血統

  • 文藝春秋 (2010年6月10日発売)
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本 ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784163292502

感想・レビュー・書評

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  • 僕も動物を飼育している以上、全く興味が無い訳でもない。が、しかし、血統なんてのはどうでもイイとも思っている。何でもかんでも、形から入るヒトには、必要不可欠なアイテムなんだろうな。僕としては、バカらしい、アホらしいと公言して憚らないがね。ペットショップで、頻繁に見掛ける産後2〜3ヶ月で店頭公開なんていう、生育過程における大事な時期を無視してバカな真似をと、いつも思うんだがね。そういうのに限って必ず血統書には「父ch直子、母ch直子、母の父ch直子」と書かれている。直子って意味、最初は「父chなおこ、母chなおこ」って何?っていう今となっては笑い話だが。

  • あっちもこっちもいまひとつの感じなのだけど、記憶には残りそうな。

  • 主人公に魅力がない。致命的だ…。
    全体的に薄暗い感じ。
    当たり外れがあるなあ、門井さん。

  • 読み手には原因がすぐわかってしまうので、作中でなぜわからないのかもどかしい。ストーリーは好みではないけどこの作家さんの中では文章が読みやすかった気がする。関係ないけどタイトル見るとどうしても「チャム」と続けたくなる。

  • 日本画家の家に生まれ、血統の重みに耐えかねた一雅は洋画しかもペット絵の制作家として生きようとする。
    仕事柄交流のあった真っ白なダルメシアンの交配に打ち込むブリーダーが狂犬病で死ぬ。
    もしかしたら自分もという状況で彼を全力で支えるあかり。最後に救いがある結末。

  • 読んでいる最中に思ったのが、
    (狂犬病って、スカンクもなるんだ?!)
    でした…無知…。
    そして、スカンクの悪臭は人工的になくせるんですか。

    全く主題とは関係ないところが気になって、気になってしょうがない。

    曖昧な終わり方が好きではないので、その点でも微妙。

  • 犬の血統と絵描きの血統が組み合わさって面白い…?と思いきや、不明や足りないところか多いような…最後助かってるといいけど…

  • うーん。気分は☆2.5。

    「天才たちの値段」を拝読した時も思ったのですが、どうやらこの作者との「ココが面白い!」というツボみたいなものが完全に違うようです。
    なので、非常に興味深い題材であるにもかかわらず、ちっとも読んでいて心が躍らないのです。

    この作品も、結局どこに焦点をあててよいのやら。
    様々な要素がちりばめてありましたが、いかんせん上手く絡んでいるという感じがありません。
    黄色と白の女性は、結局前振りみたいなもんでしたし。
    全然重要じゃありませんでしたね。

    怪しいブリーダーも、出てきてさっさと死んじゃっただけでした。
    後半は狂犬病のほうに内容がシフトしてしまい、てっきり交配のことや絵画のことについてもっと掘り下げた内容になるのであろうと思っていたこちらとしては「アレ?」という印象がぬぐえませんでした。

    血統ねえ……
    これが犬に繋がるのもなんかイマイチ。
    運命的な繋がり、的なものじゃなかった。

    日本画家パパの手紙が一番リアリティがあってヨカッタ。

    主人公に魅力が欠片もないのもどうなんかな。
    まあ、これで自分の欠点をまるで自覚していないヤツだったら、おそらく評価は☆2だった気がします。

  • 絵画制作師・時島と白いダルメシアンのブリーダー・森宮の交流の話かと思えば、物語は意外な方向に向かって行く。神永シリーズよりは文章が読みやすくなってるが、ラストがどうにも消化不良。

  • ペットの専門の肖像画制作師を主人公とした連作短編かと思いきや、物語は意表をつく展開に…。全く新しい犬種の謎と主人公の出自、さらにあるトラブルが「血統」というキーワードで結びついていく構成が見事。ミステリ度は薄めながらも、主人公の心の葛藤をめぐる人間ドラマとしては充実。

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著者プロフィール

1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。2003年、第42回オール讀物推理小説新人賞を「キッドナッパーズ」で受賞しデビュー。15年に『東京帝大叡古教授』が第153回直木賞候補、16年に『家康、江戸を建てる』が第155回直木賞候補となる。16年に『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で第69回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、同年に咲くやこの花賞(文芸その他部門)を受賞。18年に『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞。近著に『ロミオとジュリエットと三人の魔女』『信長、鉄砲で君臨する』『江戸一新』などがある。

「2023年 『どうした、家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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