- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163294506
感想・レビュー・書評
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浅草は今の東京で、かつてあった懐かしい昭和を感じさせる場所だ。ほんの数年前に書かれた現代の浅草を舞台にした小説なのに、向田邦子の描く昭和の時代のような趣きがいい。
20数年前、衆議院選挙の春、新聞社の世論調査のバイトで浅草を担当した。新聞配達店に無理を言って、自転車を借りた僕は、住宅地図を頼りに浅草の街を自在に走り回った。小説で20数年前と変わらない街の地名や風景に小説の中で再会できた。初詣は浅草寺に行こうかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
粋でいなせな浅草の女将。50過ぎても恋愛できるような艶のあるこんな女性になりたいものです。
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浅草で小料理屋を営む自分を想像しながら。しかし、残念なことに暗い過去も言い寄る良い男も周りに居ないことに気がついた。
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流石伊集院静。私にはわからないが女の性、あるんでしょうな。身体が感じてしまうということが。
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伊集院静がこの手の話を書くとほどよい生々しさになる。これ浅田次郎が書いたら品がよすぎてメルヘンになっちゃうだろうなあ。
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読み終わった感想としては、「さすが」というしかない。登場人物一人一人の個性が物語を生き生きとさせ、気持ちが引き込まれるようだった。
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浅草の小さな店、そこに集う人々とのやりとり、
旨い酒と肴を提供する女将。
生まれたのは浅草ではないけれど、そんな人々と接し御輿にお参りし、
いつしか立派な「浅草のおんな」へと成長していく大人の女の物語。 -
浅草の小料理屋「志万田」を舞台にした物語。
女将も、客も、粋で大人な人達なので、読んでいて気分がよかった。
四季折々の行事や草花の描写も、風情があって好き。
著者プロフィール
伊集院静の作品





