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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784163281308
みんなの感想まとめ
痛みや悲しみ、虚無感が交錯する中で、主人公の裁判を通じて描かれる人間関係や社会の冷たさが心に響きます。特に、主人公の妻に感情移入する読者が多く、彼女の視点から見える家庭の崩壊や子どもたちの成長に深い共...
感想・レビュー・書評
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痛みや悲しみや虚無感。 なんとも言えない感情が湧き上がってきます。
この先がどうなって行くのか気になるのと知らない方がいいのではと思う気持ちで、頭の中が混乱してます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女事務官の恨みが弓成亮太を潰す……
運命の人3作目
2009.04発行。字の大きさは…中。
国家公務員法111条違反(そそのかし)に問われた毎朝新聞政治部記者の弓成亮太は、国家公務員法100条(秘密を守る義務)に問われた外務省安西審議官付きの女事務官の三木昭子の嘘に塗り固められた証言で裁判を戦う物語です。
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物語は、東京地方裁判所では、外務官僚の逃げの証言が続き。女事務官三木の私は、一方的に弓成に脅迫されて、肉体を奪われて、精神的に従うしかなかったと言う嘘の証言を裁判官が吟味し判決を下します。
「主文。
被告人三木昭子を懲役6月に処する。この裁判の確定した日から1年間、右刑の執行を猶予する。
被告人弓成亮太は、無罪」
続いて、検察が弓成を上告し、
東京高等裁判所での判決は、
「原判決を破棄する、被告人、弓成亮太を懲役4月に処する」
弓成側が、上告し。
最高裁判所では、上告を棄却し、高裁の判決が確定します。
弓成亮太、有罪が確定。
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【読後】
この裁判を見て。裁判は、事実に基づいて行われるのでなく、嘘や、欺瞞、政治的な力で罪が出ちあげられるのですね。憤りを覚えます。
弓成は、妻と別居し、父、そして母も失意のうちに亡くなります。九州で一番大きかった家業の弓成青果も救済合併されと。いまは、競馬にはまっている姿を見ると痛ましいです。
そんな中で、長男の洋一は、由里子の従妹の鯉沼玲が居るボストンのハイスクールからシカゴ大学へ。次男の純二は、高校三年生で受験勉強に励んでいます。妻の由里子は、自宅で英会話の塾を開いています。
妻や子たちは、新しい道へ進んで行きますが、夫が、父が罪を受け、大々的に報道された影響は計り知れないものがあります(涙)
4月29日から音読で読んで来た物語も、次作で最終章の4作目です。
どのような物語が待っているのか楽しみです(ニッコリ)
2021.06.10読了
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【音読】
5月26日から6月10日まで音読で読みました。今回は、大活字本でなく単行本です。
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著者の山崎豊子さんが、「この作品は、事実を取材し、小説的に構築したフィクションである。」と文頭に書いて有りますが。読んで行くと1971年の沖縄返還協定に関する取材で入手した機密情報を記事にする以前に野党国会議員に漏洩した毎日新聞記者の西山太吉らが国家公務員法違反で有罪となった実際の西山事件を想起させる内容となっています。
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※「運命の人」の感想と読了日
運命の人4作目 2021.07.07読了 2021.07.08感想記入
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4163281401#
運命の人3作目 2021.06.10読了
