- 本 ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163293905
感想・レビュー・書評
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松華学園高校の江戸文化研究会に所属する青葉。部長であり学園理事長の娘・高原と、副部長の佐々木が失踪したとの連絡を顧問の教師・若宮から知らされる。元刑事の父親が若宮に入れあげ独自に捜査を進めるが、佐々木と若宮は不審な事故で死亡してしまう。更に掘り下げて捜査を進めると・・・
父親との会話のテンポは良く、面白かった。ファンタジーの要素はそれほどでもなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
家内制手工業で生計を立てられるって、このお父さん、意外としっかりしている、家事もできて、堅実。ひょっとして、若宮先生とも何とかなったかも。そのお父さんの退職理由が伏線になっていたのね。明日奈と父親は本当にそういう関係だったのかな。シゲルは最近の青春ミステリによくあるタイプの小器用な草食系。
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元刑事のお父さんと高校生の息子が殺人事件解決に関わっていく中での親子のやり取りや、周囲の人達との関わり方が面白い。幽霊になって登場する真夏の存在するがまたストーリーのアクセントになっていて。結末が特に面白い。
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幽霊設定はなくてもいいような気がする。
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飄々とした少年と女好きのおっさんが主人公。
美少女に美人教師。抹茶のアイスティー。そして夏。
これぞ樋口有介。 -
"あー言えば、こー言う"を繰り返しながら、下町を歩くテンポで小気味良く進むシュールギャグなミステリー。情緒ある江東区界隈を舞台に、ある学園の夏休みに起こる失踪~溺死~事故死の真相を青葉親子が突き詰める。終盤の犯行の絡み、登場人物の綾解きは爽快感がある。「美しい女はその宿命に、みんな罪を背負っている」…偏見甚だしいハードボイルド感!?、"馬鹿につける久寿利"を製造販売する、この親父の軽口は伊達じゃない!。
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真面目な高校男子とユルい父親探偵のミステリ?幽霊キャラも出てきて楽しめた♪最後の一行もいいね~
2013.1.16 -
丁寧に張られた伏線と小粋な会話。作中でなんども追及される登場人物が全て美男美女と言う設定がドロドロしたストーリーを夏の日射しのように明るく仕上げている。幽霊が出てきたり、題名に夏の花が入っていたりするのはあの作品へのオマージュか。ただ青春ミステリーというカテゴリーに作品を特化させ、切ない別れと甘い予感をエンディングに用意しているのはいかにも樋口流と言う感じ。伏線にこだわり前半のテンポが悪くなっているのが難点だが、読み終わってみればいつもの充実感があった。
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図書館で借りてきて最初ちょっと読んでみたらページを繰る手が止まらなくなり、他の本をさしおいての一気読み! 面白かった!「ぼくと、ぼくらの夏」を思わせる。(といってこの二作しか読んだことがないんだけど。)主人公とその父がいいんだな。男所帯ながら結構きちんとしたところあり、ルーズなところもあり。楽しき二人暮しといった風情があって、登場する女性達はなんだかみんな美人らしい。会話が楽しいし、これは読んでしまうでしょう。樋口作品もっと読みます♪
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淡々としていてイライラするほど女の子に振り回される男子は、樋口有介だなぁとつくづく思った。
そのくせ結構鋭くて、きちんと真相に近づいてもいる。
この青春ミステリー時々親父ハードボイルドは、結構クセになる。
著者プロフィール
樋口有介の作品





