プリンセス・トヨトミ

著者 :
  • 文藝春秋
3.53
  • (359)
  • (796)
  • (927)
  • (191)
  • (43)
本棚登録 : 4493
レビュー : 904
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163278803

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 万城目学さんの本、一度はまってしまったら、壮大なんだかのどかなんだか、一生懸命はめをはずしてるんだか律儀に辻褄合わせてるんだか、ともかく不思議な謙虚さ?が、心の友になりました。で、大阪にも行ってみました。

  • 会計検査院vs大阪国。
    東京から実地検査にきたエリート3人の相手は大阪の男200万人。日本国の税金が不正に使われていると指摘する松平副長と、父親から父親へと守り続けてきた大阪国の秘密と結束を守りたい大阪国首相。自身の信念を信じぬく2人。どちらがまちがっているのかなどわからない。正義vs正義。男たちは大阪の中心に集合し、決戦となる討論を見守る。

    -------------------------

    先日行われた「ももクロ春の一大事2014」の行きと帰りの電車で読んだ。

    国立競技場で開催されたももいろクローバーZのそのライブには何万人ものファンが詰めかけた。ももクロのファンは”モノノフ”と呼ばれ、君主に仕える武士に例えられている。
    何万人ものモノノフがペンライトを揃え、振りかざす光景、その光の海は圧倒的な説得力で、ももクロとモノノフの歩んできた道の正当性を主張しているようだった。
    色とりどりのペンライトの光が各メンバーの色に統一されたとき、わたしは震えた。真っ赤に染まる国立競技場を見て、大阪国を連想しないわけがなかった。
    何万人もの人間が立ち上がり、気持ちをひとつにしたとき、それを止める術はない。巨大な競技場でももクロを否定できる人間などいなかった。

    大阪国は侵略者であった徳川を陰で笑いものにし、不憫な豊臣をかくまうためにできた、大阪の人々の秘密の場所であった。月日と共に少しずつ形を変え、豊臣の子孫が誰なのかもほとんどの人間がわからなくなっても、大阪国の秘密だけは守られ続けた。
    親から子へと受け継がれるシステムが大阪の男たちを繋いでいた。

    もちろん検査院は正義である。日本国の予算を守る大事な組織だ。しかし、大阪国もまた正義である。

    大阪の男が積み重ね続けた正義を前に、松平副長の正義が出した答えは素晴らしかった。
    正義とかそういう言葉で表せない、感情論のようなもの、それが真理だと思う。

    多くの人間が歴史を積み重ね、何人もの人間が集まり、
    気持ちをひとつにしたとき、それは圧倒的な説得力を持つ。
    アイドルだろうが、国だろうが全部同じだ。何も変わらない。

  • 図書館で借りた本。

    とっぴんぱらりの風太郎を読んでから、読みたくなったので、読んでみた。

    「大阪が全停止した」の言葉に、何が起こったのか、とても興味をひかれたが、半分以上読み進めても全く大阪は停止せず、停止ってそういうことだったのかと気がついた時、期待が大きすぎたことを悟った。

    とっぴんぱらりの~~を読んで、期待値が大きかっただけに、ハードルを上げすぎた感があった。
    ニュートラルの状態から読んでいるともっと違った感想になっていたと思うと、少し悔しい。

  • 『見ざる、聞かざる、言わざる』。200万人の守人プロジェクト。知ってます?大阪には別個に国が存在していて、日本の国予算のかなりの額を極秘に捻出してもらってるらしい。おっとっといけない三猿に徹しなきゃ。大阪人じゃないからってここでバラしちゃいけない。大阪国と会計検査院の、目には見えないやり取りが水面下で始まってます。他では知り得ない情報ですよ。大阪らしいオチもちゃんとラストに用意されています。気張らないで読む作品です。

  • 先日読んだ『とっぴんぱらりの風太郎』がこの作品にリンクしているというので読んでみた。
    前にこの映画をテレビで観ていたので、ストーリーはなんとなく知っていたけど、途中うろ覚えだったので楽しく読めた。

    大阪がおおごとになり始めた頃から、「いくらファンタジーとは言え無茶やろ。こんなことになったら大阪の秘密を守れんやろ」と違和感を感じまくりながら読み進めた。
    万城目さんにしてはツメが甘くない!?と偉そうに思いながら読んだけど、最後の最後でストンと腑に落ちた。
    スゴイ、なるほどね!
    さすが、万城目さん!

  • 2014/2/26
    事前情報がまったくなかったので、最初読んでいて場面が変わったときは短編集かなと思った。

    中盤は引き込まれて行ったけど最後のほうはもうちょっと盛り上がって欲しかったかな。設定はすごくおもしろかった。

  • 2014/2/16

  • 大阪なら独立国家くらい作ってるんじゃないかな!
    映画化もされた作品ですが、原作のこちらも壮大なスケールでワクワクしながら読み進められます。
    万城目学さんの書く奇想天外な、でもどこか本当にありそうな世界観は本当に面白いです。

  • 映画化もされたこの作品については、あらすじくらいは知っていた。面白い設定だなとは思いつつ、万城目さんの本は奇抜な話が多いイメージで、どうも読まず嫌いしていた。
    しかし、たまたま図書館で他に読みたい本が借りられていたので、仕方なしに読むことにした。
    仕方なしにと言ってはみたものの、読んでみたらとても面白かった。世界観は奇抜だけれど、心情表現や情景描写などは丁寧で良い個性を感じた。
    鴨川ホルモー、読んでみようと思った。笑

  • やっぱり万城目さんの作品は、奇想天外という言葉がぴったり。

    豊臣家の生き残りを大阪の人達がずっと守ってきた、
    という設定は結構好きです。
    でも、茶子ちゃんが王女なのは、ちょっと出来すぎかなぁ。

    魅力的な登場人物が多い中、
    大輔の決意を見守るお父さんとお母さんが、とても素敵です。

全904件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1976年大阪府生まれ。京都大卒。2006年ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』『とっぴんぱらりの風太郎』『悟浄出立』が直木賞候補になる。他の著書に『ホルモー六景』『偉大なる、しゅららぼん』など。

「2016年 『バベル九朔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

プリンセス・トヨトミのその他の作品

万城目学の作品

ツイートする