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4163281304#
運命の人2作目 2021.05.25読了 2021.06.04感想文記入
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4163281207#
運命の人1作目 2021.05.07読了 2021.05.31感想文記入
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/416328110X# -
裁判がようやく終わる。その中で家庭はズタズタになり、子どもたちは大きくなる。主人公よりもその妻の方に感情移入してしまうのは、女性ならではだろうか。会社は裁判が終わった主人公には冷たくなる。社会ってこうだよな…と寂しくなる。
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「外務省機密漏洩事件」裁判の決着を書いた3巻。
政治家や事務官はどこまでもたぬき。
女はどこまでもしたたか。
しかし、一審無罪は震えた。
「知る権利」と「機密情報保護」って、結局どうなの? -
※註 全四巻まとめてのレビューです
『沈まぬ太陽』から10年、山崎豊子の最新作は1971年の沖縄返還協定の調印にあたって、日米間で取り交わされたいわゆる「沖縄密約」についてのドラマである。
毎朝新聞政治部の辣腕記者であった弓成亮太は、沖縄返還にあたってアメリカ側が補償すべき地権者への土地修復費400万ドルを日本政府が密かに肩代わりする旨の密約を示す電信文を、親しくしていた外務省女性事務官・三木から密かに入手した。
当初、ニュースソースを秘匿するために、紙面でも詳細に立ち入らず慎重を期したが、世論を喚起するには至らなかった。そこで予算審議が大詰めを迎えた国会の場で、国民を欺き通す政府・外務省を糾弾しこの問題を世に問うべく、この秘密の電信文を野党・社進党の若手議員に手渡した。しかし、弓成が自身の記事ですら慎重を期したこの電信をあろうことかこの野党議員は委員会審議の場でふりかざし、文書の漏洩が問題化した。
長期政権の花道をつけるべく用意した沖縄返還について邪魔を許さぬ新聞嫌いの佐橋首相の意向もあり、文書を弓成に流した事務官の三木は国家公務員法違反で逮捕され、弓成自身も三木に国家機密の漏洩を「そそのかした」かどで同時に逮捕された。
そして、注目の起訴状には弓成が夫を持つ三木と性的関係にあり、その情に訴えて強引に外交機密を盗み出させたという内容が並べられていた。新聞社側は「知る権利」「報道の自由」を断固守るべく、全面的に弓成をバックアップし、国民に知らせるべき内容を秘匿した外務省側の責任を一審で責め立てた。一方検察側は、この密約が秘匿されるべき国家機密であるという前提の下、三木を籠絡した弓成に報道に携わる者の倫理の逸脱と取材方法の違法性に重大な責任を課すというストーリーを作り上げ、真っ向から対決となった。結果的に、一審は弓成に無罪判決を下したものの、二審は逆転して有罪、最高裁への上告も棄却され、弓成は敗北した。
ストーリーの全体構成は第1巻が事件の概要、第2巻~第3巻が裁判経過、第4巻が裁判後の弓成の半生を描いている。
およそ小説とは思えないぐらいの取材と現実への厳しい眼差しは、他の追随を許さないが、1971年の高度な政治的問題である日米外交交渉とスキャンダラスな裁判、1945年の凄惨な沖縄戦、1990年代の沖縄基地問題を一つの作品に詰め込むにはかなり無理があったのではないだろうか。
社会派小説を書いては右に出る者がない山崎の力作であるが、著者の年齢を考えれば長編小説としてはこれが最後になる可能性もある。小説の出来としては、『大地の子』『沈まぬ太陽』のように頁をめくるたびに胸を締めつけられるような傑作とは言えないが、戦後日本政治外交史の最重要問題である「沖縄」についての著者の強いメッセージを受け取ることができた。 -
外務省の極秘文書をスクープしたことから
国家公務員法違反罪で起訴され、
一審では無罪となったものの
二審では逆転有罪、
最高裁は棄却。
国家権力がひとりの人間(家族も含めて)の人生をずたずたに切り裂く。
実際にあったことがベースなだけにやりきれない。 -
