終点のあの子

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 174
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163292106

作品紹介・あらすじ

プロテスタント系の私立女子高校の入学式。中等部から進学した希代子と森ちゃんは、通学の途中で見知らぬ女の子から声をかけられた。高校から入学してきた奥沢朱里だった。父は有名カメラマン、海外で暮らしてきた彼女が希代子は気になって仕方がない。一緒にお弁当を食べる仲になり、「親友」になったと思っていた矢先…。第88回オール讀物新人賞受賞作「フャーゲットミー、ノットブルー」ほか全4編収録。

感想・レビュー・書評

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  • ブクログ仲間さんのレビューのおかげで、また素敵な本と出会うことができました。
    この作品がデビュー作という柚木麻子さん、追いかけずにいられない作家さんです!

    共学校にももちろん存在するのだけれど
    私立のお嬢様系女子高という閉鎖された環境では、
    なおさら厳然と存在するヒエラルキーの中で

    誰もに一目置かれる女王様として君臨したかったり
    反対に、「みんなと同じ」安心感だけは手放したくなかったり
    誰とも違う、特別な自分を誇示したかったり
    特別に見える誰かに、自分だけが唯一無二の親友と認めてほしかったり、
    確かな居場所を求めてもがく少女たちがくっきりと描かれます。

    朱里がノートに書きつけた、クラスメイトについての上から目線の悪口や
    にっこり笑って会話しながら少女たちが心の中で呟く辛辣な独白が
    かなり身も蓋もない感じに描かれているのに、ドロドロした嫌な気分にならないのは
    柚木さんならではの、透明感に満ちた筆致の賜物でしょうか。

    傷つき、同じくらい傷つけた朱里も希代子も奈津子も恭子も早智子も
    胸が痛くなるような「フォーゲットミーノットブルー」の絵の具の色や
    涙が出るくらい酸っぱい甘夏の味や
    図書館のソファに並んで、互いに無言で本を読んだ静かな時間や
    七輪の上で焼かれ、「アリスの牡蠣」がぱっかりと貝殻を開いた瞬間を
    きっといつまでも忘れない。

    少女たちも、いつも工事中の彼女たちの学校の最寄駅も
    家族も、街も、国家も、そしてこの歳になった私も、
    みんなみんな、発展途上。

  • 天真爛漫で自由人の朱里に憧れを抱きつつ、朱里の無神経ともいえる言動に傷つき、
    次第に苛立ちを募らせていく希代子。
    同じく朱里に悪感情を抱くクラスメイトを巻き込んで、朱里を無視することを提案する。
    クラスのハブにも動じない朱里に、さらに希代子は敵意をぶつけ…

    女子校を舞台とした短編連作集。
    憧れと嫉妬は裏表なのだなということを強烈に感じた。
    対象が芸能人ならば憧れしか持てないものを、手の届く身近にいれば容易に嫉妬に転じ得る。
    そんな気持ちの変化が浮き彫りになっている希代子の話が5編の中でも一番痛かった。

    その他の子たちの話もそれぞれに思い当たる感情が含まれていて。
    冴えない自分を変えたいと、禁止されているバイトを始め、「特別」感に満足する森ちゃん。
    華やかな美人としてクラスで女王のように君臨しながら、彼氏に振られ、
    地味な自宅にコンプレックスを持ち、何となくくすぶっている恭子。
    そんな恭子にださいと思われようが、自分の世界をきっちり持っている早智子。
    自分らしくあることだけを絶対視するために周囲と齟齬をきたし、徐々に孤立してしまう朱里。

    女子がいればそこに女子界はできてしまうので、女子校ならではというわけではなかろうが、
    女子校だとよりはっきりと女子の世界が成立する。
    自分はほかの子とは違うという優越感も持ちつつ、ひとりになることを何より恐れ、
    グループを作り、ひとりを外すことで結託し、浮かないように気を配り、同調を求める。
    他方で、皆と一緒であることを「意気地なし」と罵り、自由を謳歌しているような朱里も、
    人を見下すことで自分を保ち、自分を甘やかしているんだと突きつけてくる。

