キネマの神様

著者 :
  • 文藝春秋
4.18
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本棚登録 : 873
レビュー : 222
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163277301

感想・レビュー・書評

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  • いつも、「ママが本の最後の20頁を読んでる時だけは邪魔しないでね」
    と言い聞かせているにも関わらず、わざとちょっかいを出してくる娘が
    もう、読んでるんだか泣いてるんだか定かでなくなってる私に、思わず後ずさりし、
    パタンと本を閉じるやいなや、机に突進してノートを取り出したのを見て
    「その本、買うんでしょ。やっぱりね」と、不敵な笑みを浮かべて言った。。。

    そう!娘にしっかり見破られた通り、図書館で借りて読んだけれど
    すぐにでも買ってきて、お気に入りの本棚に並べたい本です!
    (ちなみに、取り出したノートは「ぜったいに買ってくる本リスト」♪)

    国内有数の再開発企業で、社内初の女性課長として
    シネコンを核とした文化施設計画を任されていた歩が
    身に覚えのない噂のせいで辞職に追い込まれ、
    そのタイミングで父のゴウが心筋梗塞で倒れただけでも大変なのに
    その父は、ギャンブルで生涯何度目かの大きな借金を作っている! という
    まさに不幸のどん底を絵に描いたような状況から、物語は始まるのですが

    この危機的状況を救うのが、70年にわたり、映画への熱い愛情を抱き続け
    200冊を超えるノートに書きつけてきた父の映画日誌であり
    それに感動した歩が、返歌のようにチラシの裏に書いた
    映画館についての小文、というのが素敵。

    これをきっかけに、歩が再就職した映友社のウェブサイト『キネマの神様』で
    ゴウが書き綴る映画についてのブログが、とにかくすばらしい♪
    作品のチョイスも、ウィットに富み、温かさが溢れ出る文章も。
    ブクログで、大好きな本についてこんなレビューが書けたらいいなぁ、と
    頭に思い描いていたような、心に沁みる言葉なのです。

    『キネマの神様』に、謎の存在として乱入してきたローズ・バッドとゴウが
    「ゴッド・ブレス・ユー」(byローズ・バッド)、「合掌」(byゴウ)で結んだ文章で
    映画をめぐって戦わせる丁々発止の渡り合いが、また素敵で。

    借金が300万あっても、1000円手元にあれば、シニア料金で映画を観てしまう
    ゴウを理解し、支えてきた名画座「テアトル銀幕」の経営者テラシンが
    ネット上で育まれたローズ・バットとゴウ、ふたりの友情のために
    ラストシーンで上映する、「人生最良の映画」。

    私も大好きなその映画を、テアトル銀幕のくすんだ赤いビロード張りの椅子で
    ゴウや、その隣に坐っているにちがいないローズ・ウッドや
    歩やテラシンや、映友社のみんなと一緒に観ているようで、ぽろぽろ涙が零れました。

    映画館を包む温かい共感を、一度でも味わったことがある方は、ぜひ。
    映画も本も大好き!と宣言できる方は、ぜったいに、読んでほしい作品です!

    • HNGSKさん
      まろんさん、私の本棚にコメントをありがとうございます。まろんさんにそんなことを言っていただけるなんて・・・まろんさんと一緒に映画を観たいです...
      まろんさん、私の本棚にコメントをありがとうございます。まろんさんにそんなことを言っていただけるなんて・・・まろんさんと一緒に映画を観たいです!!
      2012/12/10
    • andesapresriam12さん
      まろんさんへ

      今日読みました!ニュー・シネマ・パラダイス好きには涙なしでは読めませんよね。
      しばらく余韻が残りそうです。
      まろんさんへ

      今日読みました!ニュー・シネマ・パラダイス好きには涙なしでは読めませんよね。
      しばらく余韻が残りそうです。
      2013/01/06
    • まろんさん
      andesapresriamさん☆

      映画に造詣の深いandesapresriamさんが
      私の大好きなこの本を気に入ってくださって
      とてもと...
      andesapresriamさん☆

