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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