プロメテウスの涙

著者 :
  • 文藝春秋
3.24
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本棚登録 : 181
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163281704

作品紹介・あらすじ

激しい発作に襲われる少女・あや香。米国の医療刑務所で、終わりなき地獄の責め苦を受ける不死の死刑囚。時空を超えて二人をつなぐ運命の桎梏とは。

感想・レビュー・書評

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  • 学生に勧められて読んだ本。なるほど面白くて、一気に読んだ。ちょっとグロテスクなところもあるけど、好きなジャンル。エンタメとして軽く読むのに向いてる。

  • 「初めて会ったときから、祐美のこの眼差しが好きだったと、涼子はあらためて知った。それはきっとこの先も変わることはない。多分、死ぬまで。」

    乾さん2冊目。
    一体これはなんなの!?という、ドキドキ感にずっと支配されて、
    それでいて、なんだか、怖い!と思いながら読みました。

    精神科医のある姿とか、、ちょっと引いてしまった部分も
    ナキニシモアラズなのだけれど、
    先が気になって仕方ない展開は凄い。

    結局これも(って最近そういうのばっか!?)
    完全なミステリーではなくて、不思議な部分を残していて、
    そういうの多いなぁ、、という一連の本たちを思い出しました。
    いや、全部方向性は違うのだけれど。。。
    これからも、乾さんの本、読んでいきたいです。

    【読了・初読・市立図書館】

  • 小説だからこそ書ける…というか、現実と乖離しているからできる話。
    要するにフィクションで、現実的じゃない。
    いくらか展開を予想しようとしたけど、当たらなくて、逆に引き込まれて夜中の二時まで起きて読んだ本。
    S16の描写がすごい。ぐちょりの辺りの描写は少し怖気がしました。
    …グロには慣れていると思っていたのに。
    読後は少し寒気がするような感じ。表紙のせいでもあるかもしれない。
    知らないところで繋がっている、そんな話だと思う。

  • 私はこの手の話が大好きなんだなぁと再認識した本。
    まだ今年始まってすぐだけれど、今年一番面白くてワクワクした本だとこの時点で思える。

    ホラーのようなミステリーのような、かと思えばある種トンデモのような。
    でも医療的な話も入っている。
    けれどちゃんとまとまっていて読み応えがあった。

    作中出てくる記憶パターンがなんとなくわかるような気がした。全て事細かに記憶しているわけではないけれど、映像記憶のような。

    作者の母校が、よく知っている地元の高校だったのに驚きました。
    なんだか親近感。

  • 開業医の女医のもとに、奇妙な症状を訴える少女が診察にやってきた。
    時を同じくして、女医の親友はアメリカで死刑にしても死ぬことが出来ない死刑囚患者のセラピーを担当。
    一見関係のない、ふたつの出来事がリンクしてゆく…。

    すごく怖そうな雰囲気を醸し出しているので、どんなに怖いかとビクビクしながら読みました。
    そういう意味では期待外れかな。

  • 2015.4.5 読了

    なんともまあ すごい話を考えるもんだ。

    表紙からして グロイ。。。(((;°▽°))
    記述も 結構 うへぇ。。。な部分もあり。

    涼子と祐美の 交互の話で 進んでゆく。

    涼子は心療内科の先生。
    そこに、子供の頃の親友 小百合が
    子供といっしょに 偶然 訪れる。

    子供が得体のしれない症状に悩まされていて、
    病院を点々としていた。

    一方 祐美は 涼子の大学時代の親友で、
    いまは アメリカの大学で研究している。

    そこで 医療刑務所にいる死刑囚が
    死刑を3回 執行しても 死なない。
    その後 いまは ガンを患い、
    体中をガンに侵されているのに
    死なない、いや 死ねない。

    この二人の話が ビミョーに
    絡み合う。。。

    面白くて 一気に読めちゃいました!

  • ラストのあれは、凉子も祐美もキャリーの生まれ変わりに巻き込まれたってことでいいのかな?あそこで解決できなかったら二人もあのあと死んでいたんだろうか。

  • ちょっと設定を納得するのが苦しかった。生身の人間に乗り移って、自分が殺された年にその子達を事故死させる神経と、その乗り移りの原因が殺した本人に「あなたを赦す」を伝えるためだってのは、どう考えても生理的に矛盾してるだろう。さらに、赦される相手の死刑囚が何をしても死なず、その原因が、殺めた少女からの贖罪を受けるためってのも、なんだか納得感がないなぁ。
    最近夢中になってる作者ですが、もしかして、玉石混交なのかしら。。

  • 読み始めたら先が気になって一気に読み上げた。
    だけど一人の死刑囚を赦すために、何人もの子供たちが輪廻転生をして、10歳で死ぬというのはどうなんだろう・・・
    罪人の犠牲になっている、罪もない子供たち・・・罪人を赦すことにそれほどの価値があるのか疑問。
    あや香が原因不明の奇行から解放されたのはよかったけど。

  • 表紙絵は死刑因なのかな。この表紙どおりに死刑因の描写が痛々しくて気持ち悪い。どんな科学的根拠で日本の9歳の少女とアメリカの不死の死刑因を結びつけるのかと思っていたら、そっち方向へいくんですね。でも納得できるストーリーの運びで面白かった。一気に読めました。

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著者プロフィール

1970年北海道札幌市生まれ。2006年、「夏光」で第86回オール讀物新人賞を受賞。2010年には『あの日にかえりたい』で第143回直木賞候補となる。他の著書に『花が咲くとき』『メグル』『願いながら、祈りながら』『向かい風で飛べ!』『モノクローム』『森に願いを』『ミツハの一族』『奇縁七景』『花が咲くとき』『わたしの忘れ物』など多数。

「2019年 『明日の僕に風が吹く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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