    忘れかけていた感覚が鮮やかによみがえり、女子ってこんなに息苦しいものだっけと思う。
    他の作品も読みたいような、もう読みたくないような、そんな作家さんでした。

  • 3人以上人が集まれば、何やら人のうわさ話が始まる。「あなたはこの件に関して、どういうご意見をお持ちなの?」とおおっぴらには訊ねないけれど、言葉の端はしからどういう立ち位置なのか推測する。どうやら敵ではないらしい、むしろ味方か?となれば、更に本音に近づこうとこちらも腹の中を少しばかりオープンにしたりして・・・。
    女子の端くれとして、未だにこういうトークを繰り広げることもあります。
    けれど、正直とても疲れるのですよ。
    女子の中でやっていこうとするとき、この手の話に「われ関せず」を決め込むと情報からは遠ざかるし、加減が難しいんだよね。
    まあ、男性のみなさんもビジネスにおいて腹の探り合いをすることもあるだろうし、お互い人間関係においてストレスはなくなりませんね。

    私立の女子高生を取り巻く友情と悪意、本音と他人からの評価に振り回される様子を描いている。

    先日TVで男性看護師が増えていて、職場では彼らの得意な分野で頼りにされ、ぎすぎすした感じがなくなったと女性看護師が感想を述べていた。女子だけって、気楽でいいけど、一つ間違えるとわがままで視野が狭くなりがちなのかも。

    どの子も、自分が大切にされていると実感できている時は優しいし、相手に対しても思いやりを持って接することができる。ところが、自分がないがしろにされたと感じるや否や、オセロのこまが白から黒へとあっけなくひっくり返るように、好き嫌いは逆転し、さらに相手に思い知らせてやろうと、心の中では執拗に嫌がらせや意地悪を考え始める。それでも逃げ道を用意し、表面上はそんな感情を隠すこともある。
    好感情のプラスはあっけなくマイナスにも変わってしまう。

    読んでいると、日頃表面に浮かび上がってこなかった感情が自分の中にも確かにあったと思い知らされて、口の中に苦い思いが広がる。彼女たちの思いや行動が底の浅い愚かな行為だと笑うことができない、冷静な自分がいる。
    こういうことで一番傷つくのは、本人なのだと今はわかるのだけど・・・。

    第4話の「オイスターベイビー」の美咲と杉ちゃんは、主人公たちを際立たせる存在として登場する。自分を認め、自分を正当に主張するさまがカッコイイ!
    逃げ場のない渦巻の流れに取り込まれた主人公たちも、少し大人になって、自分の軸とするところが見つかるといいんだけど・・・。

  • 駅前の本屋さんの店頭で、今月頭から文庫フェアをやっています。(夏だもんね)
    が、これがね、すごいの。

    作家さん自身が、自分の著作のPOPを、直筆で、書いているのです。
    朝井リョウ、辻村深月、百田尚樹、畠中恵、坂木司、小川洋子、三浦しをん、原田マハ、桜庭一樹、森見登美彦などなど…
    そうそうたる顔ぶれで、平積みされた棚の周りぐるぐる何周もしてしまいました。
    正直言って、みなさん大概テキトーなPOPで、書店員さんの愛と気合のあふれるものと比べるとなかなかに手抜きで、しかもみなさんあんま字がきれいじゃない。(笑)
    そんなところが、とても親近感がわいて素敵でした。

    内容的にはたいしたことないPOPが多い中、最初にちょっと気になったのがこの本でした。
    そして、窪美澄さんのPOPが何故か「柚木麻子に負けたくない!」だったので。
    仲いいんでしょうかね、きっと。


    「あまからカルテット」はぬるいと書きましたが
    こちらはひんやりとしたりギラギラしたり、いいね、十代の女子は。
    こっちのほうがだいぶおもしろかったな。
    実際は高校生なんてガキんちょなんで、自意識過剰すぎてこんな俯瞰した目線で周りも自分も見れないんだけどね。

