アダマースの饗宴

  • 文藝春秋 (2009年7月3日発売)
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本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784163283807

感想・レビュー・書評

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  • ままごとも、縄跳びも,あや取りもみんな同じ。
    「女の子の遊びに,勝ち負けはないのよ」

    ーーーー
    松本清張賞 16回

  • 「六本木デッドヒート」という名前で発表された作品。改題後のタイトルは覚えづらくて……

  • ヤクザもの。組同士の抗争に巻き込まれた笙子。加治の存在感や雨宮の先読みする計画性など、読むほどに引き込まれていく。

  • 謎な人たちがどんどんからんできて饗宴なんですね。
    タフな女性陣がイカしてます。

  • 途中から話がよくわからんようになった面白くなし

  • 暴力での勢力争い、マネーゲームの裏社会の中、前科のある元風俗嬢の活躍。さすがに妖しい男女たちが脇を固めるも皆、ウイットでおしゃれな喋りだ…特に切れ者の雨宮がいい。結局は、伝説に憧れる単純な男達の宝探しと抗争も、強かに見つめる女性には敵わないか?

  • #読了。松本清張賞受賞作品。薬におぼれ殺人を犯した元風俗嬢が出所する。元のひもが原因でヤクザ同士のトラブルに巻き込まれ。。。大沢在昌氏が絶賛したということで、かなり楽しみにはしたのだが正直そこまでは。ただ、なんとなく作風が近くて楽しめた。

  • スピード感のある話でした。
    映画的なのかなぁ。

  • 本書は、オール読物推理小説新人賞を受賞した著者による

    長編ハードボイルド小説。


    殺人の刑期を終え、出所してきた女性を主人公に、

    巨額のマネーやプライドをかけた

    命がけの「ゲーム」に興じる男女の姿を描きます。


    高級ホテル、ヒルズを舞台に銃弾や血飛沫が飛び交い

    敵と味方の境界があやふやで、常に緊張感が漂うストーリーはもちろん、

    本書の大きな見所となるのが、魅力的な登場人物たち。


    一人しか殺してないとは思えないほど肝の据わった主人公を筆頭に、


    若きIT経営者に近づいては、散々カネを巻き上げ

    新宿のホテルでは盛大な銃撃戦を繰り広げる主人公の恋人


    普段はメイド服の女の子にデレデレし、

    必要ないと思えば、部下すら簡単に殺す不気味な老人・浅尾


    薬漬けの日々から救ってくれた主人公を慕い

    風俗店で働き金を稼ぐ瑠璃


    ―など、いずれもユーモアと哀愁をおび、

    どんな脇役に至るまで、愛さずにはいられません。


    とりわけ、加治に利用されたIT企業の女性社員は

    男たちのゲームに巻き込まれ、散々な目に会いながらも

    したたかに、しぶとく生きる姿が強く印象に残りました。


    最後まで二転三転するストーリーが、恐ろしくも爽やかな本書。


    ハードボイルドが好きな方はもちろん

    とびきり面白い小説をお探しの方には、強くおススメしたい著作です。

  • ライトなハードボイルドといった感じか。硬派な雰囲気ではあるが、結局は中途半端。
    殺人経験のある女性をヒロインに据えているが、それが全く活かされていない。“殺人者”という背景はネタ扱い、もしくはヒロインを構成するアイテムのひとつになっているようで、実にがっかりした。それ以上に致命的だったのは、このヒロインに何の魅力も感じなかったことだ。この手のストーリーで、キャラに共感できないほどツライことはない。主人公はただの無能。周りが勝手に謎解きして、勝手においしい状況を作ってくれ、勝手に彼女にカリスマ性があるように勘違いしているのだ。
    十億円争奪=ゲームという感覚もどうかと思う。ただの遊びなんだとアピールことで、作中の暴力シーンをより非情なものに思わせる狙いがあるのかもしれないが、十億はゲームという金額ではないだろう。その辺りに作者とのギャップを感じ、ストーリーが進めば進むほど胡散臭く感じてしまった。
    事件のからくりもややこしい。まるで自分が計画しましたと言わんばかりに、スラスラと推理する都合のいい展開にげんなり。とにかく目いっぱい詰め込んでいるので、ラスト間際までドタバタしている。最近の作家がハードボイルドを書こうとするとこんな感じになるんだな。それにしても、警察が介入しないストーリーって楽だよなあ。

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