陰陽師 天鼓ノ巻

  • 文藝春秋 (2010年1月29日発売)
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本 ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784163288604

感想・レビュー・書評

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  • 今回も楽しめた!
    やはり短編集は軽やかで気取らずに読めて、おもしろい!
    今回は蝉丸法師の登場多め。神様の登場多めですが、季節の移ろいの表現も上手く、もののけもどこかユーモラスだったり、切ないお話だったり、とにかく飽きさせない。オススメです♪

    あとがきの親父節もウケる^_^

  • 短編集のシリーズ第八弾。

    ・瓶博士
    ・器
    ・紛い菩薩
    ・炎情観音
    ・霹靂(はたた)神
    ・逆髪の女
    ・ものまね博雅
    ・鏡童子

    今回は神の話や女性の哀しい話が多かった。
    神様もいろいろあるねー。
    表紙の陽気に太鼓(鞨鼓)を叩いてるのは、普段は不動明王の右側にいる制託迦童子(せいたかどうじ)。
    博雅の笛と蝉丸の琵琶の音に合わせて楽しそうだ。
    霹靂(はたた)神というわずか10ページの短編で、なんてことない話だけど楽し気で良かった。

    • yukimisakeさん
      瓶が付くとどうしても想像してしまいますね。
      土瓶さんの瓶詰め…笑
      みつちり入ってるやつ…
      瓶が付くとどうしても想像してしまいますね。
      土瓶さんの瓶詰め…笑
      みつちり入ってるやつ…
      2024/09/03
    • ゆーき本さん
      わたしも「瓶博士」に反応してしまった(*´`*)
      あと「ものまね博雅」ってタイトルが芸人の名前みたいだなーって笑
      わたしも「瓶博士」に反応してしまった(*´`*)
      あと「ものまね博雅」ってタイトルが芸人の名前みたいだなーって笑
      2024/09/04
    • 土瓶さん
      瓶博士は、かめはかせと読むのでセーフです。
      ……セーフ? なにが?

      雪見酒さん。
      みっちり入ってるは、なかなか惜しいです。
      瓶(...
      瓶博士は、かめはかせと読むのでセーフです。
      ……セーフ? なにが?

      雪見酒さん。
      みっちり入ってるは、なかなか惜しいです。
      瓶(かめ)の中に何かをみっちり入れて何かを生み出そうとする話でした。

      ゆーき本さん。
      「ものまね博雅」は、よくある展開。
      ある朝目覚めると博雅が二人になっていて、どっちが本物だか分からなくなります。
      いろいろタイミングが悪いとこんなことにもなりますよね。
      って、ならんわ!!
      2024/09/04
  • いつもながら晴明と博雅のバランスがよいです。晴明の孤独には博雅の人間味と笛が必要なんでしょう。そういう人がいるということが羨ましい。
    「鏡童子」がすき。

  • 夢枕獏の書く詩は可愛いね
    だからキャラクターも優しくて可愛いのかな

  • シリーズでは10作目?
    「瓶博士」「器」「紛い菩薩」「炎情観音」「霹靂神」
    「逆髪の女」「ものまね博雅」「鏡童子」以上8篇収録
    ゆったりとした時間の流れの中で晴明と博雅が
    庭の草花を眺めながら簀の子の上で酒を酌み交わす
    一方では業や神々、地脈が乱れた事による不思議が
    人々を戸惑わせ追い詰める
    博雅が持ち込んだ厄介事を晴明が解決?するという流れ。
    獏ちゃんの雅でシットリとした不思議な物語。
    大好きです♪

  • 安定して面白い。 最後の鏡童子は、違うパターンでおもしろい。

  • 相変わらず良いな~
    そして相変わらずお酒が飲みたくなる…

    博雅と晴明のやりとりがいつもどうりで心落ち着きます
    二人とお酒飲みたいな~
    菊の香のお酒かぁ素敵だなぁ

  • 久方ぶりの陰陽師シリーズ。江戸時代以来の清明ブームを巻き起こした、このシリーズがやっぱり大好きです♪

    「ゆこう」
    「うむ、ゆこう」
    そういうことになった。

    相変わらず、この行間の使いかたったらないですw
    すごく居心地のよい、気持良い空間へ、獏さんは誘ってくれます。

  • 小説

  • 昔、「蝉丸」という人はあまり好きではなかった。「坊主めくり」で大抵引っかかるのがこの蝉丸の札だったから(笑)。このシリーズは、そんな蝉丸さんの悪役イメージを綺麗に払拭してくれます。そして、源博雅という人。この限りなく優しい、得がたい人がいるからこそ、晴明は人でいられるのです。これは全て、夢枕さんの創作の上の設定だと分かっていても、適材適所ってあるよなあと思わせるものです。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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