聖女の救済

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 8827
感想 : 1071
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163276106

作品紹介・あらすじ

男が自宅で毒殺されたとき、離婚を切り出されていたその妻には鉄壁のアリバイがあった。草薙刑事は美貌の妻に魅かれ、毒物混入方法は不明のまま。湯川が推理した真相は-虚数解。理論的には考えられても、現実的にはありえない。

感想・レビュー・書評

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  • トリックがわかりそうでわからない、ガリレオ先生の推理を聞いてなるほどなーーとなるのがミステリの面白いところ。

    死なないように見張る1年、殺すためには何もしなければいい、というトリックが面白かった

  • 最後まで興味深くて面白かったです!聖女の救済がそんな意味があったとは思いもしなかったです。愛憎、自分は特別なのでは??そんな願望もあったんでしょう。女性は怖いですね。

  • 物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。
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  • 離婚の危機にあった二人。夫は毒殺され、妻は鉄壁のアリバイが。湯沢はどう挑む。

  • 男が殺され、離婚を切り出されていたその妻が被疑者として浮かんでくるが彼女には鉄壁のアリバイが。湯川先生が「虚数解」というそのトリックは。東野さんの読ませる力がこの作品でも絶大だった。

  • 完全犯罪、草薙の恋など読む前から面白そうなワード盛り沢山で、その期待を裏切らない。
    草薙と部下である内海が別方針で捜査を行なっていくのは新鮮だった。

    犯行の準備から実行まで一年間かけた犯人の執念。
    親友を殺された復讐心をとるか、それとも愛してしまった男をとるか、愛憎絡まった複雑な感情で狂ってしまったのだろうと思うと犯人に同情心が生まれてくる。
    犯人を追いつめる最後の決め手が草薙というところが非常に良い。

  • 面白かったです。

  • 面白い!
    やはりガリレオシリーズの長編は面白かった。
    短編集でも楽しめますが、長編の様々な人間模様や散りばめられた謎が最後に一つにまとまる様がなんとも気持ちいい!

    タイトルの「聖女の救済」。なんで救済なんだろうと思ってたら、私が考えつくような「救済」ではなかった。

    女性はコワイ⁉︎

    オススメです♪

  • 中学生ぶりに再読。トリックを忘れていたので、ページを捲る手が止まらなかった。
    ガリレオシリーズは、一見難解なトリックに思えて分かりやすく、納得できるところが好き。今回も、不可解と思わせて納得のできるものだった。
    登場する女性たちの背景などが明らかになっていくのも面白い。

  • ガリレオシリーズの長編。
     前作長編、「容疑者xの献身」は東野圭吾作品の中でも上位に入るほど完成度が高く衝撃的だった。今作も長編という事で期待しながら読み進めた。
     今作においては何と言っても「トリック」が注目であり、最近はミステリーよりも人物描写や人間関係について重きを置く印象があるが、ガリレオでは昔の様に尖ったミステリーにチャレンジしている。
    (本格の様な作品が大好きだった)
     上記したトリックでは、容疑者xの献身を超える様な衝撃度はなかったものの、独自性に富んだ、オリジナリティ溢れる内容であり、おおいに楽しめた。結果として賛否両論ある様だが僕は少なからず衝撃を受けたし、読了後は余韻を楽しむことができた。
    「聖母の救済」のタイトルも皮肉というか、作品の正しい解釈を伝えている様に感じ、隅々まで丁寧に構成されたミステリーだ。
    願わくばガリレオシリーズでは昔の様にどんどんミステリーに尖ってほしい。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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