- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163278803
感想・レビュー・書評
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万城目学『プリンセス・トヨトミ』読了。大阪国に会計検査院が入る!そして検査院の出さんとする回答に反発し、大阪国はその機能を停止するのだが…。という物語のクライマックスに至るまでがちょっと長い。大阪国の男衆が取る緊急連絡方法のくだりにワクワクした。女性へのフォローもまあ合格?w
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日本国に独立国家として存在する大阪国、その役割は豊臣家直系の末裔を守る事、という何とも大胆な設定。その国民は100万人とも200万人とも言われ、内閣が簡単に手を出せない存在である。
そこに基づくのは、大阪の男が代々父から受け継ぐ秘密と、緊急時のある「サイン」。そのサインを見たとき、大阪中の男が己の役割を果たし、燃えるように赤く染まる大阪城の元に集まる光景は、狂気の沙汰ではない。父から受け継ぐのは、400年守り続けた大阪の秘密か、それとも親子の対話の中で感じる父の覚悟か。 -
歴史を、プリンセスを、父親の意思を、ただひたすら守るために大阪の男たちは集う。武器を持って戦うのではない、静かで熱い団結と男気に溢れていて、精神面でも、日本人的な魅力を感じるファンタジー。
主人公大輔の切実な悩みによる「少年がセーラー服を着ている」という奇抜な設定が程良くパンチを効かせており、緊張感の中でも自然にユーモアの入る余地ができて全体にやわらかい雰囲気。でも大輔に限らず、みんなちょいちょい笑かすための隙を持ってるので、万城目氏は計算高い。しかしそこが好きだ。
「鹿男あをによし」に出てきた南場先生も一瞬登場。そうか、南場先生も大阪の男だ。でも、ということはお父上は・・・とか色々考えて複雑な気持ち。
後半たたみかけるように笑いのツボを押され、声出して笑いました。だいぶ前に映画化されてるが、これって国の仕組みがすごいんであって、視覚的に特に迫力ある戦いがあるわけでもないので、映像化は向いてないんじゃないかと思ったんだけどどうなんだろう。今度借りて見てみよう。
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【あらすじ:「BOOK」データベースより】
このことは誰も知らない。五月末日の木曜日、午後四時のことである。大阪が全停止した。長く閉ざされた扉を開ける“鍵”となったのは、東京から来た会計検査院の三人の調査官と、大阪の商店街に生まれ育った二人の少年少女だった―。前代未聞、驚天動地のエンターテインメント、始動。 -
大阪国って設定と、その存在意義がもうめちゃくちゃなんだけど、なんか結構いい話だった。
大阪国について知る条件の設定はなんだか感動してしまい、大輔と茶子それぞれがちょっと成長してるとこも素敵。
女は男が何してるのか知ってるけど、あえて知らないふりして見守ってる的なとこが好きだ。
映画はこれがどうなってるのか気になる! -
タイトルから、秀吉女体化!?とww
まあ、現代モノな訳だが。
大阪国ww
うーん、なんだろ、結論は「男はバカ」でいいのか? -
自分以外の人間が全員グルで,自分をある方向に導くためだけに動いているという妄想を子供の頃にもったことがあります。
この本を読んでその記憶を思い出しました。
大阪国民が一丸となって豊臣家の末裔である一人の少女を見守るが,少女自身は生涯そのことを知らないという話です。
大阪の歴史的背景と会計検査院の仕事がうまくまとめられていて面白かったです。 -
予想通り荒唐無稽な設定でも面白く読めてしまった。大阪版フィールド・オブ・ドリームスみたいな読後感。
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映画がおもしろそうだったので、そのうち原作読みたいなーと思っていたのを思い出したので借りてきた。結局映画はまだ見てないけど。
初万城目学。思ってた感じの話とは違ったけど、おもしろかったー。
大阪民のパニックエンタメ小説だと思ってた。
わりといい話だった。
鹿男はドラマをちょっとみていて、やはり原作も読みたいなーと思っていたのを思い出したので次はそっちも読んでみようかな。 -
TVで映画版を放映していたのをきっかけに手にしてみた。思っていたよりはちゃめちゃじゃなかったな。父と息子、母と娘との絆が見えたとき、なんだか心を揺さぶられるような…。映画は中途半端にしか観ていなかったので、もう一度見直してみようかと思う。序盤は入り込みにくかったけれど、終盤は一気読みだった。
http://mylovelybooks.jugem.jp/?eid=405 -
大阪の下町の雰囲気が味わえる。大阪へ行ったとき携帯、読みながら浸る。
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映画になっていた?のかな?