    希代子と朱里、女王様恭子と早智子の話がビターでよかった。
    最後の朱里大学生の話は、ちょっと違うテイストでなんか心地いい余韻。
    表紙もいい。

  • なんだ、この人めちゃくちゃ上手い。これがデビュー作って。
    また表紙が可愛いの。
    はっとするようなブルーの背景に(フォーゲットミー、ノットブルー?)白いワンピースにグレーのハイソックスにローファーを合わせた少女たち。胸元には大きな赤いリボン。

    今後追いかけて行きたい作家さん発見!山田詠美さんの「風葬の教室」や「蝶々の纏足」が好きならこちらも是非。

    中高一貫の世間では一応お嬢様女子校と呼ばれる(実態はどうあれ)プロテスタントの学校にいたものとして、中学から持ち上がりの子と高校から入ってくる子たちとのなんとも言えない違いとか、どこかのグループに属さないと居場所がなくなる感覚とか、派手な子が勝者の法則とか、どれも身に覚えがあり、ほろ苦く学生時代を思い出した。

    (ちなみに大学まで附属している我が母校では、大学入試組からは「内部生は甘え」とされ、高校から→シルバー馬鹿 中学から→ゴールド馬鹿 と揶揄されていた。小学校はないけど幼稚園まであるのに・・・幼稚園から→プラチナ馬鹿になるのだろうか。。。それかブラック馬鹿!?)

    私服だったので恭子の制服への思い入れや学校名でちやほやされる感覚はあまり経験ないけど、文化祭などで近くの進学校の男の子たちと自然に話せている華やかなグループの子たちを見て「違う世界の人」みたいに感じたりしたなぁ。

    有名カメラマンを父に持ち、海外暮らしが長く自由奔放な朱里、そんな彼女に憧れるも想いが届かず彼女を憎むようになる希代子、地味で目立たない自分を変えたくて禁止されているアルバイトを始めた奈津子、スタイル抜群の美人で常に注目を浴びている恭子、人からどう見られるかはあまり気にせず己の世界でのびのび生きる早智子・・・

    どの子のなかにもあの頃の自分がいて、痛いのに面白くて好きになりました。

    一番好きなのはもちろん杉ちゃん、次に早智子かなぁ。恭子も肩の力抜けばいいのに。

    くっついては離れて自分の居場所を模索していたあの頃。仲の良い友達が別の子と仲良くしていると嫉妬すら覚えたものです。
    自分にはないものを持っている子へのあの頃の羨望は実際、恋に近いような感情だったかもしれない。

    少女たちはこうやって女になっていくんだね。

    • まろんさん
      おお!hetarebooksさんがここまで絶賛されるなんて、もう読まずにいられませんね!

      高校→シルバー馬鹿、中学→ゴールド馬鹿・・・幼稚...
      おお!hetarebooksさんがここまで絶賛されるなんて、もう読まずにいられませんね!

      高校→シルバー馬鹿、中学→ゴールド馬鹿・・・幼稚園は?
      の件がツボにはまって笑いが止まりませんでした。
      私は小中一貫の教育大付属校だったので
      中学に上がるときは、小学校の先生たちから
      「中学で受験して入ってくる子は優秀だぞ~!」
      と耳にタコができるくらい言われ続けて
      幼い胸がプレッシャーに潰されそうでした(笑)
      2012/09/12
    • hetarebooksさん
      まろんさん

      ぜひ読んでみてください!まろんさんはこの多感な年ごろの少女たちをどう受け止めてくれるかな?

      そうそう、周りから見たら...
      まろんさん

      ぜひ読んでみてください!まろんさんはこの多感な年ごろの少女たちをどう受け止めてくれるかな?

