元禄秘曲

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163282909

作品紹介・あらすじ

本所の小天狗といわれる、二百石の旗本の若様花房百助は石川道場で修行三昧。そんな百助が街の難問に巻き込まれるが、冴え渡る一刀流の剣で見事解決。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。綺麗だなあ、という印象。どこがだかわからないんだけど。
    殺されるために出てきてあっさり死ぬ斬られ役みたいなキャラクターの死がきちんと「人の死」として描かれているとか、簡単にわかりあったり目と目で通じ合ったりしないところとか、でも斜に構えたわけじゃないところとか、快い書き方だ。
    あとは女の子が可愛ければなあ。人も筋ももう少し掘り下げて欲しかったかもしれない。

  • 消えた虚無僧
    桜の下の海坊主
    のっそり十郎
    音無しの剣
    闇の中の黒猫
    のっそり初手柄
    奇書『常磐之水鏡(ときわのみずかがみ)』

    「続き」がありそうなので主な登場人物を記しておきます。
    花房百助(はなぶさももすけ) 二ツ目の小天狗
     叔父 友二郎
    一刀流石川道場 道場主 石川礫斎(れきさい)
    古木要蔵(ようぞう) 二ツ目の大天狗
    神尾行蔵(かんおこうぞう)
     妹 お鈴
    火付け盗賊改め 能勢惣十郎(のせそうじゅうろう) のっそり十郎
     同心 窪田造酒之助(みきのすけ)
     目明し 海坊主の斧吉(おのきち)
     斧吉の子分 仁之助
    お仙 盗賊の一味として捕らえられたが

  • 主人公は旗本の二男で剣術家の内弟子。伏流に堀田老中暗殺事件をめぐる柳沢と堀田家旧臣の暗闘や、虚無僧となった主人公の叔父などが絡む。

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著者プロフィール

高橋義夫

一九四五年千葉県船橋市生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒。月刊誌の編集者を経て、執筆活動に入る。『闇の葬列――広沢参議暗殺犯人捜査始末』『秘宝月山丸』『北緯50度に消ゆ』『風吹峠』で直木賞候補に。九二年「狼奉行」にて直木賞(第一〇六回)を受賞。著書に『御隠居忍法』シリーズ、『花輪大八湯守り日記』シリーズ、『けんか茶屋お蓮』シリーズ。ほかに、最上義光の生涯を描いた『さむらい道』、義光の妹・義姫の立場から伊達と最上両家の相剋を描いた『保春院義姫』など多数。

「2020年 『さむらい道(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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