- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163283203
感想・レビュー・書評
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ついに最終巻まで来てしまった、武士道シリーズ。
早く読み進めたい気持ちと、最終頁に辿り着きたくない気持ちの板挟みで
おずおずと捲ったグリーンの表紙。
おやおや?!目次がいつもとちがう!
香織が語り手となる、三文字熟語も潔い太字の明朝体の章タイトルと
早苗が語り手となる、女の子らしいおしゃべりをそのまま書いたような細字のタイトルが
前回までのように仲良く交互に並んでいるはずが、
何やら見慣れない(しかもあんまり達筆ではない)手書きのタイトルが其処此処に。。。
この手書きタイトルの4篇が、
香織や早苗を取り巻く人たちを細やかに、重層的に描いていて
完全無欠の美少女風だった早苗の姉 緑子の、
モデルという職業への真摯さと、岡巧を想う純情ぶりにほろりとし、
桐谷家が抱えた罪と、その清算に兄が人生を費やしたことを知って
迷うことなく「桐谷の剣道を伝えていく」と決意した桐谷先生の覚悟に打たれ、
その桐谷先生と、香織言うところの「チンピラ先生」吉野との意外な繋がりに驚きつつも
気になってしょうがなかった百道浜での「ヤンキー13人病院送り」の経緯に手に汗を握り、
あんなに崇拝していた香織に突如反抗的な態度を取り始めた美緒の
平正眼の構えの奥に隠された自己否定や香織への思いに愛おしさがこみ上げて
彼らにもかけがえのない人生があり、
そしてその挫折や経験から生まれた技術や叡智や思い遣りが
香織と早苗を確かに支えてきてくれたのだと、気付かされます。
早苗の剣道のしなやかな強さのベースでもあった日舞の足遣いが
最終的には早苗を苦しめる中で行われるふたりの決戦、
くずおれた早苗に竹刀を放り出して駆け寄り
礼法通り退場させるために、女だてらにお姫様だっこする香織の勇姿に
感極まって、年甲斐もなくわんわん泣きながら
思い描いていたのとはちょっと違う未来に向かって羽ばたくふたりに
爽やかな感動への感謝と、未来への期待を込めて閉じた、最終巻。 -
登場人物たちのそれぞれの物語が見えてくる。磯山さんと甲本さんの試合に泣けてくる。次巻も楽しみ。
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16、17と続き、18のもくじであれ?と思う。
香織と早苗の章ごとに目次の字体などが違うのはおなじみだけれど、
その合間合間に手書きの章が挟まれていて。
それが二人の脇を固める、外せない登場人物が主人公の、いわば武士道スピンオフ。
緑子さん、ズルイわー。
美人で誇り高くて、ちょっと意地悪で。
でも内面での葛藤にすごく同調してしまって、ボロボロ泣かされてしまった。
その他3篇の挿話もとても興味深かったし「あの人とあの人がそこでつながるのか!」と嬉しいサプライズも。
何より誉田哲也さんの筆力には驚かされてばかりだ。
どんな人が主人公だろうと、ちっとも違和感を感じさせない一人称の語り口。揺らがない武士道の世界。
武士道の名に相応しい遠く続く、明るく輝く未来を見はるかす爽やかで背筋の伸びるようなエンディングだった。
読んで良かった。
ブクログ仲間さん、この本を教えてくれてありがとうございまーす!-
わ~いわ~い!永遠ニ馨ルさんも、武士道シリーズ制覇ですね♪
そうそう、手書きタイトルの「武士道スピンオフ」部分がとても素敵で
香織と早苗を囲...わ~いわ~い!永遠ニ馨ルさんも、武士道シリーズ制覇ですね♪
そうそう、手書きタイトルの「武士道スピンオフ」部分がとても素敵で
香織と早苗を囲む人たちの新たな魅力を発見してきゅん♪としつつ
新たな目標を凛々しく見つめて歩き出すふたりに、もう、感動の嵐でした!
誉田哲也さんには、この武士道シリーズのみならず、
人の死なない、爽快な作品をもっともっと書いていただけたらうれしいなぁ♪
2012/09/10 -
はい!
まろんさんのおかげで武士道シリーズに出会えたんですよ♪
ありがとうございます!
香織と早苗が先を見つめていく眼差しの熱さとその爽やか...はい!
まろんさんのおかげで武士道シリーズに出会えたんですよ♪
ありがとうございます!
香織と早苗が先を見つめていく眼差しの熱さとその爽やかさが、とても心地よいエンディングでしたよね!
