自白 刑事・土門功太朗

  • 文藝春秋 (2010年3月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784163289908

みんなの感想まとめ

刑事・土門功太朗が織り成す4つの短編小説は、昭和50年代前半の日本を舞台にしたミステリーでありながら、人情味あふれる捜査が魅力です。愛人や恨みを抱える人々の複雑な心情が描かれ、土門刑事がどのようにして...

感想・レビュー・書評

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  • 残念ながら期待はずれ。 最近発刊されたものなのに時代背景が変に古くてすごく違和感を覚えた。話の内容もあまり深みがなくてあっさりし過ぎだった。

  • 4編の短編小説、捜査一課の土門刑事が殺人事件を解決する。

    愛人を疎ましくなり殺害してしまう男。
    夫に積年の恨みを持った妻が代理を雇って起こす殺人。
    窃盗のプロ女泥棒を追う事件。
    外国人の貧困から金目当て殺害。

    乃南さんの小説は初めて読んだせいか、昭和過ぎる時代背景がしっくりこないからか、どんでん返しも無くすんなり終了。
    土門刑事に感情移入して読みながら推理していけたら面白いのだが、、、
    また違う作品を読んでみたら印象も変わるかなぁ、、、

  • 捜査一課へ移動になった『土門』の元へ事件の一報が入る。通称『アメリカ淵』と呼ばれる渓谷で、全裸の女の死体が発見されたのだ。彼女は何故、こんな寂しい場所で死ななければならなかったのか?程なく同僚の男が容疑者として浮かぶも一向に口を割らず、要請を受けた土門は取調室で男と向き合った。
    刑事、土門功太郎の連続短編ミステリー。

    とてつもなく昭和、しかも中期臭のする話。発刊が大分前なのかと思って見れば、そうでもなかった(私にとって10年前くらいはざら)。
    短編なので、肝心の自白シーンは少々物足りない気もするが、懐かしい正統派の刑事ものとして楽しめた。

  • 新シリーズ、刑事・土門功太朗、第1弾。

    東京ディズニーランド開園や、よど号ハイジャック事件などが起きた昭和50年代前半を舞台に、警視庁捜査一課の係長、モンさんこと土門功太朗警部の4つの物語を綴った短編作。

    ・アメリカ淵
    ・渋うちわ
    ・また逢う日まで
    ・どんぶり捜査

    犯人を自白に追い込むまでの人情味溢れるモンさんの捜査手法、人柄が描かれています。

    とくに高度経済成長期の中での、犯罪の変化や日本人の様子を、流行した音楽や出来事を織り交ぜ、登場人物の背景に深みを増していると思います。

    ミステリーというよりは、人情系という感じ。
    派手なトリックなどもないです。

    「どんぶり捜査」のモンさんの優しさが身に染みました。

  • 昭和の刑事像ってこんな感じだったな。

  • おやじ刑事

  •  乃南さんのお話を読むのも、このシリーズを読むのも初めてだったんですけどね。
     普通に現代設定かと思ったら、違うんですね。
     お話の初出は2009年なんだけど、第1話で、少し前に向田邦子さんが亡くなった、て描写があるんで、そういう時代のお話です。
     それが分かってたら、最初から手に取らなかった…。
     いや、1981年に出版された1981年設定の世界観のお話を読むのはいいんだけど、2010年出版の本で、1981年設定の世界観のお話、ていうのが、何か面倒くさい…。
     その時代に並々ならぬ情熱のある人だったら嬉しいんだろうけど、普通に今の時代の内容で書かれたほうが読みやすいよね。

     あと、内容としては、謎解きとかトリックというより、取り調べのほうに重点が置かれた話かな。
     捜査の場面もあるけど、別に謎解きするとかではなくて、土門さんが年下の人とのギャップに悩んでる描写ばっかりだった。

     こういうのが好きな人にはいいんだろうけど、純粋に謎解きを楽しみたい人には向かないかも。

  • 大好きな乃南アサさんの作品。
    正直言って犯人や展開に捻りはないので、そういうのに期待するとがっかりするかもしれません。
    が、タイトルにあるように「自白」がメインならこれでいいのかなと思いました。
    なぜか時代設定が古いんですね。昔の人情刑事ドラマのような感じでした。

  • ごくごく普通の刑事小説かな。複雑ではないので、さらさらと読めますが。時代設定が昭和で、ピンクレディー、たのきん、とか出てきて、それは懐かしかった。

  • 土門刑事の人柄があたたかく
    味のあるキャラクターだと思いました
    背景が懐かしかった

  • 2015_12_05読

  • 刑事ものとしては安心して読める。
    時代が30年ほど前なのに途中で気が付いた。
    物語の背景になっている、当時の流行歌・テーマパークなど、私は懐かしく思い出したが。