      映画に造詣の深いandesapresriamさんが
      私の大好きなこの本を気に入ってくださって
      とてもとてもうれしいです!
      続きは、感動的に綴ってくださったレビューのほうにコメントさせていただきます(*'-')フフ♪
      2013/01/08
  • TSUTAYAでアルバイトしていた学生時代、世代を問わない不動の名作として挙げられていたのは「ニュー・シネマパラダイス」と「ライフ・イズ・ビューティフル」「ショーシャンクの空に」だった。
    大学生としては安い時給も、店員特典(無料レンタル)のフル活用で埋め合わせとばかり、気になれば片っ端からジャケ買いならぬジャケ借りをする日々。

    ライブジャンキーなのでCDを借りる方が圧倒的に多かったけれど、この時期が一番映画にも詳しかったと思う。「ロリータ」「バッファロー'66」「アメリ」「アメリカン・ビューティ」「エビボクサー」「アタック・ナンバーハーフ」「テルマ&ルイーズ」「アカルイミライ」「ヘドウィグ・アンド アングリーインチ」…父に頼まれて「ミナミの帝王」やらヤクザ映画も借りた。私がいることを知らず、サークルの男の子がレジにアダルトビデオを持って来たこともあった。

    映画というのはなかなかに贅沢な趣味である。本や音楽は通勤途中でも楽しめるが、映画となるとそれなりに腰を据えて取り組まねばならない。DVDでなく劇場で鑑賞するなら尚更だ。日本ほどチケットが高い国はないそうだが、約2時間の拘束も多忙な人には向いていないだろう。

    ゴウちゃんは幸せだ。80歳にして借金まみれでも、けろりとして日課のごとく名画座に向かう。妻泣かせ、娘泣かせ、とんでもない爺さんだ。

    でも憎めない。ここまで好きなものがあって、生涯それに向き合って、かけがえのない友達まで出来て、ただただ羨ましい。久しぶりに名画に触れたくなる。

  • 私が学生時代はまだインターネットなんてない時代だった。
    映画の情報を得るにはもちろんぴあが欠かせない。
    そのぴあを片手に私の住む県ではもちろん上映されるはずもないマイナーな映画を見るために、都内とはいえ小さな小さな今にも潰れそうな映画館に路に迷いながらようやく辿り着く。
    それが当たりだったらしめたもの、でもそうとは限らず時にはお金と時間を無駄にする悔しい思いも。
    この本を読んでいたら、そんな懐かしい時代を思い出した。

    「キネマの神様」はファンタジーだ。
    野球の神様が降りてくる「フィールド・オブ・ドリームス」のように。
    作者は野球を愛する気持ちと同じように映画を愛する気持ちをあふれんばかりに作品に込めた。

    「ニュー・シネマ・パラダイス」公開当時とは違い、ネットで動画も見れるしDVDも簡単にレンタルできるようになった。
    でもやっぱり映画館の大きなスクリーンで見る映画は格別だ。
    最近はなかなか映画館まで足を運べないのが残念・・・。
    たまには時間を作って見に行ってみようか。
    私もごうちゃんと同じく映画は一人で見る派だけれど。

    • vilureefさん
      まろんさん、こんばんは!

      ふふふ、まろんさんは誰かと一緒派なのですね。
      私はごうちゃんと一緒で照れ屋(?)なので隣に座っている誰かに気兼ね...
      まろんさん、こんばんは!

      ふふふ、まろんさんは誰かと一緒派なのですね。
      私はごうちゃんと一緒で照れ屋(?)なので隣に座っている誰かに気兼ねして思い切り泣けないと消化不良になっちゃうんです。
      それと、エンドロールを見ながら余韻に浸っているときに、「何食べにく?」とかって思い切り現実に戻っちゃう会話がどうも・・・(^_^;)

      この小説い出てくる映画、なつかしいものばっかりで。テアトル銀幕での「アダムス・ファミリー」と「リトル・ミス・サンシャイン」の二本立て、個人的にはかなりツボでした(笑)

