プリンセス・トヨトミ

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163278803

感想・レビュー・書評

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  • 和製『ダ・ヴィンチ・コード』

  • 映画を観て、疑問が続出だったので原作を買ってみた。
    もやもやがスッキリ!!原作の方がおもしろいじゃないか!!
    大阪が全停止する仕組みとか、松平調査官が大阪国を急に認めたわけとか、ちゃんと書かれている。
    鳥居調査官が「ミラクル鳥居」と言われている由縁も。
    旭調査官が大阪国を公にしようとした理由も。
    女性が実は男たちのしていることを知っているっていう事実がいいな。

  • 映画かTVでみたような気がするような
    まとまりのないようで 知らず知らずのうちに読み続けて行った。
    面白いって言っていいんだろうか?笑

  • 映画にもなった作品。映画を観てから読んだ。観てからでも読めるけど、読んでから観たほうがいいかな(笑)大阪を舞台にした現代舞台のお伽話。普段なじみの場所が出てきたりして面白かった。

  • とんでもないSFだがつまらないかというとそうでもない。
    所謂ドタバタ活劇だ。

  • 鴨川の方が面白かった。もうひとひねり欲しいかな。

  • 大阪城が出てくるまでは面白かった。

  • 2012.5図書館本。
    映画の補足として読んだ。小説の圧勝。

  • 設定に無茶があるような。大輔のこれからを応援したい。「だって、女の子として生きていくんでしょ?」あっさり返す旭さんが素敵。

  • 鴨川ホルモー、ホルモー六景、鹿男あおによしに続く万城目ワールド。
    面白かったし、リズムよく読めた。
    でも、消化不良の部分も多々。
    鴨川ホルモー等の方が、私は好みだな。
    名前で、ぴん!ときたり、親との伏線で、ぴん!ときたりする部分があるので、うまく作られてるなーと思った。

    最終的なシメ。
    やはり女性は強い(笑)

  • 一気読み

  • 万城目学の長編第三作。『鴨川ホルモー』京都、『鹿男あおによし』奈良とくれば、次はもちろん大阪ということで、3人の会計検査院検査官と性同一障害の中学生とともに大阪国の秘密を描く。日常と幻想が入り混じる構成は前二作と同じだが、発想の奇抜さ、物語の重層さ、ヒロインの魅力とどこを比べても、やや劣る感じ。もっとも、『プリンセス・トヨトミ』が劣るというよりは、前二作が優れ過ぎてるだけなんだけど。

    エンターテイメントとしては十分楽しめるが、そもそもが大阪国という発想自体がホルモーや鹿男と比べると奇抜さに欠ける(関西ではよくある冗談だ)し、旭ゲーンズブールのキャラクターも後半に至ってちょっと破綻気味で感情移入し難い。富士山の十字架の伏線も回収して欲しかった。

  • 先日読んだ『とっぴんぱらりの風太郎』がこの作品にリンクしているというので読んでみた。
    前にこの映画をテレビで観ていたので、ストーリーはなんとなく知っていたけど、途中うろ覚えだったので楽しく読めた。

    大阪がおおごとになり始めた頃から、「いくらファンタジーとは言え無茶やろ。こんなことになったら大阪の秘密を守れんやろ」と違和感を感じまくりながら読み進めた。
    万城目さんにしてはツメが甘くない!?と偉そうに思いながら読んだけど、最後の最後でストンと腑に落ちた。
    スゴイ、なるほどね!
    さすが、万城目さん!

  • 映画化もされたこの作品については、あらすじくらいは知っていた。面白い設定だなとは思いつつ、万城目さんの本は奇抜な話が多いイメージで、どうも読まず嫌いしていた。
    しかし、たまたま図書館で他に読みたい本が借りられていたので、仕方なしに読むことにした。
    仕方なしにと言ってはみたものの、読んでみたらとても面白かった。世界観は奇抜だけれど、心情表現や情景描写などは丁寧で良い個性を感じた。
    鴨川ホルモー、読んでみようと思った。笑

  • キャラ名がネタバレという稀な小説。
    トンデモ設定ですが、歴史ネタや大阪の気風を考えるとそれらしく感じてしまうのは、万城目さんの筆力ゆえですね。
    終盤ギリギリまで謎キャラだった旭の動きや、自分のルーツと対峙する松平、ミラクル鳥居など、監査官トリオがいい味出てました。
    男・女の信念もカッコよかった!

    さきに風太郎と鹿男を読んでいたので、ニヤニヤ度2割増しでした。

  • 壮大なスケールの話である。

    会計監査院と大阪国200万人の対決とは
    とんでもない設定だと感じる。

    それでも、リアリティーを感じるのは筆者の力なのかも
    しれない。

    でも、大阪人ではなく関西になじみがほとんどない私には
    感情移入できない作品でした。

  • 地元大阪のお話。
    以前、映画をみたので。
    大阪城、久しぶりにいってみようかな。

  • 【Impression】
    この手の「実は生きていた」系はよくある話だが、影武者徳川家康的な同時代に別ルートで進行していたみたいなのはあるけど、現代を舞台にしてしまうとは。

    検査院とかいうのも初めて知ったし、独立機関であることも知れた。
    映画にすると「いやいやいや」感は出そうではある、文章のがしっくり
    【Synopsis】
    ●会計検査院に属する松平、旭、鳥居の3人は調査のため大阪へ。あらかた調査を終えたところで「OJO」という組織があることに気付く。しかし、その検査が行われたのは通常の期間の7倍である35年が経過していた
    ●松平が調査のためOJOに赴くと、その地下にはトンネルがあり大阪城の地下に「大阪国」が存在した。OJOは王女、であり豊臣の末裔を守っていくために「大阪国」は存在している、と大阪国大統領は述べる
    ●しかしたまたま鳥居が大阪国王女と共に事件に巻き込まれ大阪府警へ。これを受けて大阪国は姿を表に出した。松平は大阪国の不正会計のための調査、とし大統領と対峙する
    ●これらは旭が国から指令を受けて実行したものであり、国は大阪国の存在に危険性を感じていた。そして旭は大阪出身であり、大阪国の実態を確かめたかったという理由から承諾。結果、松平は大阪国の存在をなかったことにし事件は終わる

  • 大阪国という発想が面白かった。
    どうせなら、もっと、大阪らしさを出した登場人物が出てくると、もっと面白かったかもしれない。

著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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