一手千両 なにわ堂島米合戦

  • 文藝春秋 (2009年5月15日発売)
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感想 : 7
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本 ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784163282008

感想・レビュー・書評

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  • いつの世もマネーゲームは空虚な結末が待っている。今日勝ち抜けて得たマネーは明日の元手に過ぎず、利が膨らむほどに大きな破綻への呼び水となるのか。

  • ラストが皮肉っぽいが、でも捲土重来するんだろうな
    意外とノープランで意地を通したんですね♪

  • 江戸時代、米市場で生きる商人たちの闘いを描いた作品。
    題材に非常に興味があったので、手にとってみたが割りと正面から米市場を取り扱いすぎて、薄味な印象でした。
    この作品、ライブドア事件を江戸時代におきかえて描いているようなところもあるのですが、実際の事件の方が物語り性がある。
    小説なのだから、もっと物語性があってよかったかなと思う。
    登場人物がほとんど大阪人なのだが、方言が変。
    関東弁とまじっているところも、なんだか惜しい感じ。
    期待感が大きかっただけに、残念でした。

  • 江戸時代、大阪堂島を舞台にした先物取引。
    そもそもその存在こそ知らなかったのだから、
    非常に面白く時代小説とは思えないくらいの、
    経済エンターテイメントとして楽しめます。

    そこに、殺人事件が起こりその復讐を誓い、
    真犯人を米市場の仲買として葬り去ろうとする、
    手に汗握る攻防は読みごたえ充分。
    こんな時代小説もあるんですねー。

    昔も今も、マネーゲームに勝つには資金力、
    情報量と操作、そして、忍耐力なんですね。

  • h21.09.15

  • 江戸時代に天下の台所だった大坂・堂島の米取引を舞台にしており、当時の米先物取引の実態がよくわかる。

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著者プロフィール

1958年岐阜県生まれ。一橋大学卒業。1996年「一所懸命」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。98年『簒奪者』で歴史群像大賞、2003年『月ノ浦惣庄公事置書』で松本清張賞、04年『村を助くは誰ぞ』で歴史文学賞、08年『清佑、ただいま在庄』で中山義秀賞、14年『異国合戦 蒙古襲来異聞』で本屋が選ぶ時代小説大賞2014をそれぞれ受賞。『太閤の巨いなる遺命』『天下を計る』『情け深くあれ』など著書多数。

「2017年 『絢爛たる奔流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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