      あ~、ゆっくり映画館に見に行きたい!!
      2013/03/16
    • まろんさん
      「リトル・ミス・サンシャイン」!
      あの珍道中を繰り広げる家族、みんな揃いも揃ってヘンな人なのに
      なぜか好きにならずにいられないという(笑)
      ...
      「リトル・ミス・サンシャイン」!
      あの珍道中を繰り広げる家族、みんな揃いも揃ってヘンな人なのに
      なぜか好きにならずにいられないという(笑)
      「沈黙の誓い」を立てて、ほんとに口をきかずにすませちゃう長男が、特に好きでした♪
      大笑いしながら、ほろっと泣けてしまう映画ですよね(*'-')フフ♪
      2013/03/18
    • vilureefさん
      まろんさんも、「リトル・ミス・サンシャイン」好きでしたか!
      とてもうれしいです♪

      冒頭のフライドチキンに大ブーイングの場面から笑っち...
      まろんさんも、「リトル・ミス・サンシャイン」好きでしたか!
      とてもうれしいです♪

      冒頭のフライドチキンに大ブーイングの場面から笑っちゃいます。
      そうそう、アメリカ人てチキンばっかり食べてるよな~なんて。

      私はあのおじいちゃんが好きです。
      最後は死体となって運ばれちゃいますが・・・。フフフ。
      また見たいですね。
      2013/03/19
  • 大手企業でシネコンのプロジェクトに携わってきた歩は、社内での根も葉もない噂に居場所をなくし辞職する。
    折悪く、病気で入院していた歩の父の多額の借金が発覚。
    ある日、歩が広告裏に書いていた映画評を父が発見、映画誌「映友」のサイトに投稿したことをきっかけに編集長に誘われ、歩は編集部で働くこととなる。
    他方、映友サイトの管理人が目をつけていたのは歩の父の文章だった。
    再起をかける映友は、父の映画評をのせたブログ「キネマの神様」をスタートさせる。

    「借金取りに追いかけられようと、女房娘に疎まれようと、映画を好きな人生で、つくづく小生、幸福者である。」

    ギャンブル好きで気ままで適当で不誠実で逃亡癖があって。
    人生何度目かの大借金を背負った上、迷惑をかけ続けた家族を顧みない79歳の父親。
    自分の父親だったら、許せるかどうか、かなり難しいライン。自分なら面倒みたくないと思うだろう。
    でも、こんな幸せたっぷりに、映画の感想をかみしめ、夢心地になっている心底映画好きのこの親父、どうも憎めない。

    どうしようもないダメ親父の「映画が好き。映画館が好き」という想いが、たくさんの映画好きの想いに触れて、輪のように広がっていき、崖っぷちだったテアトル銀幕と映友、そしておそらくは消えゆくほかの多くの映画館に光を取り戻していく。

     心が変われば行動が変わる
     行動が変われば習慣が変わる
     習慣が変われば人格が変わる
     人格が変われば人生が変わる

    読みながらなぜか、折に触れて思い出すこの有名な人生の格言を思い出した。

    「本日はお日柄もよく」で、スピーチを扱った原田さんは、言葉の持つ力を知り、そして信じている人だ。
    原田さんがこの本に込めた、数々の名画、名画を送り続けてきた映画館、映画好きの人々に込めた想いも、この本に乗って、たくさんの人に届いていくんだろうと思う。

    あまり映画を観ない私だけれど、「人生最良の映画」を、映画館で見つけたいという気持ちになった。

  • 映画雑誌の編集者である主人公の歩とその父ゴウちゃん、2人を取り巻く家族や友人、同僚。業績不振の出版社と名画座を舞台に、映画にまつわる出来事を縦軸に話は展開する。

    大手デベロッパーを退職し、出版社に就職した歩の映画に対する情熱は父親譲りだった。その父親が大好きな映画に対するコメントをブログに載せるようになると、対抗する謎の「ローズバット」氏が現れ、ブログ上で熱い議論をたたかわせる。

    歩とその家族、女性編集長と息子、後輩の清音と父親。
    それぞれの家族が抱える問題と光明。
    父親ゴウちゃんとローズバットの歩んできた人生と映画から感じる人生観。
    見どころ(?)は尽きない。

