緑の石と猫

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 47
感想 : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163280103

作品紹介・あらすじ

心あたたまる話、不思議な話、どこかへおでかけしたくなる話…当代きっての文章家がおくる、10の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 2021.04.29 図書館

  • 不思議な話、不思議な文体。独創的なのか拙いのか、不安定さが魅力とも言えるかも?
    登場人物が微妙にかぶったりします。

  •  大人の童話。世にも奇妙な物語。
     読んだ後ぱっと浮かんだキーワードだ。あの世とこの世の境界線が曖昧になり、現実感のある夢の中に身を潜めている感覚。霧の中を歩いているのに、耳元で誰かの声がするような。でも、決して怖いばかりではなく、心の芯はじんわり暖かくなるような、摩訶不思議な世界観だった。

     猫はほとんどの物語に登場する。
     語りだしたらきりがない猫のかわいさではなく、少しミステリアスな雰囲気が物語のアクセントになっている。その様子はまるで、あの世とこの世を行き来しているかのよう。

  • ふわふわしていているけど引っ掛かりがあって、めでたしめでたしと締めくくる大団円の物語ではなく、ぷっつり切り取られた夢のような本。

  • この本に登場する猫たちは、人間から愛情をそそがれる存在ではなく、
    ただ「猫」然としているだけの存在でもなく、
    何かしら神秘的な存在だ。

    すでにこの世からいなくなってしまった存在が常に意識されていて、
    作品全体に物悲しさがただよう、短編物語集。
    童話といったほうが適切か。
    こういう雰囲気は好き。


    猫がでてきて、ハッピーな作品かと手にとりましたが、
    予想はみごとにはずれました。

  • フシギな雰囲気だった
    苔の花
    がよかった!

  • 摩訶不思議な短編集。
    猫と植物とおばあさんがたくさん出てきます。あと女の子。

    かわいいものにぞっとする、そんな話が多い気がします。
    猫を飼いたいと思っているひとに奨めれば、きっと諦めてもらえるのではないでしょうか。

    まあそんな話。

  • 読みたい本。

    詩的味わいのある10編の短編集。
    とか。

  • 「詩とファンタジー」と「文學界」に連載された短編集。
    「緑の石と猫」「苔の花」が良かった。
    独特の不思議な世界が、現実との境をあいまいにして、いわば「黄昏」を基調にしたような物語。

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著者プロフィール

1944年、千葉生まれ。東京大学仏文科卒業。97年、詩集『時の雨』(青土社)で読売文学賞。2014年、『海へ』(書肆山田)で藤村記念歴程賞、三好達治賞。18年、『夫・車谷長吉』で講談社エッセイ賞。他の著書に『日本の名詩を読みかえす』(いそっぷ社)、『雨の名前』『風の名前』(佐藤秀明写真、小学館)など。

「2021年 『日本の名句・名歌を読みかえす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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