ソウル・コレクター

制作 : 池田 真紀子 
  • 文藝春秋
4.00
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本棚登録 : 682
レビュー : 114
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163286600

作品紹介・あらすじ

科学捜査の天才リンカーン・ライムのいとこアーサーが殺人の罪で逮捕された。自分はやっていない、とアーサーは主張するも、証拠は十分、有罪は確定的に見えた。しかしライムは不審に思う-証拠がそろいすぎている。アーサーは罠にかかったのではないか?そうにらんだライムは、刑事アメリア・サックスらとともに独自の捜査を開始、同様の事件がいくつも発生していることを知る。そう、姿の見えぬ何者かが、証拠を捏造し、己の罪を他人になすりつけ、殺人を繰り返しているのだ。犠牲者を監視し、あやつり、その人生のすべてを奪い、収集する、史上もっとも卑劣な犯罪者。神のごとき強大な力を持つ相手に、ライムと仲間たちはかつてない苦戦を強いられる…。

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだ。ジェフリー・デーヴァー。プライバシーが、勝手に書き換えられてしまい、人生が変わってしまう恐怖。2013/6/14にはアメリカで、CIAによる個人情報監視事件があっただけに、怖い!
    緻密な書き込みで、久しぶりに読み応えのある作品だった。

  •  本シリーズを書くのに当たり作者は作者なりに毎作毎に毛色を変えようと努力している。その気配はわかる。でも毎作、毎作、楽しく読みはするものの、ディズニーランドで一日を楽しく過ごしたといった種類の喜びは覚えるものの、心に響き割ったり、いつまでも残ったりする満足感のようなものは、残念ながらこのシリーズからは得られることがなく、ここのところ食傷しており、惰性で読むことはやめようと思っている、というような感想に終始していた。

     それを読んでか、もしくは『このミス』の投票者のすべてに対してなのか、文春海外小説の担当者が、この本をプレゼントしてくれた。『このミス』の編集経由で住所の問い合わせが来たから、多分後者なのだろう。ぼくがこれほど酷評していることを知らずに送って頂いたのだ。

     プレゼントされたから言うのではないが、この本はこれまでのシリーズの中では随分ましなものだったと思う。ネタがいいのだ。これまでのシリアル・キラーではないのだ。データを書き換えて捜査陣を窮地に陥れたりするIT系犯罪者である。情報が盗まれるとどんな恐怖に叩き込まれるかというシミュレーションをしてくれる小説として面白い、と言ってしまえばシンプルでいいかもしれない。

     そう言えば『イーグル・アイ』といういスピルバーグの映画で、すべてを監視されてコントロールされようとする世界がアクションのネタとして使われていて、それはタイトルの通り鷲の視点、イコール神の視点のようなものなのだが、この作品で登場する犯罪はまさにそいつに近い。万能感に酔い痴れる犯罪者の姿が憎憎しく思えるくらいだが、それ以上に情報がこれほどアウトプットされている人類の今を思うと、身の回りのリスクには限りがないということを改めて思い知らされる。

     作者はジョージ・オーウェルの何もかもが監視されコントロールされた世界を予告するように描いた『1984年』の悪夢を恐怖し嫌悪するゆえにこの小説を書いた、というようなイメージをあとがきなどから持つが、このプレッシャー感は、他のシリアル・キラーなどよりもよほど身近で、リアルで、興味深いものだった。それゆえに、本書はことのほか楽しく読めたのである。

     なお、いつもホワイトボードで繰り返し読まされるリンカーン・ライムの部屋の捜査進捗であるが、実際作者が、小説を書く上で何枚ものホワイトボードに同様の記述をしているという訳者の種明かしが巻末にされていた。これほど凝った小説を書くには、プロットというよりもそうした大スペースを使ってのディテール構成が必要ということであろうか。

     なるほど、ぼくが小説に求める感動などの要素については、ホワイトボードに書いて保存することができないということか。ふうむ。

     もうひとつ。ソウルコレクターとは原題からは離れたものであるのに、日本向けに訳者が相談したところ、作者はこのタイトルを考えたのだそうだ。作家なら原題はオリジナルを使え、くらい拘って欲しいと考えるのは、ぼくだけなのだろうか? 何だか、作品を商品と言い換えられているような気がして、心穏やかではない話だ。

  • ジェフリー・ディーヴァー/リンカーンライムシリーズの8作目とのこと。リンカーンライムシリーズは全部読んでいますが、この作品は他作品と比較してあまりどんでん返しがない作品でした。物語があちこちにいかず本筋が通っていたので読みやすかったです。でも、最後の最後で夜中にデジカメで情報を映して保存→それを手書きで起こすというのはいかがなものかと。もっとかっちょいい方法があるんじゃないですか?と思いました。思い浮かびませんが。。。逆に新鮮味があるのでしょうか。

  • 引き込まれます。500ページ以上ありますが、次はどうなって行くのか?時間の経つのも忘れ、一気に読んでいかれます。

  • データマイニング、社会保障番号、取り扱い方にはほんとに要注意。事実なのかわかんないけどあれほどの情報が集約されているのだとしたら恐怖だし、悪用のされ方が最悪。若者が頑張っててかわいい。犯人が最終的にあっさり死んでしまったのがちょっと残念。

  • 面白かった。

  • ハッキングにより個人情報を操作し、自分ではない誰かを犯人に見せかける真犯人。

  • 〈リンカーン・ライム〉シリーズ第8弾

    リンカーン・ライムのいとこアーサー・ライムが、強盗殺人の容疑で逮捕され、否認してるも証拠だらけ。

    いきなり面白い


    個人情報が操作、捏造される、怖いわー

    ジェフリー・ディーヴァーを読んでて後半に失速したとか、前半は退屈だなとかないから好き。

  • イギリスでウォッチメイカーとの戦いが裏で続いている。
    パムが引き続き出演

    膨大な個人情報を取得・管理している企業SSD
    国家もSSDの顧客の一人である
    その個人情報を改竄して、犯罪をおかすヤツが現れた。
    ターゲットの行動を掴み犯罪を犯した後は、無関係の人間に罪を着せる
    リンカーンのいとこ、アーサーも無実の罪で捕まる

    個人情報を膨大に記録する社会の警鐘が先行するのか、犯人との駆け引きが物足りないように思えた。犯人が個人情報を少し書き換えるだけでサックスの車はスクラップに、ロナルドの奥さんはアメリカ市民じゃなくなるし、ロンは麻薬検査に引っかかるし、なんでもありだからだ。 犯人が判明するところでも思ったのが、そもそもSSDが犯人の行動を見落とすだろうか? という疑問だった。

  • 変わらぬ品質。

    今回の敵はコンピューターの名人。
    新たにそちら方面に詳しいオタク専門捜査員が加わった。
    しかし全然犯人のしっぽが掴めず。
    私も最後まで犯人分からず。

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