ガリレオの苦悩

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163276205

作品紹介・あらすじ

湯川の頭脳に挑戦してくる犯人たち。科学を殺人の道具に使う人間は許さない-絶対に。

感想・レビュー・書評

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  • ガリレオシリーズ第4弾です。
    再び短編に戻りました。基本短編集なのかな?
    今回は湯川准教授の知人や友人の関係者が引き起こした事件があり、それが表題に繋がっているのですね。
    個人的には最後の「悪魔の手」に挑む話がとても楽しめました^_^

  • 男性的な硬めの文章で、必要なことを端的に述べているので
    サクサク読めました。
    化学を駆使した事件の解決には、湯川の頭脳がなくては
    なし得なかった事だと思います。

    科学者の立場として捜査協力(半ば巻き込まれた形)をしているのは面白いと思いました。

    またシリーズを追って読んでみたいです。

  • ドラマや映画を観てしまったので、そちらのイメージが強すぎて・・・。
    前作の「容疑者Xの献身」ができすぎていたので、新鮮さや感動は少なかったような・・。
    長編物のもう1つに期待したいと思います。

  • 探偵ガリレオシリーズの短編集。「容疑者Xの献身」を読んだ後だと、湯川の心情がわかって、最初の「落下る」は、趣き深く読める。
    内海さん登場だが、湯川ー草薙のやり取りの方が、個人的には好きだ。話としては、犯行方法も含めて、2編目がよかった。そんなのできるの?という方法と、犯行動機とそれに対する湯川の言動がよいです。

  • タイトルの意味は最後の話で明らかになる。
    最後のストーリーは湯川の人間的要素に関する批判が匂わされて終了する。
    軽いイヤミスを読み終えた感覚。

  • “悪魔の手”と名のる人物から、警視庁に送りつけられた怪文書。そこには、連続殺人の犯行予告と、帝都大学准教授・湯川学を名指して挑発する文面が記されていた。湯川を標的とする犯人の狙いは何か?常識を超えた恐るべき殺人方法とは?邪悪な犯罪者と天才物理学者の対決を圧倒的スケールで描く、大人気シリーズ第四弾。
    「BOOK」データベース より

    常識を超えた恐るべき殺人方法、は言い過ぎだろう~
    でも、音を使うというのはなかなか思いつくものでもないかも.

  • 東野さんはいつも通り読み易く、面白いけど、読後には別に何も残らないんだよなぁ。可もなく不可もなくって感じ。

  • 操縦る
    大学の恩師、友永元助教授の息子殺人。誰のためにやったのか、守りたいのは何か。犯罪を解き明かしてもらうため呼んだ教え子湯川は期待通りトリックを見破っていく。

    「科学を殺人に使うのは絶対に許せない。たとえ恩人であっても。」と友人の気持ちを代弁する草薙がこれまた沁みる。

    情状酌量を訴えるために出廷するという湯川が言うセリフ「人の心も科学です。とてつもなく奥深い。」はこうするよりなかった恩人に対する敬意を感じた。湯川の人間らしい一面が見えた。

    攪乱す

    「悪魔の手」なる犯人に名指しで挑まれる展開。事故に見せかけた殺人を実行、犯行声明により警察をひいては湯川を翻弄することで自尊心を満足させている。
    仕事、就職、学会発表の失敗、強い恨みは他責思考によって蓄積された。
    湯川先生が人間性としての評判はともかく、、に引っかかるところがツボ。変わらずにいて欲しい存在。




  • 劇場版は、堤真一さんがハマり役すぎました。

  • 14年ぶりの再読。テレビドラマで放送されて覚えていた話もあるが、トリックを忘れていて新鮮に読めたものもある。
    ガリレオシリーズは、トリックがすごく難解に見えて、意外と身近な材質だったり現象だったりすることがあり、読み終わってなるほどと感じることはある。また、人同士のハートフルストーリーであることも魅力に感じる。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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