プリンセス・トヨトミ

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 904
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163278803

感想・レビュー・書評

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  • キャラ名がネタバレという稀な小説。
    トンデモ設定ですが、歴史ネタや大阪の気風を考えるとそれらしく感じてしまうのは、万城目さんの筆力ゆえですね。
    終盤ギリギリまで謎キャラだった旭の動きや、自分のルーツと対峙する松平、ミラクル鳥居など、監査官トリオがいい味出てました。
    男・女の信念もカッコよかった!

    さきに風太郎と鹿男を読んでいたので、ニヤニヤ度2割増しでした。

  • 荒唐無稽な話は好きだが、なんだか書き方がだらりとしていて、間延びしている印象。
    父から子へと"守るべきもの"などを伝えたいが為に国家予算を5億円を使うのはやはり無駄遣い以外の何物でもないような気がする。

  • 壮大なスケールの話である。

    会計監査院と大阪国200万人の対決とは
    とんでもない設定だと感じる。

    それでも、リアリティーを感じるのは筆者の力なのかも
    しれない。

    でも、大阪人ではなく関西になじみがほとんどない私には
    感情移入できない作品でした。

  • 請求記号・913.6/Ma
    資料ID・310005541

  • 地元大阪のお話。
    以前、映画をみたので。
    大阪城、久しぶりにいってみようかな。

  • しゅららぼんに続き二作目の万城目作品。残念ながらやっぱり全くツボにはいらなかった。全体を形どる「笑い」が合わないらしい。
    リアリティを持たせようとしたところが個人的に逆にいまいちだった。

  • 【Impression】
    この手の「実は生きていた」系はよくある話だが、影武者徳川家康的な同時代に別ルートで進行していたみたいなのはあるけど、現代を舞台にしてしまうとは。

    検査院とかいうのも初めて知ったし、独立機関であることも知れた。
    映画にすると「いやいやいや」感は出そうではある、文章のがしっくり
    【Synopsis】
    ●会計検査院に属する松平、旭、鳥居の3人は調査のため大阪へ。あらかた調査を終えたところで「OJO」という組織があることに気付く。しかし、その検査が行われたのは通常の期間の7倍である35年が経過していた
    ●松平が調査のためOJOに赴くと、その地下にはトンネルがあり大阪城の地下に「大阪国」が存在した。OJOは王女、であり豊臣の末裔を守っていくために「大阪国」は存在している、と大阪国大統領は述べる
    ●しかしたまたま鳥居が大阪国王女と共に事件に巻き込まれ大阪府警へ。これを受けて大阪国は姿を表に出した。松平は大阪国の不正会計のための調査、とし大統領と対峙する
    ●これらは旭が国から指令を受けて実行したものであり、国は大阪国の存在に危険性を感じていた。そして旭は大阪出身であり、大阪国の実態を確かめたかったという理由から承諾。結果、松平は大阪国の存在をなかったことにし事件は終わる

  • 『鴨川ホルモー』の京都、『鹿男あをによし』の奈良に続き、今回は地元大阪が舞台。
    400年も続き徐々に規模が拡大し守られてきた、とある組織と東からやってきた会計検査の対立!私は大阪に住んでいるが、こんな世界が本当にあったら男に産まれなかった事を後悔してしまいそう…。旭の気持ちがちょっと共感できた。でも、組織についての引き継ぎの話はほんのり涙なので、やっぱり女で良かったかも。
    登場人物の名前が豊臣家に所縁のある人物ばかりで、戦国時代好きな私は秘かににんまりしながら読んでいた。人情の町、大阪ならではの物語で、やはり大阪は良いな~と実感。

  • 以前、スピルバーグの「宇宙戦争」という映画を見た時、その一場面に大爆笑しました。
    UFOが世界の各都市を襲い日本も襲われる中、大阪はUFOを撃破したという場面。
    さすが大阪人!と妙に納得してしまいました。

    そんな訳で、大阪が舞台のこの本も映画化されて内容を知った時、「おもしろそう~」と思いました。
    大阪には日本とは別に独自国家があり、その長となるのは豊臣秀吉の子孫、しかも女性『プリンセス・トヨトミ』だというのが映画などのCMから得た情報。
    それを知って読んだせいで、その肝心な『プリンセス・トヨトミ』がいつ出るか~いつ出るか~とジリジリした感じで読み進めました。
    まだか~、まだか~と思いながら読んでもう早や本の中盤・・・。

    最初に登場するのは会計検査院の調査官三人。
    超エリート官僚で甘い者好きなキレモノ、松平。
    ハーバード大卒でスーパーモデル並の身長と美貌の旭ゲーンズブール。
    ゴレンジャーで言えば、キレンジャー的存在の小太りの鳥居。
    そして大阪の市立中学校に通う幼馴染の二人、大輔と茶子。
    大輔はセーラー服で中学校に通いたいという夢を実行しいじめられるようになり、茶子はそんな大輔の保護者的存在。
    それらの人物がそれぞれの立場から大阪国の深部に迫るというストーリー。

    こんなユニークなストーリー設定、そして登場人物!
    これでつまらないはずがないと思うのに、全くストーリーに入り込めない。
    文章に魅力を感じず、ストーリー途中からはただあらすじだけ分かればいいやとただ文字を追っていたという感じでした。
    もっと大阪ならではのアクの強さ、生命力、独特な文化を盛り込んで欲しかった。
    不完全燃焼な印象の本でした。

  • 映画化されたときにちょっと興味あったせいか、結局見てはいないけど松平のセリフは全部堤さんボイスに変換されました。きっとこれ堤さんはハマり役だったと思います。
    大阪国っていう発想がおもしろいなぁと思いました。歴女ってわけじゃないけど歴史はわりと好きです。教科書レベルの知識しかありませんけどね。
    ストーリー自体がおもしろかっただけに、登場人物たちがそれぞれの個性を活かしきれてなかったのが気になりました。
    鳥居のミラクルは確かにミラクルでしたが、彼の性格で僻みっぽくねちっこいところがクローズアップされすぎて、そっちの方が印象に残ってしまいました。ギャグキャラという存在だったのかもしれませんが、笑えるようなところはあまりなかったかな。そもそも松平が傍に置こうとするほど魅力的な人物とするにはちょっと物足りなかったです。
    旭にしてもあまりに途中から怪しすぎて意外性の欠片もなかったです。検査官トリオよりも中学生コンビの章のが楽しめました。大輔と茶子の凸凹具合のが見てて面白かったからです。

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著者プロフィール

1976年大阪府生まれ。京都大卒。2006年ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』『とっぴんぱらりの風太郎』『悟浄出立』が直木賞候補になる。他の著書に『ホルモー六景』『偉大なる、しゅららぼん』など。

「2016年 『バベル九朔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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