廃墟に乞う

著者 :
  • 文藝春秋
3.20
  • (18)
  • (127)
  • (225)
  • (52)
  • (12)
本棚登録 : 1020
感想 : 183
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163283302

作品紹介・あらすじ

13年前に札幌で起きた娼婦殺害事件と、同じ手口で風俗嬢が殺された。心の痛手を癒すため休職中の仙道は、犯人の故郷である北海道の旧炭鉱町へ向かう。犯人と捜査員、二人の傷ついた心が響きあう、そのとき…。感激、感動の連作小説集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者の作品、ブクログ登録は初めてになります。

    著者、佐々木譲さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    佐々木 譲(ささき じょう、1950年3月16日 -)は、日本の作家。本名は同じ漢字で「ささき ゆずる」と読む。東京農業大学客員教授。日本アレンスキー協会の名誉会長。

    ---引用終了


    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    仙道孝司は北海道警・捜査一課の敏腕刑事だったが、任務がもとで罹ったPTSDのため、休職を命じられている。ようやく回復してきた頃、かつて札幌で起きた殺人事件と同じ手口で、千葉でデリヘル嬢が殺された。これは13年前のあいつの犯行か? その矢先に犯人から接触された仙道は、旧炭鉱町へ向かう(表題作)。リゾート村、札幌の倉庫、競走馬生産牧場…を舞台に、警察手帳も銃も持たない休職刑事が事件に新たな光と闇を見出す、連作警察小説。直木賞受賞作。

    ---引用終了

  • 休職中の刑事が主人公の短篇集。
    この著書らしい、洞察力ある中年刑事が事件を解決していく内容。短篇なので各事件の細かい背景は多く語られないが、色々な人々の欲が絡まる中、事件自体が毎回きちんと解決、犯人逮捕に繋がるところに、安心感を感じる。
    その中で、休職に至った事情が明かされて、という二重構造になっており、最終話で主人公に親しみを持つ頃に、彼も復職できるようになる、というよくできた構成。

  • 休職中の刑事が関わる事件の話。北海道の街を舞台にしており、なんとなく灰色の静かに物悲しい雰囲気が漂っている。

  • f. 2021/11/29
    p.2015/1/12

  • 面白かった。

    主人公はある事件でPTSDを患い休職中の刑事。この本は、暇をもて余す彼が知人に頼まれ、非公式ながらも捜査を行う短編集である。

    操作権限が無いからこそ、物的証拠よりも人情に焦点を当てた調査を行っていくので、淡々としつつも人間らしさを切り出していくような物語だった。

  • ▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです
    https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/149480

  • ふむ

  • 北海道が舞台の警察モノ

  • 1/434

全183件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。90年『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を、2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で直木賞、16年に日本ミステリー文学大賞を受賞。他に『抵抗都市』『帝国の弔砲』など著書多数。

「2022年 『闇の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐々木譲の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
池井戸 潤
村上 春樹
今野 敏
佐々木 譲
桐野 夏生
東野 圭吾
高野 和明
伊坂 幸太郎
東野 圭吾
雫井 脩介
佐々木 譲
東野 圭吾
東野 圭吾
佐々木 譲
天童 荒太
道尾 秀介
東野 圭吾
佐々木 譲
伊坂 幸太郎
道尾 秀介
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×