    若い読者の方にはどうだろうか。

  • 主人公は刑事の土門功太朗。
    彼は仕事に忙殺される刑事という職業だが、この作品では温かな家族関係が随所に出てきて、とても親近感がわく人物だった。

    ●アメリカ淵  ●渋うちわ  ●また逢う日まで ●どんぶり捜査
    以上4つの短編からなっている。

    刑事小説につきものの、殺人事件も盛り込まれているが、どの作品の背景にも、昭和の時代の社会が反映されていて、読みながらなんだかとても懐かしい感じがした。
    例をあげるなら、共犯者として雇った若者の電話連絡用として用意されたのがテレホンカードだったり、土門が家族サービスに娘を連れていくと約束する出来たばかりの遊園地が、ディズニーランドだったり・・・。といった具合だ。

    昭和の時代の刑事さんは、「どんぶり捜査」にもあるように、
    スムーズな犯人の自白のために「カツ丼」や「親子丼」などの、アツアツのテンヤモノを食べさせるという手をよく使ったという。確かに昔の刑事ものドラマにもそのような場面があったような気がするなあ。

    作品のほとんどが、捉えられた犯人が追い詰められた自白するという結末になっていた。
    引き込まれるような自白にせまるまでのストーリー展開と
    土門の家族たちとのふれあいや背景にある社会的出来事に
    故郷へ帰ったような郷愁を感じる作品だった。

  • 「まさかこの人が犯人なわけないでしょう。」
    そう思ったらその通りだった。
    あまりにあっけなく犯人がつかまり、そして自供していく・・・。
    あれ?どういうこと?
    と思って改めて本のタイトルを見て納得。

    『自白』

    そうか。
    この本は事件を読み解くよりも、犯人の自白からその犯行に至った経緯、犯人像、被害者を浮き彫りしていくお話なんだ。
    またそれに自白を導き出すこの物語の主人公、土門刑事の心理や家庭の状況、そしてこの物語の舞台となった昭和という時代もからみあう。
    そこから感じるものは人それぞれなんだ・・・と理解しました。
    だからこの本は本格的な事件の謎解きとか、トリックを期待している人には期待はずれな作品だと思います。

    私はそれなりに楽しんで読みました。
    例えば一話目の冒頭で登場する女性ですが、同僚の女性に高額なブランドのネックレスを借ります。
    私ならどんなにそのネックレスが好きでもそういう事はできないな。
    特に高額なものならばなおさら・・・。
    そういう事ができる女性ならば、こういう状況の時にこう思うだろう、こう言うだろうと後々に想像が働くような構成になっている。

    また、フリオ・イグレシアスやら、戸塚ヨットスクールやら、三島由紀夫やら、鶴田浩二といった、やたら懐かしい言葉が出てきて、昭和を知っている人間にとってはその時代へと人も舞台も置いて見られるのが嬉かった。
    それと同時に何故作者は物語の舞台を「昭和」にしたのだろう?とも思いました。
    それは自白という、ある意味犯人逮捕の原点とも言えるものを題材にしているから?

    だけど作中の
    「経済的繁栄にうつつを抜かして、精神的にはカラッポになってしまっているんだぞ」
    という三島由紀夫の言葉を見た時、当時でもそういう危機感を抱いていたということは、今も昔もそう変わらないのか・・・という気もしました。

  • 敷居は低く、目的地は高く。

  • 昭和の香りが満載。昔気質の刑事の物語。
    癒されました。

  • 時代背景が古くて、昔に出版された本かと思ったら出版自体は割と最近の本でした。
    内容的には素直で、自白が実は嘘だったとかひねりがあるのかと思ったらそのまま終わりって感じ。

  • なんだか乃南さんらしくなかった。
    土門さんはそれなりに魅力的なキャラだけど、あっさり解決してあっけなかったかな…

  • これはまた魅力的な主人公が出てきたなと思います。
    刑事・土門功太朗。
    不惑を過ぎた警視庁捜査一課の課長。
    事件のどんな小さな情報もすべて拾い集め、大切に書き留め
    読み返し事件の輪郭を自らが探る。
    取調室での見事な心理戦は、地道に培ってきたものがあってこそ。
    人情あつく、家庭的なところも、いいのです^^

    背景は、昭和の自分が小学校高学年の時代がほとんどです。
    (一個だけまだ課長になってない頃の、自分が赤ん坊のころのがありますが)
    懐かしい政治のニュースやヒット歌謡曲なんかボンボン出てきますね。よく読んでみたら土門さんの二女さんと同い年の私w
    フリオ・イグレシアスとか、懐かしい/////
    ジャイアンツの藤田監督が優勝に導いたのは小4の時だったし、
    ホテルニュージャパンやら500円玉、中曽根内閣は小6だっけ。

    と、まあ本筋以外でも楽しめたりする、公衆電話が活躍してるこの本、いったいいつ発行されたの?と奥付けを見てみたら2010年だった!
    シリーズになったらうれしいな。期待!

  • 最近ラストでどんでん返し!ってのが多くて、全くストレートな終わり方だったので、却ってびっくりした(笑)
    要所要所の時事ネタが興味深く読めた。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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