一審判決で無罪を勝ち取る弓成。しかし、自身が起こした事の重大さに、自ら辞職する。しかし、その後の控訴審では、懲役4ヶ月、執行猶予1年の有罪判決となる。すぐさま上告するが、5人の裁判官全員一致で上告棄却という、到底納得できない結果であった。
今まで、山崎豊子さんの作品を見ると(特に映像化されたものは)主人公=善というイメージだつたのだけど、今回は、いい意味でも悪い意味でも生々しい人間だったと思う。当時では、こういう男性の方が当たり前だったのかな?とも思いつつ。
わからないのは、三木昭子。この巻で、過去の2人の関係も描かれているのだけれど、それを見ると明らかに恋愛感情があったようなのに、短期間で別れを言い渡し、事件発覚後は、これでもかと主人公を貶める。自分を守るためというのは、わからないでもないけど、週刊誌に出した手記には、それ以上のものを感じた。 -
人生が大きく変わった巻。
三木も三木なりに辛酸を舐めた。でも、やっぱり牙が健在。嫌いじゃないけれど、敵にすると怖い。
自己中心的な登場人物の中にいながら、由里子は必死に生きている所が潔い。
夫婦には、それぞれの親がいる。でも、二人の、生き方の分かれ方は切ないような。どちらの家族に何かあった時二人で力を合わせられたらと思うけど、そんなの私の青い理想論だろうな。 -
一審は初公判から一年余りで審議され、
三木は執行猶予、弓成は無罪を勝ち取った。
しかし判決の直後に三木の手記が発表され
弓成は毎朝新聞を辞めて父の青果家業を継ぐことにした。
弓成と別居した由里子は自宅で英語塾を始めて自立を目論む。
続く高裁ではまさかの逆転有罪、
弓成たちは最高裁へ控訴したが上告棄却され
青果業も業績が悪化、途方に暮れる弓成であった。
装丁:石崎健太郎
裁判に焦点を当てているから時の流れがあっという間で
物語に置いて行かれがちになってしまいます。
気づいたら新しい仕事に着いていたり
周りの人が亡くなっていたりする。
この巻で面白いのはやはり三木の変貌ぶりではないか。
余計なことを言わないように粛々としていたのが
可哀相な自分をアピールすべくどんどんマスコミに露出していく。
「取材に客観的な線引きをすると云いながら、結局は三木の供述にある「心のゆとり」という甚だ曖昧なもので事実認定を行っていることに、斉田は首をひねった。そんな曖昧さで報道の自由と一人の新聞記者を裁いていいものだろうか。」 -
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2010/01/06完讀
這一集大部分也是在說訴訟的進行,弓成一審獲判無罪ー法官認定有教唆該當但並無違法性,三木昭子則是有罪。昭子在週刊誌投稿捏造不實心路歷程,裝出受害女性形象,讓勝訴的弓成同時飽受批評,家庭也四分五裂,妻子還一度想尋死。
昭子投下的爆彈或許影響了日後法院的心證,本案的焦點由知的權利漸漸轉為男女關係的議論,檢方上訴後,二審以詰屈聱牙、似是而非的理由改判有罪。最終結果是有罪確定(可惜一審開庭的論辯精采多姿,二三審的內容令我有些錯愕)。弓成已回到北九州的弓成青果任職,父親過世後市場被九州青果併吞,最後不得已也得將公司拱手讓人,沈迷於賭馬。
這一集多是平版敘述弓成的訴訟和家庭的破裂,比較缺乏轉折。希望這兩集灑出來的線,在下一集都能有交代。
(268page) -
山崎豊子の作品はすべて読んでいるので、購入して読む。西山事件の内幕を描く1~3巻に対して、沖縄の基地問題に焦点を当てる4巻という構成になっている。二つのテーマを弓成夫妻の絆を軸に描いていく。
知る権利の重要性はわかるが、やはりラブホテルで書類の持ち出しを依頼するなどと言うのは、一般市民の感覚では理解できない。最高裁が上告を棄却したのは正解だと思った。
沖縄の問題も外交機密の問題も2010年現在まったく状況が良くなっていない。むしろより交渉は水面下で行われるようになっている感じがする。それだけにメディアには高度で倫理的な取材力が求められると言うことだろう。
ちなみに弓成のモデルとなった西山記者の奥さんがインタビューに答えていて、面白かった。
http://g2.kodansha.co.jp/?p=207 -
