- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163292700
作品紹介・あらすじ
恩田陸が贈る、日本版・地獄の黙示録
犯罪者や暗殺者たちが住み、国家権力さえ及ばぬ無法地帯である〈途鎖国〉。特殊能力を持つ〈在色者〉たちがこの地の山深く集うとき、創造と破壊、歓喜と惨劇の幕が切って落とされる――極悪人たちの狂乱の宴、壮大なダーク・ファンタジーをお楽しみください。
感想・レビュー・書評
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『ウラ、ウチ、ヌキ、イロ、ソク、フチ、タマゲ、カケラ』まったくもって意味不明なこれらの言葉が当たり前のように飛び交う物語、ほとんど何の説明もなく上巻の400ページを駆け抜けるストレスフルな我慢の読書。そもそもこの物語の舞台はどこなのか、『日本政府とは司法取引の話がついてるんだ』『日本政府と途鎖は全く別の世界よ』、我々の暮らす日本ではなく、でも『途鎖犬』、『お遍路』とどこか四国のあの県を思わす言葉がちらりほらり。現実のようで架空のような途鎖国を舞台にした物語が始まりました。
『葛城は、宙に浮いていた。』、まるで常野の人々の如く不思議な能力を持った人々『在色者』、その在色者が入国を禁じられている途鎖国。いきなりの摩訶不思議な展開に不意打ちを食らいます。そう、これは恩田さんのファンタジー世界。いかにも悪者感漂う強敵も登場します。しかもそれが入国管理官という意味不明さ。そんな状況でお遍路の旅に出る主人公・実邦。理解し難い展開にストレスがたまる中、上巻の最後にようやく見通しが良くなります。そして、イロを持つ者通しの戦闘シーンが描かれていきます。ここはもう恩田さんの真骨頂。読者の想像力がめいっぱい試されます。このシーンを楽しめるかどうかは全て貴方次第。このあたりの戦いの表現は「失われた地図」も思い起こさせました。
『目的地に辿り着けるのは一人だけ。正真正銘のゼロ・サム・ゲームだ。』、物語は下巻へ向かって進みます。こんな疑問あんな疑問が膨らむ一方で終わってしまった上巻、さて下巻で恩田さんはスッキリと物語を終わらせてくれるのでしょうか、それとも投げ出されてしまうのでしょうか。
この世界観に浸れるならもうどちらであってもいい、それが恩田ワールド。でもやっぱりスッキリしたいと願いつつ続けて下巻を読みたいと思います。
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上巻終了。
レビューをチラ見すると結末の評価が分かれるようだが、どうなっていくんだろう。結末を読者にゆだねるのは恩田作品ではいつものこと。今の所、特に破たんもなくわくわくして読んでる。
夕べは風邪の引き始めを感じて早々と寝てしまったので下巻を進められなかったのが残念・・・。
最近ブクログ仲間さんの「僕の地球を守って」のレビューを読んで久々にあー、読んでみたいな~と思っていた。
この小説でもイロと呼ばれる不思議な力を使って空中で決闘(?)する場面が出てくる。
なんとなく紫苑(倫?)が誰かと空中で対決するシーンを思い出してしまった(笑)
この手のシーン、やっぱり好きだな~。-
vilureefさん、こんにちは。
「僕の地球を守って」の話が出ていてびっくりしたのと同時に読みたくなりました!
「僕の地球を守って」を...vilureefさん、こんにちは。
「僕の地球を守って」の話が出ていてびっくりしたのと同時に読みたくなりました!
「僕の地球を守って」を読み終わったらこれも読みたいと思います。2013/03/04 -
takanatsuさん、コメントありがとうございます♪
恩田さんは色んなジャンルを書いてますが、これはずばりSFだと思います。
とっ...takanatsuさん、コメントありがとうございます♪
恩田さんは色んなジャンルを書いてますが、これはずばりSFだと思います。
とっても漫画チックで読みやすい(笑)
上下巻ありますがサクサク進みます。もうそろそろ下巻のクライマックスに突入しそうです!!
