- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163289403
感想・レビュー・書評
-
表紙から、少し怖そうなイメージを持って読んでいった。
すると真綿荘の日常で、全然怖い印象は無く、するすると読んで行った。
様々な関係性、人への感情を持った人がいて、それぞれの目線で描かれていく。特にラストは、そういう形に落ち着くのかとびっくりした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いろんな住人が居るもんです。愛情表現にもいろんな形が有るかと思うけど、最後はどうも理解しにくい思いになりました。
-
シェアハウスというより賄い付き、大家さんのいる下宿屋「真綿荘」に住む男女、それぞれの不器用な恋を描く連作短編集。
著者初読み。
住民の恋の有り様、気持ちは理解できないものが多いけれど、著者が26歳の若さでこの本を書かれたことに驚いた。
(図書館) -
恋愛ものであり、人間ドラマでもあり、成長記でもある、味わい深い作品でした。
共感も反感もなかったというのが正直な印象。個性的なキャラも受け入れられた。
管理人の綿貫さんと晴雨さんの関係…最初は全く理解できなかった。
読後は「あるんだろうな。」と思えた。囚われている状態って案外気持ちいいものですからね。 -
登場人物にそれぞれ独立した複雑さがある。住人たちがあまり友好的でなくドライな感じがよかった。
-
面白かった。
真綿荘の個性が強い住人のクセのある日常が展開される。
冒頭、大和君の話で折れそうになるものの、八重子と椿のそこはかとなく耽美で微妙にエロい話で引き返した。
大和君の人の良さ、人畜無害加減とは対象的に、大家の綿貫さんが時折見せる、爬虫類的な性格がちょっと怖かった。
ラスト、顛末の展開は意外であったが、求めていた、欠けていたのはこれだったのか、納得感65ポイントの結末でした。
結末として、インパクトはありました。 -
はじめの章、大和君にいまいち共感できずに読むのを辞めようかと思ったが、後の椿さん鯨ちゃんの章で持ち直す。ラストは少し意外。