    それでも何より心に残るのはブログに書かれるゴウちゃんの映画に対する愛情。人に対する温かなまなざし。

    ゴウちゃんは「キネマの神様」は映画館の片隅にいて、人間が映画を見て笑ったり泣いたりして楽しむのを微笑んで見守っていると書いている。
    私は特段信仰心があるわけではないけれど、神様の存在を信じている。というか、八百万の神様に感謝するときがある。すがって助けてほしいというのではないが、土地の神様のようになんとなく見守ってくれていると感じている。何かの拍子に少しだけ背中を押してくれているのではないかと思う。
    好きなことをしているとき、それを司る神様の機嫌を損ねないよう精進しようと思ったりもする。

    廃業の危機にある名画座の支配人テラシン氏が言う。
    「あんまり期待しちゃいけないよ。『キネマの神様』は、そう簡単に奇跡を起こしちゃくれないんだから。神様ってのは結構残酷なのさ。長く生きてりゃ、それくらいわかるんだ」(P241)
    神様の存在を認めつつも、自分の人生を丸投げして頼り切るのではない。長い人生を経て、たどり着いた境地なのだろう。

    全般にわたってじんわりとした温かなやり取りが綴られる。でも、なかなかすんなりとはうまくいかない。いよいよマズくなってきたときに上記の言葉がこぼれる。後半、人前で読んでいて涙をこらえるのに苦労するシーンが度々ある。

    未明、中村勘三郎氏が永眠。無念だったろう。
    歌舞伎の神様もいるに違いないのに・・・。
    いつか歌舞伎座へ観に行きたいなぁと思っていたのに。
    残念でなりません。

    • nico314さん
      円軌道の外さん、コメントありがとうございました。

      原田マハさんは私が今もっとも注目して、おっかけている作家のひとりです。
      読まれたら...
      円軌道の外さん、コメントありがとうございました。

      原田マハさんは私が今もっとも注目して、おっかけている作家のひとりです。
      読まれたら、ぜひ感想をお聞かせくださいね。
      2012/12/22
    • ねこにごはんさん
      私も原田マハさんにキューンとさせられた一人です。まだ2作しか読んでないですけど来年はたくさん読みたいなと思っています。
      nico314さんの...
      私も原田マハさんにキューンとさせられた一人です。まだ2作しか読んでないですけど来年はたくさん読みたいなと思っています。
      nico314さんのレビュー参考にさせていただきますね。フォローありがとうございました^^
      2012/12/30
    • nico314さん
      hitujiさん

      コメントありがとうございます。
      好きな本を読んで、それをきっかけに知り合うことが出来て、嬉しいです。
      hituj...
      hitujiさん

      コメントありがとうございます。
      好きな本を読んで、それをきっかけに知り合うことが出来て、嬉しいです。
      hitujiさんの本の紹介を楽しみにしています!
      2012/12/30
  • TVはアナログ放送からデジタルへと変わり、
    ビデオはより高画質で楽しめるDVDへと進化していった。

    大画面で見るド迫力の映像に
    「もう、映画館に行く必要ないじゃん!」と、
    私は週末ごとに、レンタルしてきたDVDを家で悠々と楽しむ事ができる
    <今>に大変満足していた。

    …が、息子(中3)は。
    「俺は映画館で観るのが好きなんだ。」と、徹底的に劇場に拘り、
    月一ペースで足を運ぶ。
    で、
    帰って来ては興奮して、観て来た映画の感想を
    (まるでおすぎのごとく!)いつまでもあーだ、こーだと喋り続けるのであった。(^^;

    (どれ、たまにはちょっと付き合ってみるか。)
    3D映画にも興味あったし。
    と、いうわけで、随分久し振りに映画館に足を運んでみた。

    わ!
    わわ!
    わわわわわ~~~~っ!!

    まるで異世界っ!
    (家で観るのと全然違うっ!)←久し振りなだけにネ♪
    DVDなら飛ばしてしまう、予告編にさえワクワクするっ!

