バッド・モンキーズ

  • 文藝春秋 (2009年10月12日発売)
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  • 本 ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163286204

感想・レビュー・書評

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  • 以前読んだ『魂に秩序を』が面白かったので、ちらほら話に聞く同じ作者の『バッド・モンキーズ』を手に取る。話はこんなだ。
    殺人で逮捕された女ジェインはホワイトルームで精神科医に語り始める。自分は悪を殲滅する組織の一部門「バッド・モンキーズ」の殺し屋として悪人たちを始末するのが任務なのだと。彼女の話は真実なのか、妄想なのか。やがてこの組織に対抗する「軍団」の存在が明らかになり、彼女は「軍団」との死闘を繰り広げていく。心臓麻痺や脳溢血等の病死を選べるオレンジ色の銃、監視する「眼」、斧をもつピエロ…。タフなアクション、PKディックばりのSF、そしてホラーなどの要素をぶち込んだアクション小説。そして最後のどんでん返しで、何が何やらわからなくなる凄まじさ。
    読んでる途中でも話は混乱するが、真実か虚実か、たぶん作者もわからなくなってるのだろう。細かいことを言えばストーリーの矛盾や飛躍もあるのだが、まあ勢いで楽しめる。このてんこ盛りがマット・ラフの持ち味なんでしょうね。この話、映画化の話があるようで、それは楽しみです。映画向きの話ですから。

  • 尻すぼみやな。

  • ワルどもが、世の中をワルに対して戦いを挑むって、設定がタランティーノの映画っぽい、まさに「パルプ・フィクション」な小説。
    チープさとか、ジャンキーな言葉遣いとかは悪くないんだけど、人物同士の相関が頭にきちんと入ってこない(これは俺の脳みその問題というよりワザとだと思う)のが気になって、結局話の筋に追いついていけなかったのが残念。

    そこをしっかり踏まえてないと、この小説の売りである「最終章のめくるめく反転」が正しく味わえないねんなぁ…。かといって、再読するほど魅力を覚えたわけでもないし。

    表紙含め装丁は実にカッコよい。意外とそこ萌えポイントです。

  • 割と序盤から盛り上がってくるので、これは、と期待するんだけども、中盤からはどうにもだれるというか、なんだか難しい事を言ったりし出して、どんでん返しものではあるけど、策士策に溺れるとでも言うべきか。

  • 表紙とタイトルを見て「ぶっ飛び系」かと思い購入。
    記憶にあまり残らない感じの小説だった。
    エンディングが気に入らず。

  • 4

  • 主人公ジェインが悪人退治をする組織に入って活躍し、その体験を告白していく話なのだが、様々な要素が入り混じり、最後はどんでん返しの繰り返しで面白かった。果たしてジェインは悪人なのか、善人なのか…。この本がハードカバーや文庫だったら★は3つだが、ペーパーバック風の装丁が内容にマッチしていい感じなので、それも含めて★4つ。

  • 2010年度このミス第四位。
    かなりポップな表紙です。

    秘密組織で暗殺をしているという女の精神科医への過去の告白。
    どこからが現実でどこからが妄想なのか。
    何が正しくて何が正しくないのか。

    ミステリィではあるけど、SFとかアメコミが好きではない人には
    あまり向かない作品だと思います。

  • ラスベガスのルクソールホテルでクライマックス。
    どうなるのだろうと読まされてしまいました。

  • 信頼の置けない語り手によるストーリーは嘘か本当か、最後の最後まで反転しまくり、この本自体がどうなの?と思わせる面白さです。

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