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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784163279404
感想・レビュー・書評
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疲れているけど何か読んでから眠りたいという晩に、手元に未読の本がこれしかなくて、つい手に取ってしまった。本来なら、この作家の小説は、元気なときに正面から向き合って読みたいのに…。
歪んでいて壊れていて、どこか苦笑してしまうコミカルさも持ち合わせた人物がぞろぞろ出てくる短編集で、やはりこの日の私には対抗できず、疲労感が増してしまった。でも、この作者好きだわ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
グレーの世界観。これに尽きると思う。
作中でものの色彩について言及されていても、脳内ではどうしても灰がかってくすんだ色で再生されてしまう。
※個人の感想です/笑。
話が「面白い」かは好みによると思うけれど、恐怖を書いているのでも古きを書いているのでもないのに、褪せたセロハンを通して見ているようなこの世界観はスゴいと思った。 -
他の人の感想にもあったが、何を読んでいるのかよく分からなくなった。話が繋がっているような、不思議な感じ。なんとも気分が沈んでいくような。再読する気力はないかな。
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チロチロと燃える種火のような狂気。
黒々とした光に呑み込まれるような読書。
闇をユラユラ漂う心地。
この滅入るような暗さ。嫌になりそうで、でも不気味にイヤじゃない。
年始に読んで、いきなりどよんとした。
なかなかの始まり方だ。 -
暗く沈んでいくような世界。
全て共感できないし難解だけど中村さんの闇が伝わるのでどうしても手にとってしまいます。
『世界の果て中』の靴が並んでいる情景が見えてしまう私も救いを求めてる一人かも。 -
2014年、12冊目。
短編集。
しんどい時は、手に取るとずぶずぶ沼にはまり込むような怖さがある。
でも、後に引くところもあるのでやっぱり気になる作家さん。
ゴミ屋敷の、あの軽い感じはけっこう好き。
世界の果て、はちょっと難解だった。
最近疲れてるみたい。
考えずに読める系求む、だったなと、読みながらちと勿体無いことをしたと思った次第。 -
同級生作家ということで短編から読んでみることに。
うーん、どの作品も混沌としていて泥沼にはまるかのようであったが、それでも不思議と最後まで読み切ってしまったって感じ。
著者プロフィール
中村文則の作品