    「今度、これ観たいね!あれも観たいね!
    わっ、ぜんぶ、おもしろそう~っ!」

    日常を切り離すがごとくに響く、照明が落ちる音。
    やがて、、
    古代の、近未来の、ファンタジーの、異世界への入口は開かれ、
    エンドロールが流れるまで、後ろの扉は固く閉ざされるのだ…

    読書中は、ずっとこの至福の時を思い出していた。

    観賞後、
    しばらく席を立てずに、夢覚めやらぬ感動で
    エンドロールを眺め続ける心地よさ♪

    彼ら(登場人物ら)は、
    その空間を守ろうと、必死に奔走していた。

    時代は変わる。
    人々が求めるものも変わる。
    家で映画を楽しむ人が劇場から遠のく。
    映画の質も変わって行く。
    より、刺激的なものに、驚異的な映像を売り、としたものに、
    人々は、興奮を、話題を、いい時間つぶしが出来る作品を求めて、
    そんな場所にたくさんお金を落とそうとする。

    本当の映画好きが集まって、
    刊行される雑誌なんか、売れない。

    いい映画を選んで上映してくれる小さな映画館になんか、足を運ばない。

    私もそうだ。

    でも、
    でも、
    彼らの必死を見ていたら、
    なんだか、すごく胸が熱くなった。

    巨大な映画会社に、
    小さな彼らが立ち向かう為に手にした武器は
    「映画を真に愛する」という心とそれを伝える言葉のみ。

    でも、それを傍観していた
    キネマの神様が、姿を現した時は、心底ゾクッ、とした。

    かつて観た、
    未だ心に残る映画が物語りの中にいっぱい出てきた。

    ショーン・コネリー主演の「小説家を見つけたら」はとても良かったなぁ~

    「硫黄島からの手紙」も何度も観た!

    この物語のなかに入って、私もいっぱい語りたくなってしまう。

    劇場から帰って、しゃべりまくる、息子の気持もなんだかわかった様な気がした。^^;

    あー、
    今すぐ劇場に行きたいっ!
    そんな気持にさせてくれる物語。

  • 図書館の予約待ちの本、原田さんの作品が立て続けに届く。
    これは、すごく幸せなことだと、「キネマの神様」を読んで再度実感した。
    なんて、素敵な本なんだろう。
    原田さんの本は、文章も読みやすく自然と本の中に惹きこまれていくそんな魅力がある。

    この本も読んでて時間を忘れるくらい没頭してしまう。
    途中何度も涙をぬぐいながら・・(子供に、また泣いてる、と冷たい視線をあびせられたけど(・_・;))

    ゴウちゃん最高!!
    80歳になっても、こんな生き生きと何かに夢中になれるっていいな~
    ゴウちゃんの書いた映画のブログ。
    途中からローズ・バッドも参戦し、そのやりとりが、何と言っていいのか
    私までが、うわぁゴウちゃん次どうやって返す?? とドキドキ、わくわくしながら読んでいた。
    懐かしい映画も出てきて、過去に見た記憶がうっすらとよみがえってきて
    また見たいな~と思った。

    • まろんさん
      大大大好きな『キネマの神様』!
      noboさんも泣きながら読んで、
      同じようにこどもに冷たい視線で見られていたかと思うと、うれしくて。

      ゴウ...
      大大大好きな『キネマの神様』!
      noboさんも泣きながら読んで、
      同じようにこどもに冷たい視線で見られていたかと思うと、うれしくて。

      ゴウちゃんの、今まで生きてきた時間、観てきた映画への想いが溢れるような
      素直で、温かい言葉、素敵でしたね~♪
      思い出の映画を、DVDじゃなくて、
      また映画館の暗闇の中で観たいなぁ、と思わせてくれる本ですよね(*'-')フフ♪
      2013/03/11
    • kwosaさん
      nobo0803さん

      最近、この本を読みました。
      初・原田マハさんだったのですが、とてもいい作家さんに出会えました。これから追いかけていこ...
      nobo0803さん

      最近、この本を読みました。
      初・原田マハさんだったのですが、とてもいい作家さんに出会えました。これから追いかけていこうと思います。

      >ゴウちゃん最高!!
      本当にそう思います。
      映画を観ても、本を読んでも、ゴウちゃんみたいに「サニーサイド」を楽しめる人でありたいですね。

      nobo0803さんの本棚は読みたい本ばかり。
      是非、フォローさせてください。
      2013/03/11
    • nobo0803さん
      まろんさん