他の誉田さん作品をちらりと検索してみたのですが、確かになんだか血生臭いというか武士道シリーズとは趣がまったく異なるようですね~。
こういう爽快な作品をもっともっと書いていただけるよう、一緒に祈っていきましょう♪2012/09/10 -
わあ!
「まろんさんのおかげで」なんて言ってもらって
うれしさの余り、嫌がるねこを胸に抱いてくるくる乱舞してしまいました(*'-')フフ♪
...わあ!
「まろんさんのおかげで」なんて言ってもらって
うれしさの余り、嫌がるねこを胸に抱いてくるくる乱舞してしまいました(*'-')フフ♪
そうそう、誉田哲也さん、他の作品はなんだかとってもハードボイルドっぽいのです(>_<)
でも、永遠ニ馨ルさんも一緒に祈ってくださるなら、勇気百倍です!2012/09/11
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最終巻です
今回は香織と早苗以外のエピソードもありました
早苗の姉
香織の師匠
酔いどれ先生
後輩田原
当たり前だけど主役二人以外の人たちにだって想いがあって
色んな出来事ある
色んなことに夢中になれて、友達と笑ったり喧嘩したり悩んだり
学生時代ってやっぱり良かったと思い直せる本でした
今からだって色々やるさーーーーー -
第三部を読み終えて、ダブル主人公なはずなのに、周りの人の話など書いてあってスピンオフみたいな回があり、それなりに楽しめました。
高校編はこれで終わりだと思いますが、このあとはどうなるか楽しみです。 -
遂に最終巻。
終わらせてほしくなかった。
ずっとずっと、香織と早苗の物語を読んでいたかった。
悩み、迷い、切磋琢磨し成長し続けるふたり。
爽やかな青春。
懐かしく、羨ましいふたりの関係に目頭が熱くなった。 -
武士道シリーズ堂々の完結作品。
終わってほしくなかったはずなのにとにかくこれがいい!挟まれた短編のリンクも、この世界に浸れて最高でした。脇役へのスポットの当て方にも感動。
ああ、綺麗な最終回ってこうだよね…って。
シックスティーン、セブンティーンと読んだなら読まない理由がないくらいです。 -
面白くて読むのが楽しくてあっという間にエイティーンまで読んでしまいました。香織と早苗の最終決戦に向けて徐々に盛り上がって行くのかと思いきや、今回は緑子や桐谷師匠や美緒までが主人公の章があり、ん?と思っていたら吉野先生の章で桐谷師匠と繋がり美緒の章は最終章に繋がる、面白い作り。早苗が怪我をした処でどう落ちをつけるのかと思ったらこう来ましたか。吉野先生が香織と早苗の再戦を叶えさせる為の粋な計らい、その最終決戦はもう泣ける泣ける。玲奈ー香織の個人戦決勝も白熱した素晴らしい戦い。最終決戦を大方の予想よりも手前に持ってきて、キレイに伏線を回収しながら二人の未来を予感させるなんとも気持ちのいい終わり方。最後まで爽やかです。続きはあるんでしょうか、気になります。終わりの方で大学生になっていますから、次は早苗が明応に入学して「武士道トゥエンティ」かな。
P.S. 本筋にはあんまり関係ないですが『実録・百道浜決戦』はベタだけど吉野先生の人柄を表わすいいお話でした。なんたって題名が凄いよね。
追伸の追伸 上段の麗人、無敵のポイントゲッター、玲奈の視点も読みたかったな。絶対面白いと思うんだけど。
図書館で予約待ちです。
まろんさんのレビューをみてウルウルしてしまい
早く読みたいな~と思ってます。
図書館で予約待ちです。
まろんさんのレビューをみてウルウルしてしまい
早く読みたいな~と思ってます。
もう、オールキャスト勢揃い!っていう感じで
皆のいいところが...
もう、オールキャスト勢揃い!っていう感じで
皆のいいところがこれでもか!というほど出てきて
しかも、香織のツンデレぶりが可愛くてしょうがないという、うれしくてたまらない最終巻でした♪
noboさんのところに、早く本が届きますように(*^_^*)
仕事終わりに、自分へのご褒美として巧からの留守電を聴く緑子が
可愛くて、切なくて、泣けまし...
仕事終わりに、自分へのご褒美として巧からの留守電を聴く緑子が
可愛くて、切なくて、泣けました。
うんうん、桐谷先生と吉野先生、これぞまさに「頼れる男!」でしたね♪
あ、それと、迷いの中にあった桐谷先生に
ズバッと痛いことを言いながらも支える、
たつじいの若き日の姿にも感動しました。
ほんとに、武士道シリーズのみんなの、素敵なところが
遺憾なく発揮された最終巻でしたね(*^_^*)