是非私の好きな対決シーンを堪能してくださいね(^_-)-☆
2013/03/05
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恩田陸っぽいな〜と読んだ時に思った。
最初にスピンオフの方を気づかず読んでしまったので、楽しみに読んでいた。
在色者なる人たちの不思議な世界観に浸っていた。
スピンオフからの本編だったが、意外と読み方として楽しめた。 -
3.3
うーん、難しい、、
設定が変わりすぎててついて行けてない、、、 -
途鎖(とさ)という日本と地続き(らしい)独立国が舞台で、世界にはイロ(超能力のようなもの)を持つ在色者と が年に一度の闇月にお遍路さんみたいな行事をするという。で、途鎖という音からも連想できるように”土佐”ですねぇ、もろに、大歩危小歩危などの地名もでてくるのでもう脳内では四国の景色がびっちり連想されてしまいます。同作家の『ネクロポリス』や貴志祐介『新世界より』を思い出しました。そういえば、ネクロポリスは和歌山、熊野三山を思わせましたが、今回は四国、、どちらにしても彼岸よりのイメージではあります。イロとかソクとかウラとか慣れた音で慣れない意味の言葉がたくさんでてきて面白い。上巻で駒がそろったので、下巻ではイベントが動き出すんだろう。楽しみ。
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2013/03/13
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「ねっとりとした雰囲気を」
恩田陸は「常野物語」シリーズくらいしか読んでいなくて、、、今は最近文庫になった「六月の夜と昼のあわいに」「ブラザ...「ねっとりとした雰囲気を」
恩田陸は「常野物語」シリーズくらいしか読んでいなくて、、、今は最近文庫になった「六月の夜と昼のあわいに」「ブラザー・サン シスター・ムーン」を読もうと積んであります(「メガロマニア」は購入予定)。
ねっとり!良いなぁ、、、pokopoko0713さんが薦める恩田陸の作品は何ですか?2013/03/14
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☆は4つ!
あっ、恩田陸は嫌いだった、という事に読み始めて気づいた。
陸ちゃんはこれまでには何冊か読んで、割と話題になっていた『六番目の小夜子』を読んだ辺りで、あっだめだこりゃ俺には合わない作風だわ、ということになっていた(りょうさん。SFやミステリや伝奇小説は好きだけど「ファンタジー」というジャンルだけは嫌いなのでした)
でわ何で今この本を読んでいるか。ソリャーあれだよほら全部忘れていました、ってわけさ。もう歳だよといいう言い方もある。忘れるってさぁ、結構いい事だよ。皆さん諸兄さま、最近忘れっぽくなったまあそう気にしなさんな。
この本だいたいさぁ、題名がなんだか胡散臭いぢゃん。『夜の底は柔らかな幻』ってさ、ちょっと暗くて黒い一般名詞を集めて意味を判らなくしてみました、って感じよね。実際に意味不明の本なんだけどさ。
☆を4つも付けたのは、もう完全にSFアクション小説の部分があるから。例えて言うと「バビル二世とヨミの戦い」そのものなんだよぉ。まいったぜ、と思いつついそいそと下巻に取り掛かる、エスパーりょうさんであった。
すまんこってす。すごすご[m:237]。-
つづらさん、こんにちわ。コメントどうもありがとおござます。
ここに書くとつづらさんのところへはお知らせとか行くのかどうかわかりません。
でも...つづらさん、こんにちわ。コメントどうもありがとおござます。
ここに書くとつづらさんのところへはお知らせとか行くのかどうかわかりません。
でもここしかお返事書けないのでまたよろしくお願いいたします。つべこべたったった。2013/01/30 -
えーと、直接お知らせはこないのですがお返事読みました。
友だちのレビューというところを見ているので、だいたい大丈夫です(^_^)
えーと、直接お知らせはこないのですがお返事読みました。
友だちのレビューというところを見ているので、だいたい大丈夫です(^_^)
2013/01/30 -
あ、つづらさんからお返事が来た。
あな嬉し。
そうか ともだちのレビュー とかはそうやって使うのか。やっとわかったよぉ~。つづらさんありがと...あ、つづらさんからお返事が来た。
あな嬉し。
そうか ともだちのレビュー とかはそうやって使うのか。やっとわかったよぉ~。つづらさんありがとぅぅぅ m(__)m 。2013/01/30
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タイトルから内容が良い意味で想像出来なかった作品。特別な能力とされる「色」を持つ人を中心に展開する。教祖的な人物の正体が徐々に明らかになっていく。下巻も楽しみです。
著者プロフィール
恩田陸の作品






「終わりなき夜に生まれつく」の真紅、そしてこの作品の深蒼と表紙もとても良い雰囲気です。まとめて読もうと思います。
「終わりなき夜に生まれつく」の真紅、そしてこの作品の深蒼と表紙もとても良い雰囲気です。まとめて読もうと思います。