      そうそう、周りから見たら同じ学校に通う子たちなのに先生方が違いを押し付けてくるんですよね(笑)

      なんだかんだ、ゴールド馬鹿であることに誇りをもっているhetarebooksなのでした♪
      2012/09/13
  • 個性的で我の強い朱里が投げ込まれる石となって、それぞれの少女たちの心の中に広がる波紋。いや、波紋だけでおさまらない少女もいる。

    それぞれの少女たちの語りで心のうちがあかされる。
    いいな、と思ったのは、当の朱里の側からもきちんと心の内が語られてる所でした。

    表紙のイラストのブルーがすてき。
    このイラストの方の本は、つい手に取ってしまいます。好きなイラストレーターの一人です。

    • まろんさん
      はじめまして。フォローしていただいて、ありがとうございます!まろんです。

      朱里を石に見立てて、「それぞれの少女たちの心の中に広がる波紋」
      ...
      はじめまして。フォローしていただいて、ありがとうございます!まろんです。

      朱里を石に見立てて、「それぞれの少女たちの心の中に広がる波紋」
      と書かれた1行目に感激しました。
      こんなに簡潔に、この物語のテーマと雰囲気が表現できるなんて、素敵です!

      書きたいことが整理できなくて、どんどん文章が長くなってしまう私ですが
      asagaosukiさんの、コトコト煮詰めた美しいジャムのようなレビューを
      これからも楽しみにしていますので、どうぞよろしくお願いします(*^_^*)

      2012/10/16
  • 私立女子高に通う高校生の物語。
    特別でいたいけど仲間外れになりたくない、注目されたいけどみんなと同じでもいたい、仲良くなりたいけど、思い通りにならないのならのけ者にしたい・・・愛と憎しみの紙一重みたいな、女の子の複雑な心理。同じクラスの女の子が、順番に主人公になってそれぞれの視点で見た友達のこと、自分のことが描かれる。高校生の女の子の気持ち。

    女の子って複雑。ちょっと怖くて残酷って思うけど、そんなこともあったなぁって、わかる気がする。共感できるのは、同じ女だからかな。「女って怖いよなぁ」って言われそうだけど、ひとりひとりは実は臆病だったり、小心者だったり、かわいらしいと思う、だけど、集団になるとどこか歪んでしまったりする。やっぱり女の子って複雑なのかな。

    印象に残った言葉「波を見て、そうやって自分を許し続ける」そんな頃あったかもなぁと高校生のころを思い出したりして。

    女の子の気持ちを感じる ★

  • オムニバス式の短編集。
    帯の煽り文のとおり、着眼点が鋭く、様々な少女の内面を解りやすく、生々しく表現している。

    一番共感したのは一番目の少女。身勝手だが彼女の主張は痛いほど解る。
    好きな人を過大評価してしまい、見えなくなり、勝手に失望して自分の理想に沿った人間にしようとする。好きの気持ちがあればあるほどエスカレートしてしまう。
    言わなくてもわかるでしょう?私は貴方が好きなの、貴方のためを思っているの。
    そんな思考が見えていて、これに共感してしまう自分が痛かった。切なかった。

    朱里の彼氏もそうだ。おまえのために言うけどなんて言って自分を正当化して、自分がしてほしいことを人になすりつける。
    本当に相手の事を考えれば○○のためなんて言わないだろう。

    話は変わるが、朱里のような女の子に憧れたことがある。
    こんな少女が近くにいたわけではない。が、憧れたことがある。
    近いことはした。総てのグループに空気のように所属し、憎みたくても憎めないキャラを作った。それは今も変わらない。
    実際にその立場に立って解ったことは、気を遣わないで済む人が居なくなると言うことだった。常に気を遣わないフリをし、内心では嫌われなかったかとビクビクしていた。
    朱里にもそんなことがあったのだろうかと思いながら読んでいた。
    大学生になった朱里はなんてことなかったと強がるが、きっと違うところで気を遣い、疲れ果て海へと行っていたのだろうなと思った。