      泣きました!泣きました!そして冷たい視線を浴びせられました(笑)
      だって泣けるんだから仕方ないですよね!!
      この本を読んで、長...
      まろんさん

      泣きました!泣きました!そして冷たい視線を浴びせられました(笑)
      だって泣けるんだから仕方ないですよね!!
      この本を読んで、長い間映画館に行ってないなぁと。
      近くに「テアトル銀幕」みたいな映画館があればいいな~と思いました。

      kwosaさん

      フォローありがとうございます。
      私も最近、ブクログ仲間さんに勧められて、原田さん追っかけてます。
      本当にいい作家さんですよね♫
      ほかの作品(まだ、3冊しか読んでないですが・・)もよかったです。
      ぜひ、読んでみてください!(^^)!

      2013/03/11
  •  父が書きためた映画書評が、まあ面白い!!この作品の中の、この書評だけを読んでも損しないくらい。「ニュー・シネマ・パラダイス」の書評だけでも読んで欲しいくらい。
     「ニュー・シネマ・パラダイス」の書評は、「本日、小生はとっても幸福なのだ」で始まる。「借金取りに追いかけられようと、女房娘に疎まれようと、映画を好きな人生で、つくづく小生。幸福者である」って・・・どんだけ幸福な80歳の父ちゃんだよー。

     私が小さいときには、映画館といえば、テラシンの経営するような「名画座」形式だった。小さくて暗い映画館で、2本立てで映画をやってた。でも今はどこに行ってもシネコン形式。席は指定で、ぴかぴか。完全入れ替わり制。
     映画館に行って映画を観る人はまだいいほうで、ネットやDVDで映像を見て終わらせちゃう、なんて人も多い。私も「ニュー・シネマ・パラダイス」をネットで拾って観たクチだけど、あれを名画座で観ていたら、全然印象が変わっていたんだろうと思う。トトが一人で劇場にすわり、カットされたキスシーンを観て涙を流すあのシーン、映画館の大画面と音響であのシーンを観たらと思うと、考えただけで涙が出そうになる。

     人間には、旅が必要だ。そして一緒に旅をするための友も必要だ。ゴウこと父ちゃんと、ローズ・バッドこと、リチャード。彼らは住む国や使用言語は違えど、志を同じくする旅の同士に他ならない。
     この二人が出会えたことは、本当に奇跡だ。歩や、清音、「ばるたん」こと興太くん、高峰社長、ほかたくさんの人につなげられたこの奇跡。本当に素晴らしかった。

     私も旅をしに、映画館に行こうか、とこの作品を読んだ後、強く思った。

    • bandit250fさん
      お久しぶりです。大坂在住ですよね?難波の東宝シネマで11月30日~12月13日に「ニューシネマパラダイス」上映されます。「午前10時の映画祭...
      お久しぶりです。大坂在住ですよね?難波の東宝シネマで11月30日~12月13日に「ニューシネマパラダイス」上映されます。「午前10時の映画祭」との名目で2週間おきに所謂名作を上映しています。他の映画も面白そうですよ。千円均一!
      2013/09/30
    • HNGSKさん
      banditさん>>うわあ、本当だ。観たいです観たいです。午前10時から、一日一回のみ上映されるというのもいいですねえ。テラシンみたいだ。
      ...
      banditさん>>うわあ、本当だ。観たいです観たいです。午前10時から、一日一回のみ上映されるというのもいいですねえ。テラシンみたいだ。
       ぜひ、都合をつけてみてみたいと思います。ありがとうございます!!
      2013/09/30
    • bandit250fさん
      行きましたか、観ましたか!初めてスクリーンで観た時の感動は忘れられませんよね。1冊の本に人生(ちょっと大袈裟)を左右されると言う事もたまには...
      行きましたか、観ましたか!初めてスクリーンで観た時の感動は忘れられませんよね。1冊の本に人生(ちょっと大袈裟)を左右されると言う事もたまには有るもので、この本を読んでから学生時代を思い出して名画座巡りをしています。
      6月から30本は観ました。
      この本に出会えて、この本を教えていただいて本当に感謝しています。有難う!
      2013/12/10
  • 原田マハさんの、映画への愛がこめられた一冊。
    図書館で借りてきたのですが、その日のうちに一気に読了。

