凍土の密約

  • 文藝春秋 (2009年9月15日発売)
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感想 : 49
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  • 本 ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163284804

感想・レビュー・書評

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  • <研>
    物語はいきなり今までのこのシリーズ二巻とは異なった始まり方と展開を見せる。前作迄は間違いなく本作の主人公だった ” ヴィクトル” がのっけには出てこない。
    変わって警視庁公安部の組織的な話を倉島警部補が語っている。

    そう云えば前作の結末とはほとんど関係なくプロ野球のマスコット着ぐるみに入ってしまった ”兵藤” はどうなんったんだろう。もう出番はおしまいなのかな。良い奴だったよなぁーーー。

    などと。自分勝手なつまらなく下らない事を考えている間に物語は『本格公安小説』(Named By りょうけん)へと急展開してゆく。いやはやなんとも面白いのである。

  • 面白かった

    殺された4人を結びつけるもの
    スケール感のある背景
    登場人物たちもクセがあって

    今野敏✕公安の組み合わせなかなか良いです

  • ふむ

  • 倉島警部補シリーズ第三弾。

    警察庁警備企画課の公安警察の頂点に君臨する組織「ゼロ」からの指名を受け、殺人事件の帳場に送り込まれた倉島。

    その後、三件の連続殺人事件が発生し、共通点はロシアと殺害手口。

    ロシアからのヒットマンを特定できるも、目的が解明できず、公安も東奔西走する。

    殺害された人物達が知ったとされる陰謀とは!?

    「凍土」が何処なのかが鍵。
    スケールはかなりでかいです。

    今回はヴィクトルは出てきません。
    前作に比べ派手なアクションシーンはなく、公安の隠密さが強調されています。

    このシリーズ、まだまだ続きそうです。

  • 警視庁公安部外事一課(ロシア担当)の倉島警部補シリーズ。右翼団体『旭日青年社』の幹部高木英行(韓国名は高英逸)が殺されて、捜査本部に公安の倉島が名指しで呼ばれる。そして、二日後今度は暴力団の幹部が殺害された。いずれも、プロの犯行で、一切の証拠が残っていない。そして更に第3、第4の殺人が発生する……。少し話しが大きく、今更という気がするが、この事件の解決で、ゼロの研修へと
    続き、やっとこのシリーズの流れが見えてきた。どうもこのシリーズは順番をある程度守って読まないと、流れが見ずらい。

  • いやそれはちょっとあり得ないでしょ。と思ったんだけども。無駄な殺生はしないんだなと。にしてもねえ... はさておき。 心のつぶやきがいつものように面白いw

  • シリーズ3品目。
    ロシアが相変わらず日本で暴れてますなぁ。

  • いつも刑事ものを読むと嫌われている公安警察側からの視点と操作。公安が何を目的に捜査しているかがわかって面白い。倉島シリーズというのを知らず、これから読んだが特に困ることはない。

  • 読みやすい小説だが、
    あまり面白くない。

  • 公安の話で、スパイとかロシア人とか出てきてめんどくせえのかなぁ と思ったら、これが意外にまだまだひよっ子捜査員の成長物語。

    スチュワーデス物語とか
    ナースのお仕事とか
    恋も仕事も頑張る私!の綾瀬はるかとか
    そんなノリで読んでしまいました。

    でも主役だから、ドジでノロマな中にも何か
    キラリと光るものがあるわけでしょ?
    この本の主人公の場合は、いざと言う時 腹が座るってところかな?

    しかしこれ本当にシリーズ3作目かね?
    上司、先輩、後輩、エス 周りのみんなから
    こいつ使えね~ みたいな扱いされてるんですけど。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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