    縁側で猫と戯れながら本を読みたい。
    総ての短編について語りたいけど、それはまた今度にしようと思う。

  • 初読。

    下北沢のお嬢様女子高に通う女の子達の短編連作。
    私、柚木麻子氏好きみたい。
    桐野夏生のグロテスクと比較した評を目にしたけど、
    リアリティ高じて露悪的なあちらより、こっちの方が好きだなぁ
    なんて比較はするだけ野暮か

    でも悪意や好意ってはっきり線引きされてるものじゃなくって
    淡いグラデーションで、あやふやなものだと思うんだよね
    「女のイヤらしさ、面倒臭さ」と言ってしまえば簡単だけど、
    男よりも欠点と美点、短所と長所の距離が近い気がするし、
    そのグラデーションを書くのが上手いのではないかなぁと。

    「ふたりでいるのに無言で読書」が一番好きかな。
    危険な関係のメルトゥイユ夫人とか出してくるのたまらない!
    そういえば、他三編は頭の中で東村アキコ氏の絵の上映されてたんだけど
    これだけはねむようこ氏でした。

    しっかし、朱里、ヤな女だなーw

  • うまいなぁ。思春期の、なにものかになりたくて焦る気持ちとか、誰かに必要とされたり、特別に思われたくて、いつも不安な気持ちとか。それがいかに残酷なかたちであらわれるか、というあたり。

    第一章の希代子が「親友」の森ちゃんの視点から描かれる「甘夏」がいい。自分が選ばれることに必死で、同じように自分も選んでいるのだということに盲目だった希代子の鈍感さと、そこからくる冷たさに深く傷つけられ、新しいところを目指す森ちゃんは、思い描いていた形とは反対のベクトルで答えを見つける。

    「ふたりでいるのに無言で読書」に描かれる、読書好きで「ひとりの楽しみ方」を知っている早智子の泰然自若ぶりは、女子高生としてのリアルに欠けるような、と思いつつ読んでいくと、はっとする場面が待っている。無言だけれども、たくさんのことを共有しているというふたりきりの輝いた時間は、学校という世間の目にさらされた途端にあっけなく崩れていく。

    若くて美しいさかりに「世界の中心」の地位を勝ち得たのに、そこにしがみつくな、というのが酷なんだろうな。

    全編を読み終わってふりかえってみると、すべてのきっかけとなる冒頭の一言、「未完成でいつづけるのがすごいと思わない?」という言葉が印象に残った。「終点のあの子」に至ると、未熟なのを虚勢はって隠そうとするばかりで、未完成でいる覚悟などできない朱里の姿が浮び上がるのが秀逸。

    ひとつだけ残念だとすれば、杉ちゃんがあまりにも朱里に都合よい「親友」として描かれているところか。オイスターとか明らかにセクシュアルなシンボリズムをもってきているのだから、同性愛の視線で「姫」を見守っていたという方がしっくりくる。だから、これまで同性の友達ができなかった朱里でも甘やかしてもらえた、ということで。

    杉ちゃんのキャンバスに向かう姿の切実な真剣さを、家庭や経済的な環境が恵まれていない故のハングリー精神ということで片付けてしまったのはかなり惜しまれる。それでも地元に帰って親を手伝うという進路選択の根っこにあるものをもっとしっかり描いて、そこへの関連性から、最期の朱里の決意につなげていったわけではないので、なぜあそこでそれまでの殻をやぶることができたのか、という説得力がない。ちょっと都合良く予定調和な感じでおわっちゃったのが残念。

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著者プロフィール

柚木麻子(ゆづき あさこ)
1981年、東京都生まれの小説家。立教大学文学部フランス文学科卒業。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞し、2010念二同作を含む初の単行本『終点のあの子』を刊行。2014年に『本屋さんのダイアナ』で第3回静岡書店大賞小説部門受賞。2015年『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞受賞、直木賞候補に。2017年『BUTTER』で直木賞候補。2019年、『マジカルグランマ』が第161回直木賞候補となる。

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