    カラカラとフィルムを巻き取る音が聴こえるような、そんな始まりから。
    まずは、皆さんがいちばん大好きな映画を思い浮かべて、ページを開いてください。

    八十歳の父と四十歳の娘、それぞれの転機から物語が始まります。
    父は心筋梗塞による手術、娘は風評での辞職に追い込まれて。

    二人が共有しているのは“映画への愛”、ただそれだけ。
    そんな二人と彼らを取り巻く人々の、ちょっとした再生の物語。

    それにしても、主人公・円山歩さんと同世代のこともあってか、
    劇中に出てくる映画のラインナップの懐かしいコト、たまりません。

    「フィールド・オブ・ドリームズ」、「フォレスト・ガンプ」、「ローマの休日」、
    「インディ・ジョーンズ」、「ゴースト ニューヨークの幻」、「第三の男」、
    「硫黄島からの手紙」、「父親たちの星条旗」、そして「ニュー・シネマ・パラダイス」。

    名画は大輪の花火、だからこそ広い川辺で見上げたい、、大事な人々と共に。
    “二人”は会うべきだったのか、会わなくてよかったのか、、その回答はわかりません。

    でも“出会ったこと”は最良の日々の一つであろうと、そう思います。

    自宅のDVDではなく、映画館で見たいと思うような映画とたくさん出会いたいとも、、
    観終わったら幸福感に包まれるような映画、いくつ出会うことができるんだろうなぁ。

    私が一番好きな映画は奇しくも“お二人”と同じ、、

    どこか懐かしいヴァイオリンとピアノの調べに誘われて、
    シチリアの海の風景と鮮やかな黄色のレモンが印象的な、そんな始まりの映画です。

    映画が、物語が、人生が、好きな方であれば、、是非手に取ってみてください。

  • 「本日はお日柄もよく」と似てるけど、こっちのほうがより素敵!
    ワンパターンで上手くいきすぎの展開ではあるものの、
    この作品そのものが一本の映画のようにドラマチックで感動しました。

    映画そのものの魅力、映画を愛する人たちの生き様だけでなく、
    それぞれの家族のコンプレックスと絆の物語でもあり、
    便利で新しい価値観と古く良き時代の遺産の物語でもある。

    最近ほんとシアターに行かなくなったので、
    てかそもそもあんまり映画を見なくなってしまったので、
    なんだかとても切なくなりました。

    ゴウちゃんの温かい味のあるレビューも、ローズ・バッドのするどく深い考察も、
    すごく面白くて、こんなブログあったら私も毎日チェックしちゃうよー。
    テアトル銀幕のプログラムがまたやばい。
    それ好き!また観たい!と思うものばかり。
    昔はわたしも映画日記みたいなのつけてたんだけどなぁ。
    どこへいってしまったのやら。

    冒頭に「映画は旅」とあるけど、他人の人生を体感しつつも自己投影してしまったり、
    新しい世界を知りつつも懐古してしまったり、息抜きだったり活力だったり。
    それでいて一級の娯楽でもある。

    「キネマの神様」いるんだなぁ。
    わたしの人生最良の映画はなんだろう?
    「ニューシネマパラダイス」もう一度観たい。

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著者プロフィール

原田マハ(はらだ まは)
1962年東京都生まれ。小6から高校卒業まで岡山で育つ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部美術史学専修卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事株式会社、森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館での勤務を経て、2002年よりフリーのキュレーターとなる。2005年小説化デビュー作の『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。2012年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞、『キネマの神様』で第8回酒飲み書店員大賞をそれぞれ受賞。2013年には『ジヴェルニーの食卓』で第149回直木賞候補、2016年『暗幕のゲルニカ』で第155回直木賞候補となる。2017年『リーチ先生』で第36回新田次郎文学賞受賞。2019年『美しき愚かものたちのタブロー』で第161回直木賞候補に。

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