あした吹く風

  • 文藝春秋 (2008年12月8日発売)
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感想 : 66
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163277103

感想・レビュー・書評

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  •  17歳(男の子)と34歳(女性)の恋。
    その17歳の差は想像できないけど、何の違和感もなかった。
    男の子が妙に大人っぽいからだろうか。

     女性が「一か月会わない」と言う。男の子は我慢できなくなり、
    電話して「全面降伏」というのがすごくよかった。

     17歳年上をまっすぐ好きでいられる高校生。友達に彼女の年を訊かれて
    迷わず答えていた。
    彼は彼女の笑うところに惹かれたようだけど、
    どう恋になっていたのだろう。
    ・・・なんて、恋ってきっとそういうものなのだろうな。

    • まろんさん
      17歳も年下の男の子に「全面降伏」と言わせてしまうなんて
      どんなに魅力的な女性なんでしょう?!気になります。
      友だちに彼女の年を訊かれても、...
      17歳も年下の男の子に「全面降伏」と言わせてしまうなんて
      どんなに魅力的な女性なんでしょう?!気になります。
      友だちに彼女の年を訊かれても、迷わずすぐに答えられる純粋さ!
      眩しいですね♪
      2013/02/20
    • macamiさん
      ☆まろんさん
      ほんと純粋ですよね・・・会わないと言われ、我慢できなくて
      意地をはらずに「全面降伏」なんて!
      そんなふうに素直でいたいです。(...
      ☆まろんさん
      ほんと純粋ですよね・・・会わないと言われ、我慢できなくて
      意地をはらずに「全面降伏」なんて!
      そんなふうに素直でいたいです。(笑)
      2013/02/21
  • 二、三日かけてきのう読了。あさのさんは何作品か読んでいるけれど、大人向けははじめて。
    ひととひととが出会って、その間でゆれ動くもの。あさのさんの関心は、いつでもそこにあるような気がする。確かなものになりそうに感じた瞬間、次のときにはもうほどけてしまって、また新たな関係性に変わり、新たな何かが生まれ蠢く。その微妙な変動が、あさのさんの視線の先には常にあって、描写の仕方としては個人的にはもうちょっとことばにせずに描いてくれればなぁ、と思ったりはするのだけど、でも徹底して関係性の変動の妙を追うその頑なに思えるほどの誠実さに、やっぱりすごいなぁ好きだなぁと思う。
    純でありながら綺麗には描かないのが、あさのさんの持ち味、かも。

  • 17歳の少年と34歳の女性の恋愛。
    出会ったしまった。
    出会ってしまったから始まったのだ。
    少年は父親と同級生の姉が不倫の末事故で死に、
    女性は親友と夫が浮気をした。
    突然ベッドシーンから始まって驚いたがただの恋愛小説ではない。生きていくこと、愛することとテーマがしっかりしており年齢差や世間体などというくだらない取り巻くものなどはきっとあるのだろうが彼らは2人で今後生きていくんだろうとストンと落ちるものがあった。
    本気で愛していたら縋っていたはず。それができなくてただ嫉妬と憎しみが起きたということは本当は愛していなかったのだ。愛って難しいね。
    あと最近広い世界に出ていきたいばかり考えていたからこの場所で生きていくっていう言葉に別に焦って出ていこうとしなくてもいいのかなって思わされた。たしかにいろんな世界は見たいけど無理に出ていこうとしなくても時が来たらとか考えてもいいのかなぁって…。
    いろいろ考えさせられる本でした。あさのあつこさんの本は何かしらフレーズが残ってたくさん考えることができるので好きです。

    あんたなら、恋なんかしなくても、ちゃんと、さよならが言える。その人のおかげなんかじゃ、ないよ。
    あんたはあんたの命を生きた。あたしはあたしの時間を生きる。

  • 9784163277103

  • 父が不倫の末に事故死した功刀鈴/夫が自分の親友と不倫した来野美那子、愛を避けていた二人が、どうしようもない愛を知る。
    少年17歳、女性34歳、出逢ってしまった二人。
    (アマゾンより引用)

    考えづらい関係だと思うけど、こういうふうに愛し愛されたいと思う

  • 幼馴染の姉と父が同乗していた車が事故にあい、父の不貞が分かってしまった少年と、旦那が親友と愛し合ってしまった為に別れを告げられる女性
    この2人の17歳も歳の差のある恋愛のお話

    ありえないと思いながら読みましたが、久しぶりの
    少女漫画を読んだ様なドキドキ感はありました。

  • 最初のベッドシーンの描写が色っぽくてよかったのだけど、ラストのほうはいまいち。結局どうだったの?って不完全燃焼。読みやすくはあったので、他の本も読んでみたい。

  • えーなんか全然作風がちがう!

    と思ったら、最後は爽やかにしまりました。
    読みはじめと読み終わりの印象が全く違う物語です。
    赦すって難しい。
    経験上しかたないかもしれないけど鈴くんが大人すぎて、過去と対決しようとするその意思に感服です。

  • ランナーのイメージで読み始めたので、導入部分で少し気持ちが引いた。 でも、読後感は爽やかで、前向きで元気が出る。

  • 21/121

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著者プロフィール

あさの あつこ:1954(昭和29)年、岡山県生れ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師ののち、作家デビュー。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリーII』で日本児童文学者協会賞、『バッテリーI~VI』で小学館児童出版文化賞、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。著書は『福音の少年』『No.6』シリーズ、『弥勒の月』『アーセナルにおいでよ』など多数。

「2025年 『あなただけの物語のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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