逃亡者

著者 :
  • 文藝春秋
3.61
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本棚登録 : 263
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (518ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163284507

感想・レビュー・書評

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  • やっぱりさすがだな。最後の方まで単なる逃亡劇が続き、単純だけれどもその文章力ゆえ引き込まれ。最後の章でページがどんどん少なくなり、どう回収するのか、何をどんでん返しとするのか予想もつかず。智恵子はいったいどこにいるのか?隣の引きこもり男性のセリフで一気に「え???」となり、ざっとポイントポイントを読み返すことになってしまった。智恵子、時効まで逃げ切って!と祈りながら読みました。(本当は、もっと早く捕まってた方が良かったのね)

  • 最後の大どんでん返しにも感心させられたが、逃亡途中の旅情誘う情景や人生の悲哀を感じさせる心理描写もこの小説の魅力の一つだと思う。500ページの大長編ですが貴重な時間を割いて読んでよかったと感じました。★5。

  • 実際のあの事件の・・・と思って読み進めてはいたのですが、
    「え?」
    でも、時間を忘れて途中やめられないという小説はやっぱり好きです。

  • 殺人を犯した女が逮捕される。
    女は黙秘を続け、やがて隙を突いて逃げ出す。
    逃亡犯となった女の、時効まで15年の長い逃亡生活の記録。

    いろんな人の視点で話が進む。
    逃亡時に関わった人たちも交えて、話は進んでいく。
    単純に逃亡者と追跡者だけの話でなく、やがて明らかになる事件の真相。
    これこれ!こういうの読みたかった。
    次々と場面は変わるしハラハラさせられるし、飽きさせない。
    続きが気になって、最後まで楽しく読めた。まさか最後でそうなるとは。
    おすすめ。

著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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