TVなどの宣伝でタイトルは何度も目にしていて、
しかも「あをによし」の万城目作品ということで、気にはなっていた。
なかなか手にするきっかけがなかったけれど、
諸般の事情でかなり長い時間を、
レストランと免税店以外何もない場所でつぶすことになり、
困り果ててうろついた地方の古本屋で購入。
正直、分厚さにやや引け気味に。
開いていきなり、会計検査院だし。
しかもとっぴょーしもないビジンが出てくるし。
さらに子供のいじめも出てきちゃうし。
あー無理かも〜
そういいながらも前半1/3を越したあたりから、
どんどんページをめくる手が加速する。
いじめ部分もあまり陰湿でもなく、
家族のつながりとか仕事への向き合い方とか、
うまく散らばっていて読みやすかったし。
欲を言えば大阪の話なんだから、
もうちょっと食べ物の描写とかに彩りが欲しかったな〜
食べるのがアイス最中やたこ焼きだけなんだもん。
あ、でも、ストーリーはなかなかでした。
設定が楽しくて、ついでにオチが、母は強し!のような包み込み方に、
さすがの万城目節って感じで。
でもやっぱりこの人は、地元を描く方が上手だと思うな〜。
描写が3割、違ってたぞ。 -
初万城目。
所々面白いと思う箇所はあったけど、全体通してはあまりそそられなかった。
なので、読了に大変時間がかかってしまった。 -
映画も見たけど、やっぱり原作の方が面白いですね。
大阪国・・・・・
本当に実在したら面白そうですね(笑) -
え〜と...これはかなり「不思議」な作品(^ ^;
突っ込みどころ満載の荒唐無稽な設定で、
「んな、アホな」と笑いながら読める。
が、登場人物はあくまで大まじめで、
逆にまじめであるが故のおかしさ哀しさ
みたいなものがにじみ出てくる。
大阪の日常の描写が細かく、ものすごくリアル。
キャラクターも、かなり極端ながら
アホな設定の中で生き生きと動く。
クライマックスに向けての盛り上げから、
最後のしんみりさせる部分への導線は
見事と言う他はない(^ ^
不覚にも「んなアホな」でホロッとさせられる(^ ^
何ともまぁ、不思議な読後感。
でも読んでいる間は、それこそむさぼるように
読み進めてしまうリーダビリティ。
この作者は初めて読んだが、ただ者ではない(^ ^; -
ちょっと自分には向いていません。
ストーリーが単純で小中学生向かと。
ただ、そうであったら面白いなーという気持ちはわかります。
ただ、余りにも現実的ではないので、星三つです。 -
旭は映画版より小説版の方がよかったように思うにゃw
真田息子ちゃんも小説の方が筋が通っててかっこよかったしw(可愛かったというべき??w)
映画を観て (。・_・?)ハテ? と思った部分が
小説を読んでようやく φ(・_・。 )フムフム 納得?w
万丈目作品は活字より映像作品の方が楽しめるのかと思ってましたが
今回初めて読んでみて、やはり小説の方がいいのかしらと
思ってみたり
だって最初に見た作品が「鹿男」で
小説が想像できなかったんだもんっ><。
さぁて次は何よむかなぁw