老いらくの恋 縮尻鏡三郎

著者 :
  • 文藝春秋
3.41
  • (0)
  • (8)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 47
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163292007

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • おりんといえば,猪牙舟を自分で操って颯爽と現れたのが印象的だったけど,鏡三郎と夫婦になってから,あまり出番がなかった(「外で飲むのは3日に1日!」と亭主に言う小うるさい女房としてしか^^;)。今回,ほんのちょっとだけだけど,生出演?してくれてうれしかった。相変わらず気風のいい江戸っ子振りだったし。もっと活躍してほしい。

  • 縮尻鏡三郎の第何作だろう~旗本の隠居・式部九郎右衛門は株を赤の他人に売って月1両の借家に住んでいるが,大阪の堂島の帳合米取引に勝って万の金を持っているという噂がある。鏡三郎としては,大番屋を建て増すために,1500両ほど出してくれると嬉しい。生き別れた実の親子同士の賭け合いがあり,御家人が何故・土地を所有してはならないのかの疑問があり,そもそも賭け事を禁止する法がおかしいと思う女性があり,天皇家にしても武家にしても矛盾に満ちていると思う~老いらく恋は式部老人か・・・でした・でした。1両10万円だとして,1億5千万円。出さないね,間違っても。2万両というと20億円?

  • 今回も読み応え十分。
    江戸時代の大阪の活気のある相場師の話も盛り込み。時代が生き生きとわかる話がぎっしり。

  • 京都に行くのは良いけど、理不尽な仕打ちに仕返しした後だと良かったなぁ。

  • 隠居した相場師を話しの軸にして,短編が全体として一つの話になっている。いつもながら江戸時代の細かなところまで書かれていて,面白いしためになる。

    2012/01/21図書館から借用; 01/21の夕方から読み始めて01/22に読了

  • 第六弾
    隠居武部九郎右衛門を中心に展開し、最後、老いらくの恋の成就か
    登場人物が増えるかとも思ったが以外ではあったが
    少し理屈が多い気もするが、のんびりと読む分には問題ないか

  • 一見脈絡のない話が、ちゃんと落ち着くところに落ち着くのがいいなあ。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

佐藤 雅美(さとう・まさよし)
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。デビュー作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。1994年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。著作に『御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』などがある。2019年7月逝去。

「2021年 『恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤雅美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×