「報道の義務」という旗を掲げ戦ってきた弓成亮太。しかし国家の最高権力の力には勝てず、無惨な惨敗。と同時に記者としてのペンをも置いて、故郷に戻るが、何もかもが裏目に出て、進退窮まる。さあどうする弓成。いつまでも田舎に引っ込んでいるとは思えず、いよいよ最終章では、人生の大逆転といくのか・・・期待は高まるばかり。
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ようやく順番が廻ってきた。本を手にとってみると、結構読み込まれてしまっていることが感じられる。手垢までは認められないけど、沢山の手がページをめくった跡がよくわかる。しかしこの本、ここ棚蔵ではあまり読まれていない様ですね。わたしのこの感想でようやく6人目なのです。で、感想。わたしは好きですねこの物語。「事実を取材して書いた小説です」という能書きが書いてあったけど、わたしは好きです。のめりこんじゃうです。『沈まぬ太陽』ほど有名な事件ではないのですが、それでも、これが現実にあったことだと思うとついつい読みが進む。弓成の裁判は最高裁での結論が出て・・・。さて、息つく間もなく4巻へと手をのばすわたしがいる。 すまぬ。
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山崎作品による、社会の暗部を取り上げた作品の中では、ちょっと物足りなさを感じるかも。現実問題としての沖縄問題と西山事件がそもそも強引に括られているからだろうが、戦争の悲惨さ(沖縄での集団自決)と、国家による不当なメディア介入、それに直接的に関わっているのが主人公だけでとあって、ひとつのテーマに2つの問題を押し込めるのはなかなか難しかったよう。沖縄問題だけで書いても良かったかなと。
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裁判の結審までを描いた一冊。
この巻は二転三転する裁判の様子や、
それに翻弄される主人公達の心情、
また事件の関係者の心情など
退屈な裁判を覆い隠すぐらいの面白さがあった。 -
面白くなってきた!!
が、同時に主人公にやたら腹が立つ・・・
ジャーナリストとしては応援したいけど夫、父親としてはどうなの。
ストレス溜るけどやめられないのは山崎豊子の力かー。
そろそろノンフィクションからそれてきた感じ。
どう落とすのか楽しみ♪ -
09/08/30 ★★★
一審で無罪を勝ち取ったものの、二審での逆転敗訴、そして上告の棄却。
ペンを執ることを辞め、親元の青果業も潰してしまう。
妻に対して頑なに説明をすることから逃げ回る姿が印象的。
裁判中の三木に対する態度とは対照的で今ひとつ真意が汲み取れない。
最後のギャンブルに嵌っている弓成が哀れでしょうがない。
物語としては、もう終わりで良いと思う。
段々つまらなくなってきた。
まぁ逆にここまで堕ちた後に弓成が何をしていくのか
という点は少し気になるところ。
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沖縄返還に関する密約の存在が世に出るきっかけを作ったのは、一人の女性の恋愛感情からだった。
歴史に「もしも…」はないと言うが、それでも「もしも…」と思わずにはいられない。
もし恋愛感情がなければ密約の存在を国民は知る事ができなかったのか?
もし情報提供者が男性なら裁判の様子は変わっていた?
恋愛感情の裏返しから一気に憎しみに変わり果てた三木昭子の嫌らしさ。
同じ女でありながら、彼女には嫌悪感しか抱かない。
一方、最高裁の判決が出てから自暴自棄に毎日を過ごす弓成亮太。
彼を支え、彼たらしめていたものはいったいどこへいってしまったのか?
失われた自尊心はもう取り戻せないのか?
最終巻が待ち遠しい。 -
裁判は、高級官僚や外務省役員の保身の有り様がよくわかった。
離婚はしていないが、実質別居状態で子どもは成長し長男は海外の高校へ、自身は九州の青果王の父のあとを継ぐが、家業は吸収合併され、自堕落な生活の日々、第4巻があった。
それにしても、女は潔きよくないな。
スキャンダルの中心になると、虚飾の証言を平気で言ってしまう。悲しいね。
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山崎豊子の作品
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