- 本 ・本 (520ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163284507
感想・レビュー・書評
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友竹智恵子は、いわゆる婚外子だった。
母清子は妻子ある男性と駆け落ちをし、智恵子は祖父母の元で慎ましく暮らし
優秀な成績の為特待生として高校に進学
高校二年の夏休み祖母が倒れてから、彼女の人生が狂い、運命が大きく動き出す。
母の住む東京に転校し、遊びを覚え高校を中退
母の男に妊娠させられ出産
ホステス時代の客、友竹洋司と結婚するが、洋司は外面が良く、家庭では暴力を振るうDV夫だった。
保険外交員の時、昔のホステス仲間の林田亮子に交換殺人を持ち掛けられ、
面識もない亮子の夫、宏之を殺してしまう。
一度は逮捕たされたものの、脱走。
そこから智恵子の長い長い逃亡生活が始まる。
逮捕しようとする警察、恨み殺そうと追いかけてくる夫洋司からひたすら逃げる。
新潟市から青森市へ大阪で整形をし、庄原市
何処でも親切な人に恵まれ暮らしていた。しかし、裏切り……。
何度も何度も逮捕寸前、洋司に捕まる寸前に助けられ逃げ続けた。
逃亡から7年智恵子は故郷に戻ろうと真剣に思った。
智恵子の所持品を地元の通り魔事件の現場に置いている者の正体を知りたくもあったし、洋司や林田亮子に復讐の鉄槌を下し、自分を愚弄したことを後悔させてやりたかった。
しかし、あそこには危険な罠が仕掛けてうるような気がした……。
でも、智恵子は戻った……。
実際に起こった松山での殺人事件
時効寸前に逮捕された福田和子を連想させられるシチュエーションや言葉があり
その事件を基に脚色しているのかと思って読み進んでいました。
智恵子が逃亡生活の様子を誰かに語っているシーンが物語を進めていましたし、
逃亡先で深く関わった人々や刑事のインタビューも散りばめられていました。
ですがら、すでに智恵子は……。
最後のどんでん返しは完全に意表を突かれました。
本当に驚きました。(@_@)
最初は淡々と逃亡生活が描かれていて、少し飽き気味でしたが、
最後の方はページを捲る手が止まりませんでした -
よかったです
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長い。殺してから時効が成立するまでの15年をずっと辿った518ページ。
グイグイ読み進めていける流れはよかった。全国あちこちに住みながら逃亡し続ける智恵子の気持ちに寄り添いながら読み進めるていたけど、時効成立数日になったところから急展開でグッとスピードアップした。智恵子の話をずっと聞いていたのは誰なのか、真犯人がいたなんて、ていうか後半ずっと監禁されてたんかい聞いてへんぞっていう終わり方。 -
交換殺人に失敗して当時の時効である15年を逃亡する話。15年なんて途方もない時間を逃げ続けるのは本当に難しい。何度もピンチが訪れ、その度に人の優しさに触れる。最後の畳み方がどうもご都合主義過ぎて読後感は良くなかったが面白かった。
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ふむ
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交換殺人で知人の夫を殺した友竹智恵子の逃亡劇。顔を変え、身分を偽り日本全国を逃亡し続ける。警察の執念がさらに逃亡劇をスリリングにしている。面白かった。
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殺人犯が偶然が重なり、逃亡することができそこから時効の15年を逃きる様子を書いた物語。
多分実際にあったやつをモチーフにしてる。
逃亡の気持ちとかがリアルでボリュームはあるがついつい読んじゃう。
最後の数10ページでいままでの?が回収される。
「そこかい!」てなる笑
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